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赤ちゃんをアトピーにしないために [アトピー・湿疹対策]

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思えばこの記事を書いてからすでに5年。皮膚科学も免疫学も着実に進歩し、この記事もいささか古くなりましたが、残念ながら細かく改訂する時間がございません。 まだ参考になる内容もあるかと思いますが、 今、これからお読みになる方は、その旨、どうぞ注意しながらお読みください。 近日中に新しい内容の、わかりやすい記事 or スライド説明をUPの予定です。

こちらもどうぞ〜 「アトピー・湿疹対策シリーズ」目次

えっと、カムアウトしようかどうか随分と迷っていたのですが・・・Luxelはこれでも専門は免疫学。
それに免疫学といっても「基礎免疫学」といって、人間じゃなくて、動物を使って実験をしています。
(人間の免疫の事も読んで知ってはいるけど、臨床経験はなし。医師じゃないもんで・・・)
ただ、ステロイドについては研究領域的に関係があります。

だから、我が子が生後2か月でアトピー(この時点ではまだ「乳児湿疹」の診断)になったときは仰天しました。
「な、なんじゃこりゃ!!」
Luxelは学生時代に「ステロイドがどのように効くのか、解明された!」というScience誌の論文をリアルタイムで読んでいたので、医者が出すステロイドを、さほど不安にも思わず、医師の指示どおりきっちりギャオにつけていました。
ところが、半年ほどのうちに、最初にもらったステロイドは効かなくなり、ランクを上げ、それもじきに効かなくなり、を繰りかえして、とうとう、乳児には出さないことになっているはず※の「ベリーストロング」級のステロイドを出されてしまったのです!!(※厚生労働省研究班 アトピー性皮膚炎診療ガイドラインを参照)

ギャオが一才前のことです。

ここに至って、 Luxel、激しく混乱しました。
「これってどういうこと?!」「理論どおりじゃないことが起きている」「もしかして医師は、こういった現象(ステロイドの無効化)を知らないのでは?」「アトピーに対するステロイドの効き方について、まだまだ分かってないことがあるのでは?」
ここに至って、Luxelは「もう、医者と医学の教科書は頼れない」と思いました。
「ギャオを治すのは自分しかない。」
「もし治せなかったら、専門が免疫だなんて、とても言えない。」

そこから先は、Luxelの観察と学術情報の収集・思考・実験(ギャオでの人体実験)のみが、治療の方向性を決めました。(どの医者を選ぶか、まで含めるからです。)
順番に、いろんな方法を試して、試行錯誤しました。(非ステロイド療法の選択、保湿、食事、入浴の工夫、スキンケア・・・)
ここに書くことは、あくまでLuxel が観察したギャオのアトピーの変遷を元に、現在科学的に分かっていることも考えにいれて、Luxelが考案した「アトピー予防の方法」です。科学的妥当性はそれなりにあると考えていますが、もちろん、全てのお子さんに当てはまる万能の予防方ではないことは予めお断りしておきます。

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今年4度目の夏を迎えたギャオ。今年の夏はこれまでで一番楽でした。
保育園のプールのせいで、肌荒れ(ガサガサ)にはなるけども、
ギャオの大きな楽しみのプールを休ませる程ではないので、
とりあえず保湿ケアしてしのぎました。(ヒルドイドローションに同ソフトを少し。)

危うく化膿しそうな肘の内側の赤いざらつきにはモクタール(今となっては貴重品!)をひと塗りすると、翌日にはクールダウン。久々にモクタールの効き目を実感。それに、何と言っても、今年の夏は長年の皮膚科の友人にギャオを合わせることができて、彼女の「すごい良くコントロールできてるよ! 普通の人にはアトピーだってなかなか分からないと思うよ。」というお墨付きに大いに安堵したのでした。

そんな感じで、1才頃にはステロイドが効かなくなり、
顔中真っ赤っか、全身滲出液でジュクジュクにしていたギャオが、
今となっては嘘のように感じるほど遠い記憶となってきているので
忘備録として、ズパリ「赤ちゃんをアトピーにしないためのコツ!!」を大整理!

最初に。
乳児湿疹や乳幼児のアトピー性皮膚炎の治療の極意は
「極力ステロイドをぐっと我慢して使わずに、皮脂を温存して、肌が強くなるのを待て!」
です。「肌が強くなる」というのはこの場合、皮脂の分泌が多くなり、皮膚が分厚くなる、ということです。

[1]お風呂で赤ちゃんの体を洗うのに石鹸はいらない※
これは皮脂を落としてしまわないためです。石鹸やシャンプーに含まれる界面活性剤は皮脂をはぎ取ってしまいます。

 産院ではよく「一ヶ月過ぎたら、大人と一緒にお風呂にいれて、石鹸使って洗ってください。耳の後ろまで」なーんて指導されますが、全くの逆! 時代遅れで非科学的!なのです。(この指導法はこの50年変わってないそうです・・・orz) 石鹸は皮脂をごっそり剥ぎとってしまうので、「因幡の白うさぎ」状態に・・・ヒリヒリ。耳切れしても知らないよ〜。
ちなみに科学的なデータによれば、生後3ヶ月目あたりから皮脂分泌が最低量となる時期(約5〜10分の一)を迎えます。
大人並みになるのは思春期。データはここに。http://johnsons.jp/baby/babyskincare1.html#03
脂漏性湿疹になる可能性があるのは、生後3ヶ月まで、場所は頭皮、おでこのみです。(この時期、この部分だけは石鹸を使って大丈夫なら使ってかまいません。石鹸がまずければ、皮脂が足りなくなり湿疹が出てきます。)

統計によっては2人に一人(!)の赤ちゃんがなる乳児湿疹ですが、これは世界的にみると異常な事態です。(先進国では年々増えている。)
アトピー素因をもつ赤ちゃんは10人のうち1〜3人、と言われます。
原因は免疫の偏りや皮膚の異常、もしくはその両方。ですが、遺伝的にはっきりした免疫異常は1%以下でしかありません。
アトピー素因くらいなら、ちょっと工夫すればアトピーを出さずに皮脂の少ない3才までの時期を乗り切ることは可能だと思います。

ステロイドについて
 ステロイドで運良く治ってしまう子もいるけど、乳幼児や小児のアトピーにステロイドは使うべきではない、と私は考えます。使っても運良く治ってしまう軽症のお子さんも多いのは事実ですし、そういう子の親御さんはこのページを見る事もないわけですが、ステロイドをつけても湿疹を繰り返したりひどくなったりする子こそ、それ以上使ってはいけません。まだステロイドを使っていないのなら、それはとても幸いです。湿疹やアトピーにはには使わないでください。使わないで、入浴法や保湿など、他のやるべきことをとことんやりましょう。

詳しい理由はこちらをご覧下さい。
記事「どうしてステロイドは良くないのか」

欧米では基本的に、2才以下の乳幼児の湿疹やアトピーにステロイド塗布はしないのが医学的常識です。日本の医学は遅れています。
(参考)http://www.aafp.org/afp/990915ap/1191.html
米国の家庭医の標準的治療。「頻繁な保湿をせずに、外用ステロイドを用いてはならない。」
つまり、ステロイドはそれ以外の治療や工夫をあれこれやってみた上で、それでどうしても良くならない時の最終手段です。「あれこれ」の中には、入浴指導も食生活指導も、環境指導(湿度とか、ダニ・ノミ)も含まれる訳ですが、日本の医療では往々にしてこの部分の努力がたいへん不足しています。(例えば英国には"Dermatology Nurse"という専門看護婦がおり、保湿剤の使い方から入浴法まで細かく指導してくれます。制度が違うのです。)

でもね。どんな保湿剤よりも、皮脂は天然の、最も性能の高い保湿オイルであり、最強の皮膚バリアです。
石鹸ではぎとったりせずに、大事にしてくださいね。(保湿を否定するものではありません。しないよりはした方がよいでしょう。)

ただし、ある程度の年齢以上になってから虫さされやかぶれなどにステロイドを単発で使うのは、それほど悪いことではありません。
うちも貨幣状湿疹で、一発で治るケースには使いました。
しかし、ステロイドの使用が一週間を越えるようなら、中止すべきです。
それはステロイドがその場しのぎにしかなっておらず、根本的には効いていない証拠です。

※ 医師や助産師さんの指導のとおりに「石鹸をよく泡立てて、こすらないように洗ってよくすすぐ」という方法をやっているのに湿疹が改善しない、という方は是非一度、「石鹸使わず、入浴も控え気味」という入浴法を試してみてください。改善する子がかなりいます。(これまでにも多数ご報告をいただいています。)
 ただし、皮膚にハウスダストやダニといったアレルゲンや菌が付着することによって湿疹が起きている場合は改善するとは限りません。アレルゲンや菌を落とす時には「石鹸不使用・入浴控え」で悪化した場合は、入浴法を戻す時に、「お風呂の頻度は元どおりに上げて、石鹸は使わない」という段階を数日〜一週間くらい試してみてください。(こういったアレルゲンは水溶性なので、石鹸を使わなくてもかなり落ちる。皮脂は石鹸を使うよりもずっと温存できる。)これで改善できるなら、これに越したことはありません。


[2]お風呂の回数は思ったより少なくていい。
お湯につかるだけでも、皮脂は流れてしまいます。
30秒のシャワーだけでも皮脂の7割は落ちてしまいます。
また、お湯の温度が高ければ高いほど皮脂もよく落ちますので、風邪ひかない程度のぬるま湯が良いです。
入浴時間10から長くて15分程度。皮膚に異常がある時期は短めに、5分とかにした方がよいです。お風呂の目的は皮膚へ水分を吸収させること。皮脂が少なくなる生後2、3ヶ月以降、赤ちゃんは、そうは見えなくてもすごい乾燥肌です。冬は特に。入浴後、すぐに保湿をしてあげてください。
お風呂が短くても赤ちゃんは冷え性にはなりません。(赤ちゃんは手足が冷たいのが当たり前です。慌てないよーに。笑)※保湿剤の種類は皮膚の状態によって変えます。詳しくは記事を改めます。

お風呂の回数を2日に1回、3日に1回・・・と落として行ってみてください。4日に一度でも大丈夫です。(一週間でも大丈夫、という強者赤ちゃんもいます。=うちの子。)お尻はお湯だけで毎日洗ってあげてください。
入浴後すぐに、ジュクジュクした湿疹があるならそこを避けて、乾燥している部分にだけ保湿剤を塗ってあげてください。(ローション、クリーム、オイルなど、組み合わせて。)

なお、濡れたガーゼでゴシゴシこするのはNGです。お湯を含ませたガーゼでやさしくなでる程度にしてください。
夏場は「汗疹(あせも)」「間擦疹」が出る事がありますが、石鹸を使う前にママの指でお湯で何度かこすったり、濡れガーゼでやさしくこすったりしてみてください。これだけでも改善することがあります。
ぬるま湯入浴を1日2回くらいまでなら、OKなケースが多いです。汗をさっと洗い流してあげてください。
それでダメならいよいよ石鹸の出番です。(それくらい石鹸の出番は少ないです。)

※皮脂の分泌量には個人差があります。お子さんに最適の入浴パターンを見つけてください。

うちのギャオの場合。
夏場は2日に一回、お風呂のない日はシャワ〜。
冬は3〜4日に一回、お風呂のない日はお尻だけお湯で洗う。
それでも皮脂が足りてないらしく、かゆがるので、湯上がりやシャワー後に保湿剤を補う。※
※うちは病院で処方されたヒルドイドローションと同ソフトを使っていますが、肌を悪化させないなら基本的にどの製品でも構いません。あとは保湿性能で選んでください。

よその人がこのこと(風呂入れず)を知ると「虐待か!? 育児放棄か!?」と驚かれてしまうので、アトピーであると断って「うちではわざとこうしてますの〜、ホホホ」と予めカミングアウトしとくと変な噂にならなくていいかも[exclamation&question]
その子の皮膚を痛めない頻度を見つけること。

だいたい、産院や母親教室で何度も「あかちゃんは一ヶ月過ぎたら毎日石鹸でキレイに洗ってくださいね〜[ぴかぴか(新しい)]」なんて言われなければ、ずぼらなLuxelのことだから、毎日律儀に風呂に入れて、ギャオをアトピーにしたりはしなかったかもしれないのに・・・・
日本の専門家(産科、小児科、皮膚科、助産士)の方々、もーちょっと勉強して、情報を新しいものに更新しといてくださいな[exclamation][ダッシュ(走り出すさま)]

(追伸の改訂版)2011.2.14
Luxelは、「日本の1歳未満の乳児のアトピー(or 乳児湿疹)の罹患率が50%」なんてのは、この専門家のおすすめに従い、善良なママさんたちがせっせと毎日、皮脂をはぎ取って人為的に作った病気だと思ってました。でも下の子キュ〜君をステロイド無しで育てた結果、どうもそれだけではない、と気がつきました。それこそ、「免疫」が原因、というのがLuxelの結論です。

正確に言えば、
乳児湿疹の原因は少なくとも2つある。
(1)皮膚自体に異常がある。
 (皮脂分泌が他の子より少ない。or 皮膚バリアに関与する分子に遺伝的に異常がある、など。)
(2)アレルギー体質

もしお子さんの原因が(1)であれば、上記の入浴保湿法だけでも改善する確率が高いです。
ですが、(2)であった場合

問題は、炎症を長引かせると本当に抗原特異的な免疫応答を引き起こしてしまい、どんどん増幅してしまうこと。こーなると、治らないで本当のアトピーに移行してしまうのだと思う。皮脂で守られていない、いわば、すき間だらけの穴のあいた皮膚って、てきめんダニ抗原を取り込んでしまうのでしょう。ちなみにダニ抗原は他のタンパク抗原と比べて少々特殊で、ダニ自信がアジュバント様の物質を作っているので、格段に免疫応答を引き起こしやすいとされてます。うちのギャオもダニ抗体の値は最高値のレベル6[もうやだ~(悲しい顔)]

Luxelの考えでは、「皮膚の構造がもろい、あるいは皮脂の分泌が標準より少ない子」の場合、
環境中のダニや皮膚の常在菌に感作されやすく、アトピーになり易いのは確実だと思います。

ステロイドを皮膚に塗るのは、焼け石に水と同じで、
一時的に、外敵と戦いに来ている免疫細胞を追い払ってしまうだけのことです。
その間に皮膚の「すき間」が塞がってしまえば、問題は起こらないのですが、
「皮膚のすき間が開きっぱなし」なのに、兵隊が居なくなってしまうと、
帰って、外敵はつけあがり、兵隊が戻って来たころには
かえって沢山に増えてしまっていて、より激しい戦争が起きる=「アトピーの増悪」です。

※ちなみに、ダニは生きていても死んでいても、ダニの体や糞があることがよくありません。
ダニは自分自身でアジュバント作用のある物質を作っていて、ダニ自体が協力な免疫感作物質です。

すみません、力つきた〜!

続きは次回の記事をご覧下さい。m(_ _)m
「赤ちゃんをアトピーにしないために その2」
<内容> 3.「あせも」ができてしまったら?
4. 水道水の塩素はどうしたらいい?

そのさきに「赤ちゃんをアトピーにしないために その3」もあります。(「その2」からリンクしてます。)
5. 母乳や離乳食は関係あるの?

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まちこ

ウェブサイトを拝見させて頂き、とても勉強になりました。
海外在住で、私の10ヶ月になる娘がアトピーになり、いろいろと治療を試みています。
小児科、皮膚科、大学病院といろいろあたって今はホメオパシーの医師にかかっています。
この医師は、赤ちゃんがアトピーになる主な原因は予防接種にあると言います。私の娘も生後3ヶ月5ヶ月7ヶ月と三回に渡り、小児科で5種混合の予防接種を受けました。それにより赤ちゃんの未だ発達しきっていない腸の働きが弱り、通常なら腸から吸収されるべきビタミンBがうまく吸収されず、その結果としてアトピーが引き起こされると仰いました。娘は、腸の働きを整えるための薬、肌の炎症を抑える薬、かゆみ止めの薬を飲み、肌にはアボガドオイルとビタミンB配合のクリームを塗っています。未だ授乳育児の私とともにビタミンBを多く含む食物としてニンジンを毎日ジュースにして飲んでいます。
肌が良くなったりまた悪化してきたりを一週間おきくらいに繰り返していて、効果のほどはなんとも言えません。このホメオパシーの治療を始めてから一月くらいなので、まだまだ時間をかけて治していくものなのかもしれませんが、毎晩かゆがって起きてしまったり、炎症を起こして真っ赤な顔をしてたりするのがかわいそうで、とにかく早く治してあげたいと思ってしまいます。
by まちこ (2009-11-29 07:16) 

Luxel

>まちこ さま

お返事たいへん遅くなって申し訳ありません。m(_ _)m
諸処の事情で・・・もうご覧になってはいないかもしれませんが・・・

その海外のホメオパシーの医師の説は、聞いたことがありません。ホメオパシーは日本の東洋医学のようなもので、科学的検証が不十分だ、と聞いています。(私自身も詳しくありませんので何とも言えませんが。)

アトピーの原因として、科学界の共通認識としては、(1)皮膚バリアに関連する分子の遺伝的欠失 (2)アレルギー関連の素因の遺伝(免疫関係の分子の遺伝的異常、というよりは多型)です。あと要検討項目として(3)赤ちゃんの腸内細菌フローラの異常 があげられています。「ワクチンの関与はほとんどないだろう。が、BCGは例外。これはした方がよい。」というのが私を含め、免疫研究者(医師研究者を含む)の共通の見解です。

ただ、処方の内容はそう悪い物はありませんので、あとはお子さんの肌に合うかどうか、ですね。

また何かお困りのことがありましたら、どうぞコメントください。







by Luxel (2009-12-16 13:34) 

まちこ

お返事ありがとうございます。
こちらでは、「予防接種によってアトピーがひこおこされる」というのが重要なテーマになっています。
日本でもあたりませのように子供にうけさせる予防接種。
本当にそれでいいのか、それが必要なのか、見直すべきではないかと思います。
ちなみにドイツでは子供への予防接種が義務から任意に変わりました。


http://www.neurodermitis.ch/Ursachen/Impfen/

http://forum.gofeminin.de/forum/bebeestla/__f2696_bebeestla-Neurodermitis-nach-impfung.html

http://www.netmoms.de/fragendetail/9745741
by まちこ (2009-12-20 05:44) 

たけ

ブログ拝見しました。3人の子持ち母ちゃんです。私の子供(一番上と3番目の子供)アトピーです。私自信もアトピーでした。アトピーにステロイドを使用する事は、私も断固として反対。そして、もと周囲(保育園などの先生達など)もステロイドの事について勉強・理解してほしいと感じます。
私もアトピーでステロイドを使用していましたが、効かなくなりステロイドを離脱して、リバウンドの経験があり、ステロイドの怖さを十分理解しているからこそ、子供たちには、使用したくない。(ただし、命にかかわる様な時、肺炎治療など、やむ負えない時は仕方ないが)1番上(長男)も、なんとか薬を使用せず完治しました(1歳までかかりました)。今は、3番目(長女)のアトピーと戦っています。しかし、顔がじくじくして真っ赤だったり、かゆがっていたりすると、周囲からは、どうして薬を使用しないのか何回も聞かれるし、おそらく、変わっているお母さんと、保育園の先生達には、思われていると思う。でも、この子の将来を考えれば、今苦労しておけば、絶対いいことがあると心で叫びながら、毎日ケアしています。本当に、もっとステロイド軟こうの怖さについて、アトピーについて理解していただけるといいなと思う毎日です。
by たけ (2010-04-09 10:20) 

Luxel

>たけ様

コメントありがとうございます!
たけ様ご本人のご経験が見事にお子さんの治療に生かされた訳ですね。我が家も同じく、下の子が湿疹まっさかり(しかも12人のクラスでたった一人顔真っ赤)なのですが、上の子がステロイドを止めてから治ったのを前からいる先生達は見ているので、たぶん分かってくださっている、と思うと今回は少し気が楽です。(ミトンを持ってきてくださいね、とは言われましたが。)

一方で、ステロイドの怖さについて知らない圧倒的多数のお母さん(私をはじめとする、です。)は、「なんとなく怖いから」とステロイドを使用したくない、と思いつつも、医師から処方され仕方なく、あるいは、あまりの湿疹のひどさに心が折れてしまい、使ってしまっています。しかも、たいした指導も無しに、です。

ステロイドは細心の注意を持って使わなければならず、その指導ができる医師はほとんど皆無に近い、と思います。なぜなら、ステロイドの怖さ、リバウンドが起こりうることをはっきり認識していなければ、指導は不可能だからです。「患者の使い方が悪かったから、勝手な使い方をしたから副作用が出たのだ」と専門医は主張しています。でも、私自身あちらこちらでステロイドを処方されても、ただの一度も「使い過ぎに注意して。リバウンドが起こるから」と指導されたことはありません。日数制限されたこともありません。患者にステロイドのチューブを渡して自身に塗らせる場合、ステロイドほど塗り方の指導や副作用の説明が重要な薬は無いはずです。休薬期間を設定することも必要です。

「外用ステロイドに耐性がつく(効かなくなる)、急に中止すると激しい皮膚炎が起こりうる」ということを、ほとんどの医師が認識していない今、患者側がその証拠をつきつけて医師たちに「まず認識させる」ことが必要だと思います。まだ、その段階なのです。

その証拠なる患者アンケート&インタビューを元に本を書いた
私の知人(安藤直子さん、という研究者です。)が「現代と保育」という保育士さんが読むような雑誌にステロイドの問題を寄稿してます。(「現代と保育」76号、今年3月発売、ひとなる書房)
通販でも購入できます。

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102903515/subno/1

私も購入して保育園に差し入れさせていただこうと思っています。
医学会(皮膚科学会)から無視されているに等しいステロイド薬害(と言ってもいいと思います。)について、一人でも多くの人に知ってもらい、ステロイドを使わない保育に快く協力してもらえたら、と思っています。

(ついでですが、安藤さんご自身の著書は成人アトピーが対象ですが、お勧めの本です。「アトピー性皮膚炎ーー患者1000人の証言」(子どもの未来社)をご紹介しておきます。)

それと、ついでで恐縮ですが、当ブログのアンケートにご協力していだだいてもよろしいでしょうか?

回答はコメントでなく、メールで結構です。
luxelblog@yahoo.co.jp

お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。


by Luxel (2010-04-12 14:13) 

ももふく

はじめまして
アトピーについてあれこれ調べているうちに、
こちらのブログを発見し(まさしく発見!!という心境です)興奮しています。

8ヶ月の娘がおります。
3ヶ月前ぐらいから右膝裏にアトピーのような症状が出始めました。
実は私も中学・高校時代(約20年前です)、
アトピーに悩まされつらい思いをしました。
しかし医者にかからず、ステロイドを使わず治りました。
医者にかからなかったので本当にアトピーだったのかと言われると、
確信はありませんが、症状はまさしくアトピーでした。

今、娘が私と同じような症状で、
ステロイドを使わず早く良くなる方法はないか、
また、赤ちゃんのアトピーで悩んでいる方がどれだけいらっしゃるのかをネットで調べていたところでした。 

参考にさせていただきたい事が多々あり、
なんだか興奮しています。
ブログのすべてを読ませていただくのに時間がかかりそうで、
私の能力でどれだけ理解し、実践できるかわかりませんが、
気になるところは印刷してファイルしました。
育児の合間にじっくり読ませていただきます。
こういうブログを立ち上げて下さっている事、本当に感謝です。
心強いです。

とにかくお礼を言いたくてコメントをさせていただきました。






by ももふく (2011-02-14 06:37) 

ふみふみ

こんにちは~皮膚科で処方されていた薬を検索していたら、こちらにたどりつきました。私は4歳と10歳の男児の母です。
10歳の長男は生まれた時から湿疹はひどかったのですが、よく処方されるステロイド医薬品で治ってきました。でもやはり湿疹は頻繁にでておりました。 
4歳の次男は生まれた時から湿疹が激しく、アトピーと診断され、あらゆるステロイド剤(強力なものも;;)を使用しましたが、治らず、次に喘息傾向があるまで言われ、あらためて、ステロイドについて勉強し、脱ステロイドと、お風呂入らない治療をし、2歳にじゅくじゅく肌が綺麗になりました。
そこに至るまでは地獄のような日々でしたけど・・・;;

ネットで赤嶺福海さんと言う方の理論を知り、その方に相談し、治療しました。 いろんな治療方針があるとは思いますが、
本当の主治医は親であって、信念に基づきながら あきらめる事なく、希望もって続けていかなければならないと思います。

その治療法はヨーグルトなどの乳酸菌とミネラルを摂取させていました。

あとはその赤嶺さんがおすすめされるメーカーの蓬水というローションを塗布していました。今は四輝水という名称に変わっています。

たまたま次男はこの治療が効いたのかもしれませんが、
ステロイド治療を続けてたと思うと今でもぞっとします。

長男も次男が生まれた時に肘裏ひざ裏に酷い湿疹ができ、アトピーと診断されたのですが、一緒に同じ治療で完治しました。
その後全く湿疹はでません。
まぁ 軽く 何かでた時は 市販の マミーウォーターと言うローションをつけたら次の日に治るようになりました。
また、四輝水は私の化粧水に使っています。

Luxel さんの考え方にはあるように 私もその赤嶺さんに出会って
人間の回復能力の凄さ、特に赤ちゃんの自己治癒力の高さを知りました。

ある意味 医者嫌いになってしまったところもありますが、なるべく、薬漬けにだけはなりたくないですね

今回長男に虫さされで強めのステロイドを処方されたのですが、
使用は控えようと思っています。

がんばって治したいです。
長文失礼しました。



by ふみふみ (2011-07-11 10:12) 

bluthochdruck

有益な情報をお寄せいただきありがとうございます。我々は再びあなたのサイトを訪問し、このようなよく研究情報を見つけていきたいと思いさせていただきます。
by bluthochdruck (2013-05-28 23:24) 

bluthochdruck

有益な情報をお寄せいただきありがとうございます。我々は再びあなたのサイトを訪問し、このようなよく研究情報を見つけていきたいと思いさせていただきます。
by bluthochdruck (2013-05-28 23:25) 

小児科医

小児科医、一児の母、子も私もアトピー持ちです。
ステロイド忌避は自由ですが、少ない母数で根拠のないことを語られ、
それに惑わされる患者さんがたくさんいます。
特に重症の方で脱ステにはまり、ひどい脱水症やけいれん、網膜剥離を起こす赤ちゃんをみるにつけ、なぜ、と思います。
研究をされているなら尚更、わかると思います。nはいくつですか?
あなたの見ている論文は、偏りがありませんか?
もう少し勉強されて、情報を得てください。
by 小児科医 (2013-06-18 11:49) 

Luxel

小児科医の方へ

お返事がたいへん遅くなりまして、申し訳ありません。もう見てらっしゃらないとは思いますので、いまさら、、、と迷いましたが、臨床医でらっしゃると思いますので一言。「nはいくつか?」と問われていますが、私は患者側としてお願いしたいです。「そのnを数えて欲しいのです。いったいどのくらい、私の子ども達のようなアトピーの子たちがいるのか、教科書にとらわれない目で、患者さんたちの言うことに耳を傾けてください。是非、臨床試験を実施してください。」

ステロイドの問題は、最終的には臨床医が調査してくださらないと、明らかにはできません。教科書の先入観に曇っていない目でもって、疫学調査をお願いしたい。「ステロイドをどのくらいの期間使っていて、治ったのか、まだ治っていないのか」「医師から使用期間の上限や、休薬期間を設けないと効きづらくなっていくことの説明はあったかどうか」「保湿をしているか、どうか」「アレルギーの検査を受けたかどうか」etc.

私は基礎研究者ですので、臨床試験や疫学調査はできません。臨床の先生に問題意識を持っていただいて、調査していただくしかない、と思っています。(私にできるのは動物試験までです。)

私のような経験を語る患者(の親)を「ステロイドフォビア」と称して片付け、まともに言い分を臨床医の先生方が聞き入れてくださらず、納得のいくステロイド使用結果の説明をしてくださらないがために、私のような、医師でもない人間のブログをわざわざ探されるお母さんが後をたたないのだと思います。こういった歪んだ状況は、早く改善されるべきだと、私自身思っております。


by Luxel (2014-11-18 01:21) 

ぽん父

もう5年以上前にコメントさせていただいた、同業者のものです。たまに覗かせて頂いておりましたが、体調がお戻りになっているようで本当に良かったです。私もこの小児科医の方のコメントにモヤっとしておりましたので、納得の返信が見れて嬉しい限りです(^^)。どんな病気も(特に免疫関係には)患者の中に様々なsubpopulationがあることは明らかだと思います。そのあたりのことを現場に近い医者の方々ほど理解してほしいと思うのですが、なかなか難しいのでしょうかね。

以前ご連絡したあと、ひょんなことから私は米国でヒト免疫の研究に携わっています。トランスレーショナルリサーチの場でもステロイドの使用を避けられるなら、という観点での研究がなされているようです。

お身体にお気をつけて良いお年をお過ごしください。
by ぽん父 (2015-01-07 00:26) 

Luxel

>ぽん父様

コメントありがとうございます!!
こんな更新のないブログを覚えていてくださって、とても嬉しかったです!!

ぽん父様は同業でらっしゃいましたか。。。お恥ずかしい限りです。本業の方では四苦八苦でして。。f(_ _;)

コメントくださったの、気づいていたのですが、論文の投稿が迫っており、なかなかお返事できませんでした。どうぞお許しください。m(_ _)m

「トランスレーショナルリサーチの場でもステロイドの使用を避けられるなら」
これ、とても興味あります。もし良かったらメール(プロフィールの中にメアドあります)で教えていただけないでしょうか?もちろん、お時間のある時で結構です。

去年の11月の米国皮膚科学会誌で、米国患者の声に押されたステロイド離脱の最初の論文(というか声明?)が掲載されました。日本と違って、アメリカの学会の反応は早いですね!! 日本は少なくともここ15年、事態は全く動いていません。(というか、ますますステロイドへと、締め付けられていってるような、、、)どうして、米国学会は患者の声(ブログ)に俊敏に反応してくれるのでしょうか? 日本と何が違うのだろう?と考えこんでしまいました。

でもこうやって海外で動きがみられるのは心強いです。日本はともかく、世界は進歩してるんだなぁ、と思えました。
by Luxel (2015-04-08 20:13) 

ゆず

急にすみません。
今子供の湿疹?アトピー性皮膚炎?で悩んでいます。まだこのブログは続いていますか?もし見ていただけたら少しだけお話大丈夫でしょうか?
申し訳ございません。
by ゆず (2016-12-20 18:58) 

Luxel

>ゆず様
もう見ておられないか、と思いますが、、、
ごめんなさい、この1年、子供の中学受験で、
精も魂も使い果たしており、、、
こちらのブログも放置状態になっておりました。

具体的な治療法は、医師ではないのでご指南することはないのですが
(育児法というか、私の実体験からの生活の知恵的ものをお話させていただいてます。)
それでよければ、、、。

by Luxel (2017-04-03 03:01) 

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