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<新>アトピーにステロイドを使わない治療ができる病院 [アトピー・湿疹対策]

以前のリンク「アトピーにステロイドを使わない病院」のリンク先がもうない、とのご連絡をいただきましたので、新たに情報をお知らせします。

「病院なび」
https://byoinnavi.jp/
のフリーワード検索欄で地域「県名」を選んで、その横の空欄に「ステロイドを使わないアトピー治療可」と書き込んで検索。
するとびっくり、結構な数でてきます。

でも、注意してください。
あくまで「ステロイドを使わない治療も選択可」の意味なので、
先生に直接、「ステロイドを使いたくないんです」とはっきり伝えてください。
医師によっては「うちのスタンダード治療はガイドラインの標準治療(ステロイド療法)なんだけども、患者が強く非ステロイドを希望すれば、可能」という先生もいます。というか、少なくありません。
受け身のままでいると、標準療法(ステロイド療法)コースに乗ってしまうことがあります。

それから、先生の方針もしばらくすると変わってしまう、ということがままあるので、
かかる前に病院に電話して、「ステロイドを使わない、という選択肢もありますか?」と尋ねるといいと思います。(「基本、ステロイド治療です」と言われることもあるかと思います。それはそれで無駄足踏まずによかった、ってことで。)

正直言って、「非ステロイド治療に対する熱意」は先生ごとに驚くほど違うので、「絶対に使いたくない!」という人は、もし通えるようなら、ガチで非ステ・脱ステを実践してこられてる先生(その道では有名な先生)に最初からかかった方がいいと思います。(乳幼児アトピーの場合、いつまでも通わなくてすみますので)

佐藤健二 (阪南中央病院皮膚科)@大阪市
佐藤美津子 (佐藤小児科)@大阪市
木俣肇 (木俣肇クリニック)@大阪府寝屋川市
藤澤重樹 (藤澤皮膚科)@東京都練馬区
堂園晴彦 (堂園メディカルハウス)@鹿児島市
吉澤潤 (吉澤皮膚科)@神奈川県横浜市
水口聡子 (こうのす共生病院皮膚科)@埼玉県鴻巣市
隅田さちえ(さち皮膚科クリニック)@広島市
今山修平(今山修平クリニック&ラボ)@福岡市

上記の先生がたは、「脱ステ」の



受診する前にぜひお読みいただきたいブログが2つあります。
(というか、私のおススメです)

アトピー覚書(成人アトピー当事者ブログ。)
https://atopicdermatitis.tokyo/
お子さんを将来アトピー(ステロイド依存症)にしないためにもぜひ。
私が見た中でもっとも科学的な当事者ブログです。
隅から隅まで読んで損はありません!
が、時間がない、という方には次の3記事を私が選びます(個人的ツボで)。
「ステロイド外用剤Q&A」
「赤ちゃんにステロイド」 ←私がこのブログで言いたいことがスマートな文章で書いてあります。f(^_^;)
「皮膚科が最大のリスク」

できたらこちらも。
「アトピー性皮膚炎にかかわる訴訟(3)」

若手の皮膚科医の先生の経験をつづったブログ記事
「ステロイドの適切な使い方っていうけれど……」
この中のアトピー/ステロイド関係の記事はどれもお勧めです。記事数は多くはないので是非読んでみてください。
皮膚科医として習ったことと目の前の現実(患者さんの症状悪化)とのギャップに驚く気持ちが素直に伝わってきます。
全ての医師がこの先生のように、曇りのない目で見てくれていたらよかったのに。。。。と思ってしまいます。

このブログの先生
 関口 敦之(野中広小路病院)@金沢市
も、アトピーの非ステロイド治療に理解があると思われます。(第一選択かどうかはわかりませんが)
かかられる方は「ステロイド以外の治療を考えたい」と先生にお伝えしてみてください。(当ブログでもこの先生の情報募集中です。どうぞよろしくお願いいたします。)


それから、
絶対読まなくてはならないわけではないですが、もっと知りたい!という方に。

「アトピー性皮膚炎のステロイド外用剤離脱」
steroid-withdrawal.weebly.com/
以前、脱ステ治療をしていて、今は皮膚のステロイド依存の研究をなさっている深谷元継医師のブログ

以上です。
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アトピーと保湿 〜成人と小児(乳幼児)の違い〜 [アトピー・湿疹対策]

おなつ様からコメントで質問をいただきましたが、
私は医師ではないし、症状を見れるわけでもないので、的をはずした回答になりがちだと思いますので、ここしばらく個別の相談コメントへのご回答はやめております。なにとぞご了承ください。m(_ _)m

そのかわり、自分の経験と仕事のバックグラウンド(基礎医学、免疫学)に基づき、
一般的なこと(教科書レベルの情報)からやや踏み込んで
「まだ医学の教科書には載っていないが、今まさに動物実験や臨床論文で結果や証拠が出つつあること、これまでの研究結果を踏まえた科学的な予測」
については、書いてもいいかな、と思っています。

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ご質問

5ヶ月の息子がいます。最近になり、膝の裏にポツポツと赤くなってきてアトピーらしきものが出てきました。お風呂も毎日ソープ付けて洗ってしまっていて、お腹はお風呂上がりだけ一部分真っ赤になっていたので、最近これが原因かもと思い、お湯に付けてだけにしたらマシになってきましたが、膝の裏は良くならず…今回昔のを読ませて頂いて色々と参考にさせて頂いこうと思うのですが、病院に行った方がいいと書いてあるのを見て、ステロイドわ使わないリンクに行ったのですが、古いからか見れず(泣 ) 10年程前に記載されたようなので、もしまだご存知でしたらもしよければ教えて頂けないかな?と思いコメントさせて頂きました。 私自身アトピー持ちで、どこに行ってもステロイド。。 ただ、いつもステロイド完治後更に悪化。そうどこに伝えてもダメでした。それでひとつ寝屋川にある皮膚科でステロイド塗らないところを発見してほぼ治ったのですが、そこは保湿はしない方針だったのが頭にあり、保湿せずきてしまい。最近新生児からの保湿がアトピー防止と言うのも読み、遅いかなと思いながら始め出した感じです。


<保湿について>

脱ステ医/非ステ医の中でも、保湿をするべきか否かについては意見が割れているようです。
もっとも、アトピーが重症で搔き壊しや浸出液があるような状態では
保湿剤は使えませんが。。。

正直、私にも「保湿剤依存」が起こる仕組みはよくわかりません。
ただ、一般的な生物学の知識として、「ホメオスターシス」という生物が備える機能があります。
「恒常性維持」と訳されます。
これは「生体を一定の状態にキープする機能」全般のことです。

恒温動物が体温を一定に保つ機能で、この言葉を説明することが多いですが、
例えば体温も、発汗も、ホルモン分泌、非常に多くの機能を含みます。

保湿成分の分泌にもおそらくこの調節機構があって、
保湿が足りてる=「保湿成分はもう足りてるから、自分で出さなくてもいーよね」と体が保湿成分の分泌を減らす(皮膚の湿度?か何かを分子的に感知して、かな?)、というのは理解しやすいかと思います。
だから、保湿剤を毎日塗っていると、体は皮脂などの保湿成分を作るのをサボり始めるわけです。
で、急に保湿剤をやめたりすると、皮脂の生産量はすぐには戻せませんから、思いっきり乾燥してしまい、「やっぱり保湿剤塗らなきゃツライ!」となって、いつまでたっても乾燥肌(or アトピー)から卒業できない。

(ただ、この説明が「保湿剤を塗っている間はアトピーが治らない」という人の症状を全て説明できる、とは思いませんが、、、あたらずとも遠からず、少なくとも一部の人には当てはまるのではないでしょうか。)

藤澤先生によれば、「脱保湿をしないと、脱ステの成功率は約2倍違うかんじ」だそうなので、
「どうせだったら、脱ステするときに、脱保湿剤もやってしまえ!!」という作戦には理があると思います。

ただし、これは成人の場合。

アトピー性皮膚炎は、成人と乳幼児では成り立ちが異なる、とわたしは推測しています。

<小児、特に乳幼児のアトピーの場合>

赤ちゃんは、胎児のうちは皮脂をせっせと生産します。
出産時には頭に白い脂=胎脂(たいし)をくっつけて出てくる子は多いです。
ところが出生後すぐに皮脂の分泌は減り始め、1ヶ月後くらいに分泌量は最低ラインに落ちます。
その後、皮脂の分泌量は10年くらいかけてゆっくりゆっくり増えていきます。

赤ちゃんや子供の肌がスベスベ♪なのは、皮脂の分泌が少ないからです。(そのかわりコラーゲンやエラスチンなどの保水成分は多いので、"ぷりぷり"と"スベスベ"が両立するのです。)
大人で”赤ちゃんみたいな肌”をしている人はほぼいません。成人は一般的には皮脂の分泌が多く、つやのある人はいても、赤ちゃんのサラスベ肌にはならないのです。

赤ちゃんがうらやましい、と思うかもしれませんが、
皮脂が少ないからこそ赤ちゃんは成人に比べて、ずっとアトピー性皮膚炎になりやすいのです。

皮脂の少なさに加えて、赤ちゃんの1割はアレルギー体質です。
どんな子も赤ちゃんの時期は免疫シーソー(Th1 vs Th2)のバランスがアレルギー側(Th2側)に傾いています。
それが、成長の途中で様々な菌やウイルスにである、すなわち、感染症にかかっていくうちに免疫力が鍛えられ、Th1側へと免疫シーソーのバランスが傾いていきます。
そうすると皮膚の乾燥も、アトピーも治っていくのです。(そもそも皮脂の分泌量はアレルギー体質の人は少ない。)

(例外はRSウィルスで、このウイルスは免疫系をアレルギー側に強く傾けてしまいますから
かからないように注意が必要です。RSウィルスに感染すると喘息の発症率が上昇します。)

ご質問の内容に戻りますと、
乳幼児の場合、
アトピー(アレルギー体質)の程度が軽ければ、保湿を予めしっかりしておけばアトピー性皮膚炎にはならずにすむでしょう。
でも、アトピーが重い(=アレルギー体質が強めの)お子さんの場合、どんなに保湿をしっかりしても、天然の皮膚バリア成分と同等の保湿剤は販売されていないので、ほっぺや膝、肘の裏、耳たぶの下などの皮膚が切れて、アトピー(湿疹)が治らないままになってしまいます。

これを無理にでも治そう、とするとステロイドを塗るしかないのですが、ステロイドを剤をこんなに簡単に小児に塗って果たして大丈夫か?
(ステロイド外用薬はかえって成長後のアトピー性皮膚炎を助長するのではないか? 乳幼児の頃からステロイドを多用していると、皮膚のホメオスターシスが狂ってしまうのではないか?、成長とともに「皮膚炎を起こしやすい皮膚(irritable skin)」になっていくのではないか?、と弟の症状を長年見てきた今、そう考えています。下記の参照ブログもどうぞお読みください)

そんなこんなをいろいろ考えあわせて、
私自身は「子供にはステロイドを使わない」選択をしました。

ずっと以前の記事、「皮脂温存入浴法その1その2)」や「消毒法」に書いたように、入浴は石鹸を使わず、夏は毎日、脱塩素シャーワー or 脱塩素風呂。冬は2、3日に一度。
湿疹部分から細菌感染しないよう、
入浴前に、イソジンで消毒し、亜鉛華軟膏をドップリ塗布し、その上にサポーターをかぶせたりしていました(じくじく湿疹が出ていたら、1日に1回、入浴 or シャワーの前に消毒。亜鉛華軟膏はハゲ易いので、ハゲてるのに気づいたらその都度塗りなおし。すごい消費量でした。。。)

はっきり言って、ステロイドを塗った方が、お世話はナンボか簡単です。
うちのキューくんはアトピーが治らない=湿疹全開!(ほっぺた、膝の裏、耳の下側)だったので、膝の裏は、大人用のサポーター(腕に巻くやつ。)や靴下の先をちょん切ったものを足に履かせたり、冬は足先までつなぎのカバーオールを着せてひっかきをガードしたり、あの手この手でした。育休期間中、非常に忙しかったです。
育休が終わったら保育園ではひも付ミトンをはめてもらってました。ガーゼのミトンにバイアステープを抜いとめて、ミトンがはずれないようにテープを蝶結びにしてもらってました。協力してくださった保育園の先生方にはもう感謝の言葉しかありません。(保育園の先生たちは上の子がステロイドを塗っても治らず、やめて初めてゆっくり治っていったのをその目で見て知っていたので、非ステに協力してくださったのだと思います。実際、ステロイドを使い続けて治っていない子は何人もいましたから。。。)

「こんな手間、いつまでかけなきゃならんのかなぁ。。。。」とタメ息をついてた1歳3ヶ月頃
キューくんは保育園からリンゴ病をもらってきて、いきなり!アトピー性皮膚炎はなおってしまい、今に至ります。

現在(8歳)、冬場に耳切れはちょこっと出ますが、それだけです。他にアトピーの症状はありません。

そんなふうで、乳幼児アトピーの場合、
「ステロイドを使わなければ、”アトピーを発症させない”というのは非常に難しいときがある。
どうしても発症してしまう子はいる。(→アレルギー検査でアレルゲンだけでなく、総IgEの値を調べてください。この値が高い子はアトピーを発症しやすいので、目安になるし、理由がわかって今後の予想もできるので安心材料になります。)

しかし、成長の過程で幾度も感染症と戦うことにより、免疫が鍛えられ、免疫のバランスが変化していき、遅くともだいたい3歳頃にはアトピー性皮膚炎も治ります。
(ステロイドを使っても、時期がくれば治る子はいます。。。。でも、ステロイドの副作用が出るかもしれません。その子がステロイドを使っても大丈夫かどうかは、誰にも予測できません。)
ステロイドを使うと、塗ったそのときは症状が消えますが、また再発し、また塗り、、、、を繰り返し、使わなかった場合よりも長引く、というデータがあります(unpublished data by 藤澤重樹)

そんなふうに、乳幼児のアトピーは「いずれ治る」(ほとんどの子が3歳の誕生日までには治る)アトピーなので、保湿剤は使っても使わなくても、お母さんの好きにしたらいいと思います。
もちろん、湿疹のあるところに塗ると染みて痛がるので、塗ったら赤ちゃんの様子をよく観察してみてください。、
湿疹の患部は避けて、乾燥だけしている皮膚に塗ってください。
(うちはヒルドイドローション/ソフトともに、2人とも「かゆい!」と言って嫌がりました。なので、結果的にですが、ノー保湿でとおしてしまいました。)

私がもし保湿剤を使うとしたら、来年、冬になる前から、今、症状が出ている部分だけ重点的に保湿剤(ヒルドイドソフト)を塗って予防します。(いったん湿疹が治らないと、この手は使えないんですけどね。。。)

寝屋川の先生、というと木俣先生のところでしょうか。
大阪ですと阪南中央病院の佐藤先生も頼りになりますけど、
佐藤先生こそ脱保湿派です。(←おこさんの様子が、おかしいな?皮膚から感染しちゃったかな?と心配な時はぜひ佐藤先生のところに行かれるといいと思います。入院もできます。もちろん、木俣先生でも大丈夫です。ご経験はともに同じくらい豊富なはずです。)

正直なところ、脱ステの先生たちもその分子機序まで理解して治療なさっているわけではありません。
ただ、みなさん経験豊富で、「ステロイドを使わないで病気をなんとかする」腕を磨いてらっしゃるので、その辺のフツーの皮膚科医が代替できるようなレベルではない、ということです。かけこみ先をキープしておくのは大事だと思います。

こんな感じですが、お役に立ちましたでしょうか?

<参考>
「赤ちゃんにステロイド?」
(「アトピー覚書」より)
↑atopysanという成人アトピーの当事者の方のブログです。
この方のブログは私から見ても、非常に論理性が高く、科学的に正確です。なにより文章がスマート!(←爪のアカを煎じて飲みたいです。orz)
こちらの記事も。
「皮膚科が最大のリスク」
↑刺激的なタイトルですが、私の経験に照らし合せれば、非常に妥当です。
アトピーや湿疹で、普通の皮膚科医にかかるのはかえって危険です。
もし近くに非ステロイド治療の皮膚科医がいるようなら、そこに行ってみると良いと思います。






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アレルギー体質の子の場合(私の経験&対処法) [アトピー・湿疹対策]

先日、「次回の記事で」と予告したので。

「アレルギー体質が根底にある子の肌あれ・湿疹をどうケアするか」

です。
実はこれ、Luxelアトピー・アレルギー問題史上、最大の問題なのです。
なので、「対処法その2」のタイトル記事の前に、
私の経験をお話しすることにします。(前の記事はだいぶ古くなってしまって、遡るのもたいへんなので。)

私自身は幸いにも、
キュ〜君に外用ステロイドを使わずに
1才0ヶ月まで、すなわち、アトピーが唐突に終わりを告げるまで
使わずに済みました。
(「外用」とは「塗り薬」のことです。)

私は割と「動じない方」というと聞こえはいいですが、言い換えると、「鈍感」な方で、
子どもが湿疹をこさえていても、それを見て「何とかしてやりたい」とは思いますが、「自分が否定されるような無力感(自己否定的なストレス)を感じ」たりはしない人間です。
そんな私でも、0才台の、お顔にアトピー満載のキュ〜君を連れて歩くには、ちょっと覚悟を決めないといけない、というくらいには、キュ〜君のアトピーは派手なものだったのです。
こんなかんじ(画像あり)(生後半年〜9ヶ月。0才の冬。1〜3月のアトピー)

私はいろんな幸運、つまり
【①モクタールがまだ使えた、②いざという時の脱ステ専門?病院が行ける距離に2軒、普段ステロイドを使わずに見てくれる病院が1軒、通える範囲にあった。③保育園が「ステロイド無し」に協力してくれた(ひもつきミトン使用可)】に恵まれていたから、使わずにすんだんだと思うのです。
そして何より、上の子ギャオでの手痛い経験(記事「塗っても効かない!」参照)が、ステロイド使用に対する最も強力な「刃止め」でした。

ですから、「周囲からどういう目を向けられようと、
その人達がうちの子の人生に何かしてくれる訳じゃない。
その人達が何かの責任をとってくれる訳じゃない。」
と開きなおって、まっ赤っ赤なホッペのキュ〜君のベビーカーを押してあるいてました。

「ま〜かわいそ〜に」とわざわざ声をかけてくれる見知らぬオバさま、
「うちの近所に評判の病院(←ステロイド使うことがわかってる。汗)があるんですよ」と言ってくれるエレベータで乗り合わせたオバさま、
「ありがとうございます♪是非、そのうちに…」と、ご好意だけ ありがた〜く受け取っておきました。

……そうは言っても、実際、湿疹はかなり派手でした(上記のリンク先の画像参照)。
ちょうど今の季節あたり(生後5か月頃にあたります。)から
どう保湿しようが、入浴頻度をどれだけ落とそうが、何をやっても、湿疹は消えない。
今から思えば、身体の内側から、アレルギー体質(=Th2体質)のせいでTh2サイトカインが吹き出して、皮膚の修復を妨げていたんですが、当時、そんなことはLuxelにはわかりません。
(ほんと、「カニボロ(前記事参照)」ね、、、)
と内心、苦笑しながら保育園に通ってました。

この頃、認可保育園にはまだ入れず、無認可の保育園に預けていましたが、
ベテランの保育士さんと、若い保育士の先生たちが、こまめにひも付きミトン(←ひっかかないように、ひもを縫い付けて自作)を取り替えてくれてました。

ベテランの保育士さんは、「薬(ステロイド)で、塗った時だけは治る(=症状は消える)けれど、長い目みれば、この薬ではなおらないものね、、、」と、その長い保育経験から気づいてらっしゃる方だったのが幸いだったかもしれません。「使わない」という私のような親に理解がありました。保育士さんに「お母さん、薬使わないと、可哀想ですよ」とか言われたりしたら、正直かなり凹んだと思いますが、幸いなことに、そんなことは一切ありませんでした。

とにかく、その頃のキュ〜君の湿疹は、モクタールでもイソジンでも、引っ込むものではなかったのです。
(実は、後から考えれば当然で、ステロイドも何も塗らなければ、0才の冬が一番湿疹が酷いはずなのです。1才ではマシになってるでしょう。2才の誕生日の時点で、8割のくらいの子はアトピーが治ります。これはステロイド不使用の場合。ステロイドを使用している場合はこれが3才以降にずれこみます。小学生まで持ち越すケースも。以上、練馬の藤澤医師のデータより。)
これには参りました。

ただ、モクタールやイソジンとった殺菌効果のある薬のお陰か、「細菌感染」や、それが嵩じて、「皮膚から敗血症になる」という事態にはなりませんでしたが、毎日毎日、化膿させないように、ひたすら
◯軽目の(赤いだけの)湿疹には亜鉛華軟膏をドップリ、
◯ひどくジュクジュクしてる所はイソジンで消毒→流して、モクタール→2日後くらいから亜鉛華軟膏ドップリ。
を繰り返して、「2才までには治るのだから」と念仏のように唱えながら
最悪の0才の冬をステロイドなしで乗り切りました。

それと、あんまり患部ばかり「見ない」ように心がけてました。

実際、
もし手元にステロイドがあれば、心が動いて使っていたかもしれません。
私がもしギャオで痛い思いをしていなければ、とっくに使っていたと思います。
そのくらい、キュ〜君の湿疹は猖獗を極めました。
(それでも、我が家の駆け込み寺、藤澤先生は「まぁ、中程度くらいやね〜」とおっしゃいます。
もっと上がいる、ってことですか!?[がく~(落胆した顔)]

で、ふと、思ったのです。
「普通の(=Luxelみたいな、痛い経験をしていない)お母さんは、こんな可哀想な赤ちゃんの姿に耐えられるだろうか?」
「ステロイドをいっときだけ使って、つかの間の(お母さんの)心の平安をとり戻すのは
悪いことなのだろうか?」
「この子(キュ〜君)はギャオみたいに”塗っても効かない、治らない”なんてことにはならないのではないか?大丈夫な体質だとしたら。試すだけなら、いいのでは?」と、悪魔のささやきが頭の中に、、、。

それでも、私には2つの歯止めがあって、
一つは上に書いたとおり、ギャオのことですが、
もう一つはアトピーの弟のこと、でした。(この人については、当記事の下の方に記します。)

話を巻き戻して、
「見ない(直視しない)」ことの効用。
あんまり「ソコ(湿疹)」ばかり見ていると、気がおかしくなりそうな感覚がフと襲ってきます。
だから、「見ない」←コレ、意外に重要でした。
そしてちゃんと、子どもの顔を見る。「湿疹」ではなくて、子どもの「目」や表情を見る。
そうすると「機嫌がいいか悪いか」が分かりますよね。

赤ちゃんは「鈍覚」だそうです。
痛いのも痒いのも、大人ほど明確に感じないらしいのです。
でも、痛みが強かったり、痒みが強いとやっぱり「不機嫌」になります。
ということは、多少のひっかき仕草をしても、赤ちゃんの機嫌が良さそうだったり、ニコニコしていれば、全身状態は悪くない。
さほど心配することはない、ということで、「ステ無し」継続で大丈夫です。
※「表情をみる」ってコレ、ベテランの小児科医も判断の基準にしているそうです。最初の一瞥で、「緊急性がありそうか、それほどはない状態なのか」を見分けます。赤ちゃんの表情は病気の程度の重要なシグナルの一つです。(もちろん、その一瞥の後で詳しく診察して、腹部に圧痛ありとかだと「意外に緊急性がありそうだ」と判断を修正することになりますが。)


もしも「ぐったり」してるようなら、これはもう、緊急事態!「SOS」です。(←全身の感染症や敗血症、髄膜炎等が疑われます。)
まぁ、実際には「ぐったり」と「眠いだけ」の区別に迷いますが、、、「眠い」だけの時は、じきに本当に眠るわけで、、、「起きたいけれど、起きれない、、」といったような仕草をするかどうか、かな、とか、お母さんによって、判断基準はいろいろあると思うのですが、

内科医の方から教えていただいた目安として、
「鼻水」
白いっぽいか、水っぽい(透明)かとかありますが(前者だと菌感染、後者だとウィルス感染が疑われます。)、
鼻水が出ていれば、風邪でぐったりしてる可能性が高いと思われます。
熱が38度あってぐったりしていても、鼻水が派手に出ているなら
それは皮膚感染や敗血症というよりも気道粘膜感染(特に上気道感染)がメインの原因だろうなぁ、と考えます。
(でも、常に例外はある、ということを心しておいてください。)

赤ちゃんの「ぐったり」が本当に受診や入院が必要なものかどうか、
最終的には「母の勘」が頼りです。
母の勘が「ヤバいかも!」と告げたなら、ここはもう、なりふりかまわず、救出に走ってください。
つまり、脱ステ医かどうかには拘泥せず、夜間診療でも救急窓口でも、駆け込んでください。
※敗血症を起こしてる時、必ず発熱する、とは限りません。  アトピーになるような子はたいてい、低体温なので、37度以上にならなくても、36度後半で「いつもより高熱」といった判断になる子もいます。菌の種類によっては免疫系を騙すことが上手い菌がいて(あるタイプの溶連菌とか)、微熱しかないのに敗血症、とかいうことがあります。

ちなみに私は普段は「ああ、そう」と子どもの文句を聞き流している方ですが、
「これは、もしかして一大事!?」と母親の勘が告げた途端、アドレナリン全開、
夜中でも何でも
病院へ向けて、常備の入院用品一揃い持って、子どもを載せた車を市の外れの病院まで車をぶっとばすこと過去10回あまり(苦笑)。
(主に喘息発作での対応です。)
夜中がほとんどなので、暴走族状態。(よく捕まらなかったな〜。。。f(^ ^;)
うち、半分は入院にはならずにすみ、「まぁ、手遅れになるよりいっか」と自分を慰めました。

話を戻すと、
「外用ステロイドを使うか否か」は
赤ちゃんのアレルギー体質の有無だけでなく、お母さん自身の性格、住んでいる地域に脱ステ医がいるかどうか、などによって私の答えも変わってくるということです。

もし通える範囲に脱ステ医がいるようでしたら、もうちょっとステ無しで工夫して頑張ってみましょう、とかいうふうに。
脱ステ医ならば、「敗血症」みたいな、「いざ」という時、駆け込みさえすれば、すぐに理解して対処してくれますから。
(これが普通の皮膚科医や小児科医にかかると、延々と「ステロイドを使わない」ことへのお説教を効かされることになり、ほぼ半強制的にステロイドを使わされる事態に陥ります。でも、慌てないで。
もちろん、子どもの命の方が大事ですから、敗血症などの重症時には下手に医師に反抗せずに、大人しく期間限定でステロイドを使いましょう。入院期間中限定で使うくらいなら、余程依存になりやすい体質でもない限り、大丈夫です。)

もしそういう(概要ステロイドを使わざるを得ない)シチュエーションになったら、 いっそそれを逆手にとって、 ここは一つ、せっかくステロイドのおかげできれいになった湿疹の部分に、 どっぷりと最高の保湿(それぞれのお母さんのお考えで構いませんが、是非、当ブログを参照して、保湿剤等をお選びいただければ、と思います。)を行ってください。 入院してずっと付き添わざるを得ない状況になりますので この状況を利用して、一日に何度も保湿をします。

ステロイドは使えば使うほど、アレルギー体質(Th2型応答)を強める作用がありますが、 入院期間中のみ(おそらく最長でも3週間ほど)なら、 そのことをそれほど気にする必要はありません。 そうやって保湿をガッツリすることによって、次回の湿疹の出現する時期を 可能なかぎり送らせ、ステロイドを塗る頻度を少なくするのが 狙いです。

また、赤ちゃんの湿疹に心が追いつめらるようなら(=「あ、私、ヤバいな」と精神科の薬に手を出すくらいなら)、期間を厳しく戒めた上でステロイドを塗る方がまだ良いと思います(世界的にみて2〜3週間程度までが妥当な期間かと。)。
(実際、精神科の薬の多くは、ステロイドより余程、性質が悪いのです。長くなるので、ここに詳しくは書きませんが、いずれ私の経験をここに書くつもりです。)
←でも、その前に上記のように、「見ない」トレーニングをやってみてください。「患部は見ない。赤ちゃんの顔(表情)を見る」心がけです。お母さんの心を守るコツ。

ただし!ステロイドを塗って皮膚が塞がったら、この機会をのがさず、全力で保湿してくださいね!
それが、次のステロイドの使用を遠ざける(=使用頻度を落とす)「コツ」だからです。
(転んでもただでは起きない!の精神です。笑)
相当"重い感触”の保湿剤を使ってください。
大人の自分が使うには躊躇するくらい、ベットリしてて、使用感の悪そうなもの(笑)。
シアバターも、もしよかったら試してみてください。
私は最近、冬場は必ず肌荒れしてボロボロになるので、子どもに処方されてるヒルドイドソフトを化粧下地がわりに使ってます。調子いい〜、すごーい♪
でも、うちのアトピっ子たちにはこれでも不足のようです。もっとベットリしたクリームやシアバターがいい、言っています。(どんだけ、アトピーの子の肌が乾燥してるのかってことです。見た目には剥落もなく私よりも荒れてるようは見えないですが、実は皮膚は水分を保ててないんですね。)

入浴頻度も、なるべく皮脂を落とさないように調節してください。
(お湯で流すだけでも、相当に皮脂を「持って行かれて」しまいます。70%ほど流れてしまうそうです。)

それでも湿疹を繰り返すにことなるかもしれません。
繰り返すようなら、3回目終わりくらいでいったん立ち止まって、
「これからステロイドを使うか、やはり引き返すか」
決め直してください。

それと、ステロイドを使い始める時には、必ず、病院で血液検査でIgEを測ってください。
(アトピーで、食物かダニかに反応している気がするから調べて欲しい、とか言うと保険がききます。ただ調べてほしい、というだけでは保険は効きません。保険がきかないと自治体補助もでないことがほとんどですから、お忘れなく。)

なぜ測定が大事かというと、お子さんの体質が把握できる事により
症状の予測ができるので、お母さんの精神状態が悪化するのを防ぐと同時に、
赤ちゃんの湿疹期間がどのくらいかも予測できるので、
お母さんが「ステロイド無し」で頑張れる確率が高くなるからです。

是非、血液検査を受ける工夫をしてみてくさい。
例え一軒断られたとしても「Go, Go, Next!」です![わーい(嬉しい顔)]
なんたって、日本はフリーアクセス制ですから!

数回のステロイドでは、深刻な依存はほぼ起こらないと言っていいでしょう。
3回か4回(湿疹が消えるまでを1回として。3、4回だと2〜3週間くらいだと思います。)
で、その後はステロイドを手放せるなら、問題はほとんど起こらないでしょう。
どうぞ安心してください。
※ただし、tachyphylaxisisはそのくらいでも起こってくる可能性があります。効きが悪くなった、と感じるかもしれませんが、それはステロイドという薬の本来の性質であり、自然な現象です。もし効きが悪くなったらなら、そこでステロイドの強さをあげては絶対にいけません!!逆に、休薬しなくてはなりません。4〜8週間休薬すれば、同じ強さのステロイドでも効果は戻り、また効くようになります。 ステロイドの使用期間の制限がある国の場合、ちょうどこのくらいの期間です。

※※ステロイドの使用期間が明示されてる国では、「連続4週間まで」という国が多い。ただし小児はもっと短いかもしれません。だから、私は2〜3週間、としておきます。欧米諸国の家庭医や小児科医は、おしなべて小児への外用ステロイド使用には慎重です。

では問題が起こる可能性が出てくるのは、どのくらい使ってから,,,?
と聞かれると、
「わからない」
としか言えません。

ただ、私には気になる経験があります。
「私には2つの歯止めがあって、、、、」と書きましたが、
もう一つはアトピーの弟のことです。

Luxelには、もう いい歳した弟がいるのですが、
この人はアレルギー体質でもないのに(←血液検査した)、
どうやらステロイドのせいで、本物のアトピーになった、と思しき人なのです。
本人も、ステロイドを長年使っていますが、使用した実感として「良くない」と言います。(「どうせ、また効き目が切れると、でてくるから」と。それよりは生活の諸工夫をした方が効果がある、とのこと。でも、肌の調子が悪いときには使う、と言っています。)

Luxelの弟君のIgEは、高くはありません。(高校生の頃に測ったそうです。)
食物アレルギーも花粉症もありません。なんにもない。ダニとかハウスダストには少し反応してる。その程度。
彼がステロイドを使い始めたのは、赤ちゃんの時のオムツかぶれでした。
近所で「若いのに腕がいい」と評判の皮膚科医に、
母が2日にいっぺんは連れていって、先生がじ〜っと患部を見ては、直々にステロイドを塗っていました。だから、素人の母親がステロイドを濫用した、ということではない訳です。
(その当時、患者にホルモン剤をチューブごと渡す、なんて危険なこと、医者はしなかったのです。ステロイドが新薬として出始めた当時、医師はものすごく慎重に処方していたのです。今からは想像もつかない程に。)
しかも、母によれば、ず〜っとステロイドを使っていた訳ではなく、「出たら塗る」を断続的に繰り返していたらしい。数ヶ月に及ぶ休薬期間もあったそうです。

弟はそれから成人して今にいたるまで、使ったり使わなかったりで、アトピーも出たりひっこんだりだったそうです。それが爆発したのは思春期。高校受験・大学受験と続いたとき。
原因はストレス、それと、ストレスのせいで食べたくなるチョコレート、というのが
本人の分析です。(母は、味はともかく、栄養だけにはうるさい人で、栄養が偏っていた、とは考えにい。)

彼は今もって、ステロイドと手を切ることができません。
症状のないときは一見、普通の皮膚なのですが、ちょっとしたことをきっかけに、肌がぐらつく。つまり、まさしく" irritable skin"(イライラしている皮膚)という状態です。 Luxelは"こんな変な皮膚"は、長年に渡り外用ステロイドを使用したせいで、皮膚の細胞自体の性質が変化してしまっているのではないか、と疑っています。

もし本当にステロイドのせいでアトピーになった、と証明できれば、それは間違いなく「薬害(やくがい)」です。血液製剤や輸血によって感染者を増やしてしまったエイズウィルスやC型肝炎ウィルスと同じ。でも(まだ)証明されていない。こういった調査には膨大が費用がかかるし、マンパワーも必要なので、大学皮膚科もやりたがらないのです。(それに、もし調査をやっても、ピントを外した調査をしていては、統計的に「見えて」は来ません。)ゆえに、臨床現場ではあいも変わらず、安易に外用ステロイドのチューブをホイホイと処方しています。

(ステロイドを長期に使わないといけないような病気(自己免疫疾患など)を診ている医師は、ステロイドに対して警戒心をお持ちの方が多いですが、なぜか医療現場では「外用ステロイドは長期でも安全」という思い込みが蔓延しています。年単位の使用によって悪化する場合、長期の変化を医師が記憶していられないので、見過ごされているのでしょう。実際、診察のたびに患部を写真撮影する皮膚科医になど、お目にかかったことはありません。F先生は息子の患部の写真を撮影した唯一の皮膚科医ですが、毎回撮影されるのかは分かりません。)



乾燥の季節が来ましたね。(対処法その1) [アトピー・湿疹対策]

ここのブログを覗きに来られる方は、お子さんのお肌のトラブルに困って、この方がほとんどだと思います。

訪問者数とかPV数を見ると、夏は少なかったのが、すこしずつ増え始め、11月後半でぐっとのびていますね。

このことから、今の季節、お子さんの肌に、気になるトラブルが急に増えている、ということが見てとれます。

そういった方々のお子さんの、トラブルの原因はたいていの場合、乾燥です。
今の季節、急激に乾燥がひどくなっていきます。もう、20%切っている地方も多いでしょう。

逆にいえば、そういう、冬になって悪化する子たちは
皮脂温存入浴法&保湿をしてやれば、トラブルは解決する、ということでもあります。
(性能の良い保湿剤、というのはなかなかないのですが、、お子さんに合うものを見つけてみてください。)

ただし、冬の乾燥とアレルギー体質が重なっているお子さんは、
入浴法&保湿だけでは、湿疹は解決しないかもしれません。(次回記事で、こういうお子さんのことを書きます。)

また、今すでに肌トラブルでひどい炎症(湿疹)が起こっている場合は、
保湿で悪化するケースもあります。

だから、正解は、トラブルが起こる前の秋口から保湿を開始し、11月の「魔の乾燥月刊」に注意する、ということなんですね〜。
なかなかそのことを書いてある育児書がないので、ここに書いておきます。

愛育病院の小児皮膚科医・山本一哉先生は「産まれてすぐから保湿しましょう」と著書に書かれてますが、まぁ、そこまでしなくても、生後1ヶ月とかからで大丈夫と思います。3ヶ月頃に乳児湿疹は出始める子が多く、その頃に冬の乾燥が重なってしまうと、時期が早まったり(生後1〜2ヶ月目)、湿疹がひどくなったりします。

湿疹には季節性があり、秋冬生まれのお子さんは冬に湿疹が出やすいです。
これは乾燥が、生来の湿疹のでやすさに、さらに拍車をかけてしまうからです。
用心して保湿をなさった方が良いでしょう。
(ただ、頭が痛いのは、どの子にどのくらいの保湿が丁度良いのか、がわからないところなんですよね〜。小児皮膚科医ですと、TEWL(皮膚の水分蒸散量)や皮脂量の簡易測定が出来るかと思いますが、小児皮膚科専門医はなかなかに数が少なく、たどりつくのも困難です。(そして測ってくれるかどうかも、先生によるでしょう。)
<小児皮膚科学会>※残念ながら専門医のリストはありません。(というか、専門医制をとっていません。)
http://jspd.umin.jp/
こちらを見れば、主だった先生のお名前と病院はわかりますが、受診するかどうかはLuxelのこの記事を読んで、保護者ご自身でご判断ください。
http://jspd.umin.jp/01_2.html

そして何より、小児皮膚科医の先生がたも、ステロイドに対しては警戒感をお持ちの方が少ない、という(患者としての)悩みがあります。

小児皮膚科学会にも「小児にはステロイドを控えよう」という合意はないようです。先生個人の見解として、「控えた方がよさそうだ」と考えている先生はいると思いますが、こればっかりは受診してお話を伺ってみないと分かりません。もし受診されることがあったら、「ステロイドを小児に使うことについては、どのようにお考えですか?」と聞いてみてください。もし情報がわかりましたら、Luxelにメールで教えていただけるとありがたいです。メアドはプロフィールの中にあります。

また、アレルギー体質のお母さんだったら、お子さんは生後1ヶ月とかからしっかり保湿するのは、湿疹を避ける良い方法だと思います。(それでも、アレルギー体質が強いお子さんだと湿疹はでてきてしまいますが、そこでステロイドを使うか、使わずに凌ぐか、はいろんなファクターによって分かれるでしょう。このことについては、項を改めて書く予定です。)

「えー、今さらそんなこと言われても〜」という、既に今、湿疹が出ているお子さんのお母さんが
このブログを見てらっしゃる可能性が高いので、Luxelの経験を書きますね。

オイルは「保湿」という観点からは今いちです。
また、クリーム状や、白濁したエマルジョンの保湿剤には界面活性剤が含まれており、
刺激になってしまうことがあります。(我が家の経験でも。)
うちが一番よかったのは、短時間(5〜10分)入浴させた後、すぐに100%シアバターを塗る方法でした。これには界面活性剤が含まれていません。
水をはじくので、赤ぎれが、一週間とかからずに治りました。

ただし。
シアバターは冬場、そうとう固く、ベトベトして塗りにくいので、困ったな、と思ってワセリンを少量(1〜2割)混ぜてみたのです。
すると「おっ!」と思うほど、スルスル塗れるではありませんか!
ところが。
保湿性は下がってしまったようで、また手がガザガザしてきたので、
あわてて100%シアバターに戻した、という経緯があります。
混ぜると意外なほど保湿性能が落ちるようなのです。

ワセリンも界面活性剤を含まない、良い保護剤ではありますが、
保湿、という観点ではシアバターの方がはるかに保湿性、というか、カヴァー能力が高いようです。
シアバターは他の保湿剤と混ぜたりせず、
使う前に湯煎するなどして、短時間に塗れるような工夫をしてください。

入浴の頻度ですが、入浴自体は皮脂を落としてしまうので、冬場は頻度を落とすことになると思います。
お子さんの皮膚の様子を見ながら、決めることになります。

ちなみにうちの子たちも湿疹は出なくなっても、基本、アトピー・アレルギー体質ですので
入浴は今の季節、週1〜2回です。おしりだけ,毎日お湯でさっと洗ってます。
それで平気です。臭くもなりません。(臭くなる、というのは お風呂に入れて良い、という目安です。笑)

お風呂に入れない日はシアバターだけ塗って良いでしょう。その前に水(蒸留水)やアヴェンヌ・ウォーターみたいなのをスプレーしてから塗るのも良いかもしれません。(←これは当時、Luxelは知らなかったのでやらなかった方法です。他のお母さんがやってらっしゃいました。試してみました!という方、結果をお知らせくださると幸いです。)

入浴や保湿の頻度は、お母さんの観察眼によって決めてください。
「どうも塗りすぎて悪化したのかも」と思われる時は使用を中止してください。
塗り過ぎによって毛穴が詰まり、あせも状態になる可能性はあります。
この「中止のタイミング」もお母さんの観察眼が頼りです。

それでも、どうやっても効果ない、というお子さん(特に、ほっぺや関節の内側、手首手足に湿疹がでている子がそういう傾向にあります。)はアレルギー体質の可能性が高いです。

一度は血液検査をして、IgEの全体量(RIST値)と主要なアレルゲンに対するIgE抗体(RAST)が存在するかどうか、調べてみてください。(←お医者さんに是非、リクエストしてみてください。近所の小児科でできます。方針として2才まではやらない、という先生が多いので、そこをどうかおひとつ♪と頼みこんでください。「私が昔アトピーがあって、アレルギー(卵アレルギーとか花粉症とか適当に。◯◯も方便てヤツです)で、この子もアレルギーが心配で」とかいうと、「しょーがないな。では特別にやりましょう」と言って、やってくれることがあります。それでもやってくれなかったら別の小児科に行くだけです。日本はまだフリーアクセス制ですから♪ それに、この辺りのことは、学会報告がいくつか、というくらいの知識ですから、町のお医者さんが知らなくて対応してくれなくても仕方ありません。めげないことです。)

RIST値やRASTが陽性な人だけがアレルギー体質なのか、と言われると、「RISTやRASTが陰性でもアレルギー体質の人はいる(IgG依存型のアレルギー)のですが、それは極一部なので、基本的には「RISTやRAST陽性の人がアレルギー体質」と考えてかまいません。

そういう子の、湿疹対策は次回記事(近日中にアップします。)を是非ご覧ください。

もし、これらの値が低く、アレルギー体質ではなさそうだ、となったら
0才の冬は極力、上記のような重めの保湿で乗り切ります。

保湿や入浴の工夫ではどうやってもダメー!と
湿疹が出てしまった or 湿疹が消えないお子さんは
まず湿疹の炎症を抑えるために亜鉛華軟膏(たいていの小児科で処方されるはずです。)を、驚くほどもったりべったり、と多めに塗ってください。1mm厚さで塗るような感じで。
すぐ取れてしまうと思いますが、気にしない。
ガーゼでしっかり覆うのもアリです。「亜鉛華軟膏つきガーゼを巻いてるような感じになります。
(ラップは動けないのでNG)
で、湿疹の汁が出なくなったら、シアバターを試してみてください。

それでも、ジュクジュク湿疹の面積がすでに広くなっていて、亜鉛華軟膏を塗れない(←すべり落ちちゃうんですよね、、)、というときは
次回の記事をご覧ください。

(2014, 12.3 追加)

ステロイドは絶対に使ってはいけないか? 〜そんなに思い詰めないで(1) [アトピー・湿疹対策]

まずは近況です。
うちの下の子キュ〜君(2才4ヶ月)のお顔、今はまったく湿疹はありません[わーい(嬉しい顔)]
1才1ヶ月でのリンゴ病で急改善して以来、口回りに出ることはありましたが、
それももうここ半年ほどほぼ一貫して症状なし。(1才後半で完治)
体は時にザラザラします。(湿疹はなし。)
今年の秋、乾燥してきたにも関わらず、特段の悪化はありません。
お風呂に石鹸を使うとどうやらNGのようなので(ザラザラ増える。引っ掻く。)、お湯だけ入浴です。全身お風呂は今は週一回(石鹸なし)。お尻は毎日たらいに数分間つかってお湯洗いです。

「2才までには治るよ」とおっしゃった脱ステのお医者さんの言ったことは
本当だったんだなぁ〜、とつくづく感心しているところです。
(もちろん、2才までに完治とまではいかないお子さんもいると思います。
でも、改善傾向がはっきりしていれば、心配ないと思います。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これだけはどうしても書いておかなくては、と長いこと思っていました。

私自身は下の子を2才2ヶ月になるまで「非ステロイド」で通しましたが、
今でもステロイドを「絶対に使ってはけない、悪魔の薬だ」とは思いません。
(ステロイドは喘息で入院の時に点滴で使いました。2才2ヶ月時点で初ステロイド点滴。内服・外用はなし。そのとき分かったことがあるので、それはまた次回に。)

前にも書いたように
ステロイドは切れ味鋭い「諸刃の剣」のような薬です。
あるはずの湿疹がたちどころ消え、
時に、産まれるはずのない子どもが産めたりします。
もう、魔法のような、劇的な働きをするものです。
でも、それだけに、医師も患者も、この薬からメリットだけを引き出すように使いこなすのは、
使用が長期になればなるほど、とても難しいように思われます。

「では長期でなければ大丈夫なの?」「長期ってどのくらいの期間を言うの?」
と聞きたいですよね?
この質問の答えになるデータは無いんです。
だから、「分かりません」が私の答えです。

「いつまでなら」というのが分かっていれば、ステロイドだって、相当うまく使いこなすことが可能なのでは?と思います。
でも、ステロイドに関して、わからないことが多すぎる今、
「このように使えば安全ですよ。メリットだけ得ることができますよ。」と
言うことは、私にはできないのです。(ステロイドで痛い目にあったことの無い医者は、妙に自信たっぷりに「安全ですよ〜」って言いますが。。。)

結論から言えば、
ステロイド外用剤は、短期なら「かなり」安全であるとは言えますが、
「完全に安全である」とは言えません。
(例えば、虫さされでたまたま、年に2、3回使うくらいなら、ほぼ完全に安全である、と言えると思います。)
でも、どのくらいまでの量を、どのくらいの期間で使ったら副作用が出るかどうか、
それは患者さんの体質に大きく依存していると思います。
予め患者さんのステロイドに対する体質を知る検査なんかがあればいいなぁ、と思いますが、、、、
まだありません。

ですから今回、具体的な数字をあげて線引きをするのには
とても迷いがありました。

でも、「1回でも使ったらもうおしまいだ!」と切迫感を抱いているお母さんがいらっしゃる、ということがわかったので
「そんなことはないですよ」
とお伝えしたいと思います。

「使って大丈夫」とは私には言えないけど、
「どうしよう、使っちゃったわ〜!!(泣)」なんて、ひどいショックを受ける必要はありません。
まだ無効化もしてないうちから、「全てが終わり!!orz」みたいに考えなくていいですからね。
もしどれだけたくさん使ったとしても、最終的に何の健康影響もなく、無事アトピーを卒業できたら、それでいいんです。
その時は「おめでとう! ステロイドが効かなくなる体質じゃなくて良かったね!」
と言います。

ただ、、、、それは結果論にすぎません。「賭け」の結果にたまたま勝っただけです。
ステロイドを使う前に考えて判断していただきたいことが2点あります。

一つは、赤ちゃん期は内分泌の発達やバランスを整える大事な時期だ、ということです。
また、細胞分裂が盛んで、細胞への影響が強く出やすい時期です。
ホルモン剤でもあるステロイドを、外用剤であっても長期に使うことの影響は
まだまだ未知数です。

それともう一つは、
誰がステロイドが効きにくく、依存を起こしやすいのか、は分からない、ということです。
アトピー以外の疾患のステロイド耐性患者の割合のデータから、
アトピー患者の中の「ステロイド抵抗性」を持つ人は全アトピー患者数の5〜20%の間じゃないか、とLuxelは推定しています。その人たちも無効化のスピードはさらに個人差があるでしょう。赤ちゃんなら大人が使うより無効化までの期間は早いかも。←うちの子の経験から。
また、ステロイドの依存は誰にでも起き、個人差により「遅い・早い」があるだけかもしれません。そうすると、使用量が増えれば増えるほど、長期になればなるほど依存に陥りやすい、ということになります。

そういうロシアンルーレットみたいなのは、
Luxelは怖かったので、キュ〜君は「ステロイドOKな8〜9割の方に入っているかもしれないけど」使いませんでした。そういうことです。

だから、もし使う!と決めた時には、
「リスクを理解しながら、自分なりの歯止めを持って使ってくださいね。」
と伝えたくてこの記事を書いています。
(もちろん、使わずに頑張れるならその方が良いとLuxelは思いますが、「もー、無理!」という感じなら)
お母さんが次のようなことを考えながら使ってください。

「もしかしたら、うちの子はステロイドが効きにくくなったり、依存を起こしやすい体質かもしれない。注意深く観察しながら使わなくては。」

「長く使えば、それだけ無効化や依存を起こす確率は高くなるかも。うちの子は起こしてないかな?以前はどうだったっけ?(とケア日記を読み返す、お肌の記録写真を見返す。)」

「ステロイドは免疫力を下げる薬なんだわ。最近、赤味が酷くなってるけど、ばい菌が住み着いたりしてないかしら? 抗生物質や抗真菌剤が手に入ったら塗って確認してみようかな?」

「ステロイドの悪い影響が出ないように、できるだけ使わないで済むように他の工夫をしながら使おう。うちの子にこの保湿剤は合うかしら? お風呂の入れ方はどのくらいがいいのかしら?」

こんなことを考えつつ、使って欲しいと思います。
例えば、自分で
「3回だけ使う」「できるだけ使わずに済むように工夫して、3回使ってもダメなら、その時もう一度、使うか思い切って止めるか考え直す。」と決めて使う。


あっ、そうだ! 
くれぐれも「十分な強さのステロイドを」「短期間、ズバッと使う」が基本です。
度胸よく使ってくださいね。
「弱い(強さの足りてない)ステロイドを」「こわごわ、だらだら、使わない」です。

3日しっかり塗っても湿疹が消えないようなら、そのステロイドは強さが不十分であるか、あるいは
黄色ブドウ球菌のような病原体がくっついている可能性があります。(←菌のスーパー抗原による悪化の場合、ステロイドは効かない。)
まず、抗生物質や抗真菌剤、イソジンやモクタールなどで消毒をおこなってみて、それでも改善しないようなら、
湿疹が消える強さのステロイド外用剤を、しっかり使ってください。
湿疹が消えたら塗るのを止めてください。

湿疹が消えて、皮膚が塞がると同時に保湿剤やお風呂ケアをしっかりやって、なるべく次にステロイドを使うまでの期間を引き延ばしてください。ステロイドの効果はいずれ消えます。消えた時に、皮膚バリアがしっかり張っているようにケアをするのです。
この工夫も、きっと試行錯誤がいります。
あれこれ考えて、試してみてくださいね。
でも、いつまでも試行錯誤していると、ステロイドを止められずに使用量が上がっていってしまうので、「休薬期間が短い(1週間くらいでまた再使用するハメになってしまう)」「トータルで2ヶ月以上も使ってしまっている」と、悪循環に気づいたら、もう一度、最初に戻って「使うか、使わないか?」考えなおしてください。


そして、付け加え。
もし今、3才以上で、「すでに何年も使ってるのに良くなってないわ!」というお子さんでしたら
一度、立ち止まって考えてください。
「これまでステロイドを何年も使っても治らない(or 悪くなっているように見える)ということは、
うちの子、Luxelさんの言う、ステロイドが効かなくなってる子なんじゃないかしら!?
だったら、治療を、医者を変えるべき?」と、これまでの治療を再検討してください。

(それを実践なさっているぴーふけさんのブログ。再度、ご紹介させていただきます。
ずっと同じ箇所の写真があるのが、すばらしい!! こういうふうに、ブログをケア日記にするの、
いいアイデアかも、ですね♪。ぴーふけさんが、あれこれ考え、検証していく姿勢も素晴らしいです。)
「ごめんね気分」
http://nachdenkereien.blogspot.com/

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

どういう使い方なら絶対に安全か、なんて
私にも、いかなる医師にもわからないのですから、
せっかくこのブログにたどり着いたお母さんには、ここの情報を役立てて欲しいな、と思います。
「お母さんがリスクを知っている」というだけで、お子さんの人生の安全度はぐっと上がるはずです。
ここを読んでくださったお母さんは、ステロイドを使うことになっても、少なくともお子さんに漫然と10年以上ステロイドを使わせたりしないはず、と信じてます。
(ホントは医師がリスクを知っておかなくてはならないんですけど、ね。。。)
治らないアトピーを苦にした母子心中なんて、もう2度と、絶対に起こって欲しくないですもんね。
「子どものアトピーが酷くて、なかなか治らなくって困ってるの」とこぼしているお母さんを見かけたら、「いちどは、ここのブログを覗いてみて、質問してみて」と伝えてください。

その一方で、
くれぐれも、「どうしよう、もう使っちゃったわ〜!(泣)」とか
「絶対に使えないんだわ。こんなに酷いのに、どうしたらいいの!?」
という風に、このブログに縛られないでくださいね。
アトピーの症状も、体質も、千差万別です。
ステロイドを使うも使わないも、本来、誰に責められるようなことはないんです。
「目の前の子どもの苦痛を取除いてやることを優先したい」「今は辛くても、将来のリスクを回避させてやりたい」どちらの選択も「あり」です。

私がこのブログで知って欲しいのは
「ステロイドにはリスクもある。」
「使わずに済むなら使わない方がベターだけど、使う時は十分、気をつけて使うこと。」
それだけです。

★★★★

次の記事でいくつか補足します。

夏のスキンケア(入浴法、保湿など) [アトピー・湿疹対策]

【お知らせ】皆様から予想以上の数の「エントリー希望」のメールをいただき、ただいま順番にパスワードをお知らせするメールをお送りしています。が、いかんせん仕事の合間や子どもの寝た後のわずかな時間に作業をしておりますので、メールをいただいてから3、4日後のご返信となっております。お待たせして申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。m(_ _)m

===============================================
さて、記事本文です。

以前、「皮脂温存入浴法」の記事を記しましたが、この記事を書いたのは冬でしたので「夏のことは夏になったら詳しく書けばいいか〜」と思っていたのですが、もう夏ですね。。。。f(^ ^;)

夏、といえば「汗疹(あせも)」の季節です。
ぼちぼち「汗疹なの?」というご相談が多くなってまいりました。。。

もちろん、Luxelが見もしないお子さんの皮疹を診断できるはずはありません。そもそも医師じゃないので、見たとしても正しい見立てなんて出来ないと思います。
もし自分の子と違う症状だったらお手上げです。
でも実は、「あせも」「アトピー」「新生児ニキビ」「脂漏性湿疹」の区別って、結構、お医者さんごとに違うんじゃないのかな、、、って、Luxelは思っています。

というのは、以前キュ〜君の同じ部分の湿疹を診て、ある先生は「汗疹だね。」と言い、ほんの2、3日後なのに別の先生は
「これはね〜汗疹じゃないよ。アトピー性の湿疹だよ」と言ったのです。
皮疹の診断って、けっこう主観なのかもなぁ、と。

お医者さんでも主観が大きいのならば、
Luxelの独断と偏見で記事を書いても、ま、いっかな、と。(笑)

Luxelの経験とお母さんたちのリポートから、

◉汗疹(あせも)のできやすい場所 
 背中、首の後ろ、服に隠れるところ、通気の悪い箇所。うつぶせ寝の子で破お腹にできることも。

◉汗疹(あせも)の様子
 赤い細かいブツブツが連なっている。
 ひどくなると赤い絨毯のようになる(あせものより)

汗疹は汗腺の出口が閉塞して、汗が中にたまるためにできますが
保湿剤が詰まってできる場合もあります。
特にクリーム系のは、夏は要注意です。

で、Luxel流あせもケア・・・の前に
<夏の入浴法>

夏は代謝がいいので、皮脂不足をそれほど心配しなくて大丈夫です。
(「秋産まれの子はアトピーになりやすい」のと正反対の環境ですから。)
キュ〜君の場合、石けんをつけるのは
 ◯「臭いところ(頭、首の後ろ)」・・・こういった部分はまず皮脂分泌もさかんです。」
 ◯「汗をかいた部分」(背中なんかぐっしょり。)
    徐々に石けんを使う範囲を広くしながら様子を見る。
 ◯あと、おしりも洗いたいですよね。手につけた石けんでツルンと一なで、くらいで。
 ◯石けんはアトピー用の、洗浄力の弱い物からためしていきます。

<汗疹ができてしまった!?というときの我が家のケア>

 ◯まず一日目はガーゼだけでこする。(毛穴の詰まりをとるため。)
それでダメなら
 ◯2、3日目、まず弱い石けん(アトピー用など)をつけて洗い、
  その後ガーゼでこする。(すすぐついでに、といった感じ。)
それでダメなら、さらに
 ◯普通の石けんをつけて洗い、その後ガーゼでこする。(同様)

この方法でかなりびっしりだった「あせものより」も1週間弱で治りました♪

汗疹が出ているときは、汗をかかせすぎないように
軽くクーラーをかけてすごさせると良い、とのことです。
逆に
汗疹ができないんだったら、ばんばん汗をかかせてもOKです。(水分補給を忘れずに。)

冬は汗もかかず、一週間くらい風呂に入らなくても
ちっとも臭くならなかったキュ〜君ですが、
今年の夏は、急に汗をぐっしょりかくようになって
一日もたてば一丁前に男臭くなってしまう (> <) ので
「毎日お風呂(というか行水。大たらいにお湯。)に入れざるを得なくなった」
というのが正直なところです。
(だって、臭くなると保育園に連れていけないんだもん。。。先生はみんなうら若き乙女ですから・・・f(^ ^;)

ところが、頭、背中は毎日石けんで洗ってもどうもないのですが、
首の周りがガサガサし始め、肩の上に湿疹ができました。
「もしや、洗い過ぎ?」と、石けんを使う部分は非常に気をつかって限定し、
入浴後に亜鉛華軟膏を塗ったら、あっさり2日ほどで「田んぼ」が乾いて塞がりました。
夏でもやっぱり「洗い過ぎ」は起こる、ということですネ。

夏の入浴法は、「風呂にいれなきゃいい♪」という単純な冬と違って
洗い過ぎ or 洗い不足にならないようにするのが難しいです。
「皮脂過剰」と「皮脂不足」の間をふらふら、なんとか運転していく、そんな感じになります。

ちなみに夏に保湿剤をつけるのを止めはしません。
保湿した方が調子が良いのだったら、それでOKです。
数日、保湿剤をつけない/つける というテストをやって試してみると良いと思います。
もしつけるのだったら、汗腺や毛穴のつまらない、ローション系の保湿剤を選んだ方が良いと思います。

皮脂不足で湿疹が出ている子は、夏には軽快するのが常ですが、
やはり根底にアレルギー体質のある(=血液検査 or 皮膚検査陽性)の子の湿疹は
はっきり言って、長引きます。(この理由についてはいずれ記事にします。)
夏は「悪化させない」「化膿させない」を目指して、
「ツルピカにきれいに!」と欲をかかない方がいいかもしれません・・・

あと、何人かのお母さんから「しっかり汗をかくほどお風呂」の方がうちの子には合っていた」というご意見をいただいたのですが、この方法はお子さんの体質(肌や免疫のタイプ)によっては有効かもしれないな、と考えています。
Luxelの入浴法&スキンケアをやって半年以上たっても効果がみられない(;> <;)というお子さんは
思い切って、「汗をかかせるほどお風呂に入れる」というのにチャレンジしても良いかもしれません。
「代謝を上げる」という目的のためなんですが、
そういう指示を出すお医者さんが複数いらっしゃる、ということで、はっきりとした科学的根拠があるわけではありませんが、チャレンジする価値はあるかもしれません。
「この方法が体質に合う方法ならば、効く」という感じです。
(「皮膚に原因」のある子には向かないかも。)

そのへんは、皆さんのご報告をお待ちしております。(^ ^)/

とにかく非ステロイドで乳幼児湿疹を乗り切るには、「(民間療法以外の)あの手・この手」「なんでもやってみる」しかありません。
入浴法は「そういうあの手・この手」の一つです。

【追記】2010.8.31記

8月に入って、肩や上腕、胸などに引っ掻き傷が目立ってきたキュ〜君。
赤くボコボコしていかにも痒そうです。
S医師は「汗疹だね」と言ったのですが、Luxelは「そうかなあ??」と思って
通常の汗疹対応(ガーゼでこする。→石けんで洗う。→それでだめなら石けんつきガーゼでゴシゴシ。)をしませんでした。
でも、2週間ほど様子を見ても変わらず、カイカイをしていましたので
洗髪に使っていたアトピタシャンプーの使用をやめてみることにしました。
(6月に入ってから、キュ〜君の頭が臭いのでアトピタ石けんで髪を洗っていましたが、
7月に入って肩や首の湿疹が目立ち始めたのでアトピタシャンプーに変えて使っていました。)

中止して一週間。
赤味が減り始めたのです。

なんと、洗浄力の弱いアトピー用のシャンプーでさえ
キュ〜君の皮脂を洗い落としてしまっていて、
皮膚バリア障害によるカユミがでてしまっていたのでした。

いったいどれだけ皮脂が少ないというのでしょうか…
皮脂量が手軽に、安価に、どこの皮膚科でも計れるといいのになぁ・・
この「皮脂」という眼に見えない成分が湿疹の原因であることに気づかずに
乳幼児湿疹に振り回されてる母子は多いのではないでしょうか?

キュ〜君のように、アレルギー体質の子は皮脂の分泌も少ないので(ここらへんの科学的な仕組みについては今後の記事にて詳しく説明します。)、そういう子はなおさら「皮脂温存入浴法」を実行しなくてはならないのです。

今回、「アトピー用シャンプーなら洗浄力が弱いから、皮脂も大丈夫だろう」とタカをくくっていたLuxelの完敗です。___orz
もっと、使用に対して慎重になっていれば良かったなぁ・・・

あ、お尻にはアトピタ石けんを使ってます。こっちは平気です。
身体の部位によって皮脂分泌量が微妙に違うのでしょう。
皮脂という「見えない成分」を落とさないようにする、って何て難しいんだろう、って思いました。
お風呂に入らなかった原始時代には無かった悩みですね。。。

・・・というわけで、キュ〜君の頭は男臭いままに放置することになりました[ダッシュ(走り出すさま)]

スキンケアだけで治るの?? [アトピー・湿疹対策]

前回の記事のアンケートには本当にたくさんのお母さんにご協力いただけました[黒ハート][わーい(嬉しい顔)]
心より感謝申し上げます。
個別のメールに対しては今まだ、受領のメールを順次返信中ですので、しばらくお待ちください m(_ _)m

アンケートのご回答のデータは集計が終わり次第、このブログ上に公開させていただきますので、どうぞ気長にお待ちください。

それと、このブログ上やメールでご相談なさりたい方にお願いですが、その際、アンケートに沿ってお子さんの情報をいただけると、たいへん助かります。(情報漏れがあると、適切なお返事ができない可能性がありますので)どうぞ、引き続きアンケートをご活用ください。m(_ _)m

さて、記事の本論です。

=================================================

「本当に、スキンケアだけで治るの??」
「入浴とか保湿とか消毒だけで??」

これを聞きたいお母さんは大勢いらっしゃると思います。

今までの私には、この質問に明確に答えることができませんでした。
ですが、皆様からのたくさんの経過報告や、
息子のキュ〜君が産まれてこのかた、on time で自分自身がケアしてきて確信が持てました。

スキンケアだけでも、治った、と言えるほど大きく改善する子もいる。

だけど、いくらスキンケアをやってもやっても、治らない子も、いる。(うちのキュ〜君がこのタイプ。)

でも「スキンケアで治らない子でも9割の子が、2才までには見通しがつく」
ということです。

皆同じように見える乳児湿疹でも、その原因は子どもごとに違います。
どういうことか、というと
ある一種類の体質の子が乳児湿疹やアトピーになる訳ではなく、
複数の体質のグループの子がいるのだけど、そのどちらも、出ている症状は同じ「湿疹」なのです。

大きく分けて、皮膚に問題があるだけの子はスキンケアだけで短期間(一ヶ月単位)でかなり良くなり、免疫系に問題がある子はスキンケアだけでは難しい、と言えます。うちのキュ〜くんは湿疹花盛りのまま冬を越してしましました。orz

なぜ「原因が異なる複数のグループ」の存在に気づいたかというと、それは皆さんからのコメントやメールでの経過のご報告のお陰です。
「皮脂温存入浴法を実践して、3日に一度のお風呂にして石鹸をやめたら、あっという間に治りました!」というお子さんが何人もいる一方で、うちのキュ〜君のように、どうやってスキンケアしても治りが悪い、というか、いまいちなお子さんもたくさんいたからです。

去年の夏頃はLuxelも、スキンケアだけでどうにか出来るのでは、とタカをくくっていました。
ところが9月中旬くらいから、いくら入浴を控えても、保湿をしてもほっぺたと足首&膝裏の湿疹は悪化の一途を辿りました。保湿がまったく効かない、という訳ではないのですが、保湿しないよりはマシ、という程度。冬の間、ジュクジュクしかけるのをイソジンとモクタールで何とか騙し騙し低空飛行しているような感じ・・・・。ちょうどそんなところへ離乳食の心配もあったので、1月に血液検査。その結果は・・・

RAST検査結果

ダニ     0
ハウスダストI 0
牛乳     3 (10.2 U/mL)
卵白     5 (96.7 U/mL)
卵黄     3 (12.5 U/mL)
カゼイン   4 (21.6 U/mL)
小麦     2 (2.02 U/mL)
米      0
大豆     0
ゴマ     0
鶏肉     0
ゼラチン   0 

RIST検査
総IgE     1290 U/mL [exclamation×2]
(ちなみに1才以下の基準値は <20 U/mL。)

これはもう、火を見るよりも明らかなアレルギー体質ではあ〜りませんか!![ふらふら]
※総IgE値はアレルギー体質かどうかを判断する目安のひとつとしてお考えください。

つまり、キュ〜君の乳児湿疹は、皮膚だけの問題ではなく、免疫系にも問題があったために、いくらスキンケアをやっても、湿疹は良くならなかったのです。

う〜〜〜ん、納得。

図にするとこんな感じ。

アトピー概念図1-1.jpg

(小さくて見にくい方は図をクリックしてください。)

のカテゴリーに入る子(A)も、のカテゴリーの子(B)も、のカテゴリーの子(C)も、
出ている症状はほぼ同じで、症状だけでは見分けはつきません。
でも、入浴法やスキンケアでは湿疹が治らない=原因を除けない、うちのキュ〜君のようなお子さんが沢山いる、ということが、皆さんからのコメントのお陰で、Luxelにも分かりました。

「入浴&スキンケアだけで治る子」と「治らない子」は何が違うかというと、治療へのレスポンスが違います。
それは治療=この場合は「入浴法&保湿スキンケア」=をやってみて初めてわかります。
入浴法の工夫と保湿スキンケアを一ヶ月やってみて、湿疹が(治る、とまではいかなくても)良くなるようならカテゴリー(A)のお子さんでしょう。
それでも治りが悪いな、と感じたら(B)か(C)である確率が高いです。

もちろん、どのカテゴリーであっても、入浴法&スキンケアはやらないよりやった方が良いです。
風呂に入れすぎる&石鹸を使う、というのは「因幡の白うさぎ」に塩をすりこむようなも
のですから・・・。



皮膚側の要因としては、
◎まず、過剰な入浴と洗浄。(皮脂を落としすぎ。)
◎皮脂の合成量が少ない体質。
◎皮膚のバリア機能に関わる分子の機能異常

などがあげられます。
ただし、
「バリア機能分子」の中でもfilaggrinの異常については、現存の保湿剤ではなかなかその機能を補うのは難しいようです。(重症湿疹の患者の約50%にこの分子の機能異常がみられるそうです。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Filaggrin

では、カテゴリーA以外、
(B)や(C)の子はアレルギー炎症が原因で湿疹が出ている、と考えるのはいいとしても
「じゃあ、うちのキュ〜君の湿疹はどうしたらいいのか??」とluxelは考えました。

検査結果の「卵白IgE=レベル5」は確実に経母乳感作か経胎盤感作が起こったことを示しています。
つまり、母親(私)の食べた卵のタンパク質が血液に入り、胎盤を通してか、母乳を通じてか分かりませんが、キュ〜君の体内に入ったのは間違いありません。
(そういえば、妊娠中も授乳中も生卵かけゴハン、バクバク食べてたな・・・orz)

そしてさらにさらに、ショッキングな事が・・・

(次回の記事「母乳はよいものか?」をお待ちください。)


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化膿しちゃったかな? という時(我が家の対処法) [アトピー・湿疹対策]

これまでのコメントやメールでお母さんたちが最も心配するのが「じゅくじゅくが止まらない」状態、ということでしたので
今回、思い切って、「化膿した(みたいだけど、すぐ病院に行けない)場合、どうするか?」
我が家の方法をアップすることにしました。

我が家の方法を簡潔に言うと
イソジン・タール法です。

※イソジンは刺激が強く、皮膚の細胞をも傷害します。 接触性皮膚炎を起こすこともあるので、 イソジンは3日に一度程度で、2週間程度の使用にとどめた方が良いと思います。 長くても一ヶ月くらいまでにしておいてください。 これはあくまでも「化膿を酷くしないで時間稼ぎをする方法」です。 「ステロイドを使わない医師」を受診するまでの時間稼ぎ、ということを忘れないでください。(治ってしまえば受診しなくてもいいのですが、たぶん完全に良くなる、ということは無いと思います。お医者さんはよく選んで、一度は絶対に受診なさってくださいね!)

※※同じジュクジュクでも、ステロイド中止後のリバウンド中のジュクジュクに対しては効果は期待できません。リバウンドに特有の真っ赤なジュクジュクには細菌は関係ありません。ですから、消毒して殺菌処置を行ってもなんにもならないどころか、もろくなっている皮膚に対してイソジンがダメージだけを与えるだけに終わる公算が大きいです。ですので、ステロイド中止後すぐにこのイソジン・タール法を試みることはしなでください。

思い切って公開します、というのは、我が家ではこの方法でけっこう良くなりますが、
誰にでも効くかどうかは分からないからです。
もしやってみて「悪くなった」という方がいらっしゃいましたら、即座に中止して「ステロイドを使わないお医者さん」
(コチラ)http://atopy.info/contents3.html
を受診されてください。
それとお手数ですが、「悪化した」旨をLuxelまで是非ご連絡お願いいたします。
xxxluxelblog@yahoo.co.jp
(先頭のxxxを外してご送信ください。迷惑メール対策です。)

あ、化膿ってのは病原菌が付着して、病原菌に対する炎症が起こった状態を言います。

特に、黄色ブドウ球菌が定着すると、菌がスーパー抗原(SA)やprotein A などを出しまくってT細胞や炎症細胞を刺激して、炎症がひどくなります。(真っ赤っか、じゅくじゅく、ひどい痒み)

赤ちゃんは手加減無しに、自分で自分を引っ掻きますよね。
湿疹がなくたって「眠くなると顔や頭を搔く」という子は多いようです。
(Luxelの旦那サマは布団に横になって寝入る前に激しく鼻を搔きます。ナゼかその時だけ痒いんだそうな。)
それが痒い湿疹ならなおさらですが、傷口があるとますます化膿をおこしやすくなります。

ただでさえ、皮脂が足りずにバリア機能が落ちがちな冬は
ひっかき傷に菌がついて化膿しやすいです。
(菌がついて痒くて引っ掻くのか、引っ掻くから菌がつくのか、ここらへんはよくわかりません。)

うちのキュ〜君も例にもれず4か月目にはいった10月頃から引っ掻き初めたので
ミトンを装着。ひっかき傷もまぁ半減、といったところ。
上のギャオの時と違って、キュ〜君はミトンを外さなかったので助かりました。
賢い子はどうやってか自分で外してしまいますよね。f(^ ^)
今はこんなグッズも発売されているようです。(使用未経験)
ドクターミトン
http://www.mogumogu.jp/shopping/cloth/puf001.htm
赤ちゃん用だけでなく、大きい子用、大人用のもあるみたいです。

とはいえ、なかなかこれだけではひっかき傷もじくじく湿疹も防げない、というのが実感です。
寝返りする子だと、痒いせいか顔を布団やママの服にこすりつけ、あっと言う間に皮膚がガサガサに!
さらにひっかき傷も加わり、そのうち部分的にじくじくしてきます。

この、汁っぽいじくじくが化膿かどうか悩ましいところです。
すぐにステロイドを使わない病院(このリンクの)に行ける状況でしたら、是非そうしてください。
迷ったら受診、が基本です。(ただし、病院はよーく選ぶ必要がありますが。)

でも、近くに適切なお医者さんがいない場合、
うっかり近所の病院にかかるとステロイドをすり込まれそうです。
でも、非ステロイド方針のお医者さんは遠いし・・・と
そうそうちょくちょく病院にいけないママと赤ちゃんは実際、多いようです。

我が家も共働きで、貴重な有休をそうそう使う訳にはいきません。
そんな時、どうするか? をここに公開します![わーい(嬉しい顔)]

あっ、以下に書くのはあくまでも「Luxel流」なので、その点、ご了承くださいね。

まず、その「じくじく」は化膿なのか? と考えますよね?
悪い菌(黄色ブドウ球菌など)がついてそうか? それともただ傷になっただけ?

引っ掻いた傷から汁(浸出液)が出ても、一時的なもので、すぐに乾いて止まるなら問題なし。
定着するほどの菌はいないでしょう。
ジュクジュクしても一日くらいでカサブタ化できているうちはまだ化膿ではないだろう、とLuxelは考えます。
寝ている時は引っ掻かないので、朝起きてすぐは乾いています。
そういう状態なら、それほど心配はいらない、と考えています。
引っかき傷を見つけたら、とりあえず太乙膏紫雲膏を塗っておきます。
(これら和漢薬の塗り薬は傷薬です。傷口の保護や治りを早くします。少しくらいのジュクジュクだったらこれらを塗って様子を見ます。)

泣くとじくじくが酷くなるように見え、大人しくしてると乾いて見える場合もあります。
そういうときは乾いて見える時でも手で赤ちゃんのお顔をさわってみてください。
汁気がつくようなら、ちょっと警戒、です。

・長時間寝た後でもジュクジュクがひかない、乾かない
・皮膚やカサブタがずる剝ける
・広範囲にジュクジュクしていて、汁がひかない、
・わりと大人しくしてても強い赤みが引かず、汁が出てる、
・赤い水っぽい皮膚から汗のように汁が出る。

こういう状態が2日目も続くようなら
いよいよ除菌、消毒します。(我が家の独自基準です。)
イソジンは殺菌性も高いけど、皮膚へダメージもそれなりにあるので
この方法はいわば肉を切らせて骨を断つ、「集中治療」のようなものです。
3回くらい(=一週間から10日、3クールくらい)続けるとだいたいの効果があるので、そこで中止します。
我が家でも最大5クールくらいです。
ジュクジュクが無くなったら、イソジンはもう使いません。タール剤、亜鉛華軟膏、ワセリン、和漢薬だけで対処します。

<用意する物>
 皮膚消毒用のイソジン(10%ポビドンヨード)、綿球(コットンでも可)、ピンセット

<手順>
まずお風呂の準備を。


イソジン消毒

汚していいバスタオルか何かの上に寝かせて、
綿球をイソジンに浸し、ピンセットで湿疹のじくじくする部分を中心にポンポンと色をつける感じで消毒。
(イソジンは服につくと色が落ちないので、服ははだけておいた方が良い。)

3分から5分放置。


お風呂につれていき、お湯をかけるようにしてイソジンを洗い流す。

※イソジンは長期に使い続けると10%くらいの人が接触性皮膚炎を起こす、と言われています。
ですから、必ず色が消えるまで洗いながします。

お風呂のお湯につけるのは5分以内くらいで切り上げ

お風呂から上がったら、軽くタオルで水気をとり、
スキンケア

◎イソジンで消毒した部分にタール剤(我が家では20%モクタール)を
 ベタベタっと置くように塗ります。
◎ジュクジュクしていないけど赤い部分には亜鉛華軟膏をぬります。

ジュクジュクの範囲が狭ければ、翌朝にはじくじくはとまり、薄い皮膚がはります。

◎翌朝、もう一度モクタールを塗り、
 その夜、再び汁がでていなければ、次から亜鉛華軟膏に切り替えます。

我が家は共働きのため、スキンケアは朝晩2回だけです。おうちにいらっしゃる方は日中1、2回塗り足して良いと思います。

◎まだジュクジュクがひかない、もしくは、ジュクジュクが再発した所は
 引き続きタール剤を塗ります。

◎消毒から3日たってもまだじくじくがあるようなら、
 再びその部分をイソジンで消毒→風呂で流し→タール剤→亜鉛華軟膏、と繰り返します。

(注)じくじくの範囲が広いと、翌日すぐには範囲全体には皮膚が張らないと思いますが、この方法を繰り返していくとだんだんジクジクの範囲が狭くなっていきいます。

◎亜鉛華軟膏を一回か2回塗って、ジュクジュクが再発しないのを確認して、
 太乙膏に切り替えます。
というのは、タール剤や亜鉛華軟膏を使い続けると皮膚が薄いままに乾燥してしまう感じがするので、とりあえず我が家では切り替えてます。あまり根拠はありません。乾きすぎると薄い皮がまた破れてしまう気がするので。f(^ ^;)
それと口のまわり1cmくらいはなるべく太乙膏にしています。(亜鉛華軟膏が口に入るのはどうか?という来がして)
ただし、再びジュクジュクする気配がしたら亜鉛華軟膏に、ジュクジュクが再発したらタール剤に戻します。

※亜鉛華軟膏は黄色ブドウ球菌のコロニー形成を阻害する作用がある、と学会に発表した先生がいます。タール剤は明らかに抗菌作用があります。タール剤の方が強い抗菌作用を持っています。

太乙膏が手に入らない時は紫雲膏でも代用します。
これらの和漢薬は自分が使った時、傷の治りが早かったように感じたので、保護材として使っています。かさぶた化が早いような気がします。
(保護材、というだけならワセリンでもいいのかもしれません。我が家では試していません。)

で、この一連の流れの途中でジュクジュクが再発したら、タール剤からやり直し、それで3日間治まらなければ、イソジンからやりなおし、です。

この方法で、ステロイドを使わないお医者さんのところへ行くまでの時間稼ぎをしています。
でも、この方法で割に落ち着くので、行く必要が無くなることも少なくないです。

1〜2週間くらいこの方法でやってみて改善がみられなければ、例え遠方でも「ステロイドを使わない医師」を受診してください。(上記やり方で3日を1クールとして、3〜5クールくらい試すことになります。皮膚の変化をよーく観察してみてくださいね♪)

ちなみに、保湿についてですが、
我が家では、ジュクジュクがある時は保湿はしません。じゅくじゅくが無くなり、(大人しくしてる時に)赤みが割と引くようになって、ガサガサ・バサバサな状態になったら通常の保湿に切り替えてます。ジュクジュクしているところにプロペト(=ワセリン)以外の保湿剤をすりこむと、かえって痒みがひどくなるようです。プロペトだけでジュクジュクが良くなった、という経験は残念ながらありません。

上記の方法は千葉市立青葉病院アレルギー科の杉本和夫先生の「イソジン療法」にヒントを得ました。(杉本先生ご自身はステロイドを使いますので、ブログのリストには掲載しておりません。)
それとたらお先生処方のタール剤の使い方指導(受診当時)をもとに組み合わせています。

(おまけ)

紫雲膏(しうんこう)
100g中、シコン10.74g、トウキ7.16g、ゴマ油89.53g、ミツロウ26.86g、トン脂2.69g
紫根(シコン)の有効成分であるシコニン、アセチルシコニンには血管透過性抑制による抗炎症作用、殺菌作用と肉芽増殖促進作用があり、皮膚の再生力を高める創傷治癒作用があることが示唆されています。
http://thebigbridge.sakura.ne.jp/kanpou/2007/seibun.pdf(9page参照)
当帰(トウキ)の根は血液循環を高める作用があり、充血によって生じる痛みの緩和に有効。膿を出し、肉芽形成作用があるとされています。
創傷治癒力と低刺激性のため、火傷、凍瘡に主として使われます。
乳児湿疹やアトピー性皮膚炎で使う場合は傷がある部位に使用します。

ちなみに日本の医薬基盤研とペルーの大学との共同研究で原虫リーシュマニア症の皮膚型の患者さんにこの紫雲膏が有効であることが証明されました。これって結構すごいん事なんですよ〜。免疫屋的には、どーいう仕組みで治るんだろ、と興味津々です。



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【必見!】赤ちゃんのお肌トラブル 大公開! [アトピー・湿疹対策]

最新記事コチラへ!!

アトピー・湿疹対策の目次はコチラ

食物アレルギー対策の目次はコチラ

でも、今は
むしろこちらがマスト!!このブログにいらしたら、どうか必ずご覧になっておかえりください。(2016.7.13)
「日本の子どもたちの未来に、大切なこと(目次)」

===================================================
(本文ココカラ)やっと写真をいれました。モデルはキュー君。(2014.12.7)
(追記)今の季節、ニーズの多い「汗疹」の項を追記しました。(2016.7.11)

いわゆる商業サイトの赤ちゃん情報には、
新しく収集したデータではなく、小児科学や皮膚科の教科書丸写しの記述が多いです。
(ひととおりの知識が手に入るので、それはそれで悪くはないのですが)、それと同じではここのブログで改めて取り上げる意味がありません。
それに、皮膚科医が病院にサイトに出している治療の説明は、そのほとんどがステロイド外用剤(塗り薬)の治療を当たり前のように選択肢に入れて書かれているものなので、
私としては、ステロイド外用剤の使用は「基本、なしで」行きたい場合の対処法を知るします。

(注意)「うちの子はステロイドをもう使っちゃったからダメだ」とか、「ステロイドは絶対に使わないとかって、無理。ここの方法はハードルが高すぎ」とか、そんなことはないですよ。ただ、一般的なお医者さんが行う治療よりは、かなーーり、ステロイドに慎重ではあります。。。お母さんが、赤ちゃんの患部を見るのもしんどい、と感じる時とか、「短期間 使う」ならば、それは「あり」です。どうぞ、構えずに、読んでってください。

ここでは私めて自身の観察・経験や他のお母さんからの情報もふまえ、
(もちろん、小児の皮膚科の教科書はおさえた上で。)
いわゆる「教科書的な医学情報丸うつし」ではない
生の観察記録と、うちが採用した「ステロイドを(極力)使わない治療法」を書いています。どうぞご参考に。


【新生児ニキビ】
・新生児期ー生後2ヶ月ごろ
・(場所)おでこ、鼻の頭、ほおにポツポツポツとスポットでできる
・場所は「おでこ→鼻→ほお」とゆっくり移動しながら出る傾向がある。
・白い芯のあるニキビ。芯が無いものは赤い。(白いのは脂肪の塊)
・胎内で移行した母親由来のホルモンの影響と言われる。
(対処)石けんで洗う。
 ただし、ほっぺに乾燥性の湿疹が一緒に出ているときは石けんは使わない。
P7120179.JPG

【脂漏性湿疹】
・新生児期?1才ごろまで(たいていは6ヶ月ごろまで)
・頭皮、おでこの髪の生え際。後に、耳の前方横に移動する。(頭と耳では原因が違うかもしれない。その場合、処置が異なる。)
・頭皮が黄色い鱗状のカサブタになる。
・ひどいフケ
(対処)何もしなくて良い。オイルやワセリンで無理にはがす必要はない。というか、よく教科書的に記載されている「オイルでふやかして、洗う」と書いてありますが、オイルでふやかそうとしてもふやけません(笑)特に悪化しないようなら、石けんで洗っても可。(うちは洗った。)
一ヶ月くらいするとフケはおさまります。
見た目はこんな感じ。("乳児脂漏性湿疹"の写真、さがしても教科書には出てないんですよねー。貴重かも。)
P9060229.JPG

【間擦疹(かんさつしん)】
・首のシワ、足のつけ根のシワの奥が赤い
・垢がたまってる。臭い
・新生児期?
(対処)
・お湯で洗い、指でこすって垢をおとす。
・石けんを使いたいなら洗浄力の弱い石けんの方が無難(「ベビーセバメド」や「アトピタ」など。)
・ひどくならないなら良し、とする。ほんわり赤いくらいは赤ちゃんでは普通。

【おむつかぶれ】
・新生児期。おむつをしている間。
・肛門のまわりが赤くなる。じくじく汁がではじめたら要注意。
・おむつの中の湿気と、ウンチなどと長時間接触していることによる。
・忘れがちなのが、皮脂。お尻は出生直後から皮脂が少なく、新生児期は特に皮膚も薄いので湿疹がで出やすい。
・お尻が赤くなる子は、いわゆる市販の「お尻ふきシート」は使わない。
 こすることによって皮脂をはがしてしまい、おむつかぶれが長期化する。
・産院が取り入れている「コットンおしぼり法」でゴシゴシするのは、退院したらやめましょう。
 (本当は入院中もできたらやらない。下記の方法が良い。)
(我が家のおしりふきの方法)
ウンチをティッシュで軽く拭き取り、水(お湯)でスプレーし、ティッシュでポンポンと水気と汚れを取る。  黄色いのが残ってるから、と言ってごしごししない。ほどほどに。
・摩擦しすぎると皮脂が剥ぎ取られてしまう。最近は摩擦の少ないおしりふきもある。
・入浴時のお尻洗いに、石けんは使用しない。(使用しても「ベビーセバメド」など刺激の弱いもの。)
・冬場は皮脂が少ないので、ベビーオイルやワセリン、馬油、シアバターなどを肛門まわりに塗っても良い。保湿クリームも悪くはないが、ワセリンやバター状(馬油、シアバター等)の方がベター(乾燥の酷い子は夏場でも)
・完全に乾かしてからオムツをはめる。(これ大事。男の子だとつい早くオムツはめなくなるんですけどね。
 男の子の「噴水」予防にはバスタオルでもかけてあげてください。
オムツかぶれにステロイドは使わない→※ステロイドよりも、まず保湿。そのために、皮脂を落とさない。あるいは補う。

※処方されたステロイドを安易につけると、免疫力がおち、カンジダなどの感染をおこし、かえって酷くなるケースが多々あるので注意。ステロイド自体の耐性化(=効きが悪くなること)にも注意!←この副作用については、日本では知らないお医者さんがほとんどです[1}。(最近、海外では疑問の声があがり始めていますが、日本はまだ。)使い方、非常に難しいです。よくよく考えましょう。→オムツかぶれにステロイドは使わない。まずはお尻ケアの見直しから。
{1]海外で先に問題提起のReviewが出ました。日本の方が患者が声をあげたのは先だったのになぁ、、、、f(_ _;)
 J Am Acad Dermatol. 2015 Mar;72(3):541-549
 (2016.7.7追記)

【よだれかぶれ】
・歯の萌出時期に唾液の分泌量が多くなり、嚥下できないので口のまわりにあふれた唾液が原因。
・それに加えて、離乳食がくっついたのを放置しているとなりやすい。
(対処)
・(我が家の方法)水かお湯にゆるく浸したガーゼを、赤くなっている所に押しつけ、
 ジュワーっと水(お湯)で流すような感じで洗う。
 首の周りに乾いたタオルをかけ、流れた水をうける。
 この時、くれぐれも濡らしたガーゼでごしごしこすらない。
 こすると皮脂をはいでしまう&皮膚を傷める。
(たらおさんは遠すぎ様、伝授 Thanks! )
・よだれは、離乳食がすすむと飲み込めるようになるので、それまで上記の方法でしのぐ。
 「よだれかぶれが完全によくならなくても仕方ない」と割り切って、
 酷くならないように注意する。
ステロイドは禁忌
・食べた物に反応して出るかどうか、注意して観察する。(卵、牛乳など。)
 →食物アレルギーの項を参照。

【汗疹(あせも)】
・夏に多い。
・汗が原因。汗が皮膚の層の間に入り込んでイボ状にみえる。
 汗をかきやすく、溜まりやすいお尻、腰、背中、首の後ろ、胸元によくできる。
・3タイプある
  ①水晶様汗疹(小さな水泡がびっしり並んでいるように見える、赤くない、痒みない、感染なし
  ②紅色汗疹(赤くかゆみのあるブツブツ。黄色ブドウ球菌などの感染による炎症反応あり、ただし浅い)
  ③深在性汗疹(上に似ている。ただし、感染の場所がエクリン腺など、深い。)
 (お手数ですが、画像は上記の単語を入れて、ググってみてください。Qくんの汗疹の写真、撮り損ねました。あっという間に治ってしまったので。。。)
・ステロイドは必要ない。(←普通の皮膚科/小児科に行くと、出されますが、なるべく使わないでおきましょう。汗疹の悪化は感染によるものであることが多いので

・治療
 
 [水晶様汗疹}→まめに軽くシャワーして汗を流す。タオルドライでよく乾かす。
  服は汗をかかないように、少なめに。綿などの吸湿素材がgood!
 丸1日たっても軽快しないなら、
 →ぬるま湯シャワーをあてながら、軽?くガーゼでこする。
 →それでも翌日も治る気配がないなら、石鹸をガーゼにつけて、軽?くなぜる。ゴシゴシしない。
 
 赤みがあるなら{紅色汗疹}か[深在性汗疹](素人には区別つきづらい)
 →可能であれば、まずは医師(できれば、なるべくステロイドには慎重な医師)に見せにいく。
 →それができない場合、まめに軽くシャワーして汗を流して涼しい格好&場所に。
 →丸1日たっても軽快しないなら、手に石鹸をつけてなで、ぬるま湯シャワー
 →翌日、それでもダメなら亜鉛華軟膏をけっこうベッタリ、密封するように塗る。(本当は
 化膿にはモクタールが向いています。まだお持ちの方はこちらを。)
 
 ただし、上記の対策の途中で「掻き壊した悪化した化膿してるっぽい
熱が出ててきた!」というように、悪化した場合にはすぐに皮膚科に行ってください。
もちろん「非ステ医>ステ医」ですが、行かないよりはまし。ステロイドを使う医師であっても思慮深い人はステロイドだけ、とかは出さないと思います。←医師を選ぶ勉強、と思って。
(もしかしたら、病院でステロイドを塗られてしまうかもしれませんが、一回くらいなら大丈夫。あわてない、あわててない。ただし、その場合、ステロイド剤の名前と強さはしっかり聞きましょう。
汗疹なら、短期間で治りますので、長期使用の心配はいりません。汗疹が長期化するようなら、それは汗疹ではない何かです!)
 
 ・予防が大切。汗をなるべくかかせない。赤ちゃん以外は特に肌トラブル起きやすいので、、、「暑さに弱くなるのが嫌」という方は、耐寒性・耐熱性は3歳までに決まるらしいので、2、3歳から暑さにならす、というのでいかがでしょう?

【乾燥性湿疹】
・0、1才の冬に多い。
・皮脂分泌が急減する生後2、3ヶ月目から出始める(乾燥肌の子は一ヶ月目でも出る)
・頬が赤いのはたいてい乾燥性。
・じくじくしはじめたら化膿に注意。(浸出液はかゆみを誘発する黄色ブドウ球菌の良いエサ)
(対処)
・入浴を控え、石けん・シャンプー類は使用禁止。
・入浴後すぐに保湿。それ以外にも必要に応じて保湿。
ステロイドは基本、禁忌

※2才以下の赤ちゃんにステロイドは基本的に使用してはいけない。できれば2才以上の小児にも。
 保湿や入浴法など、あらゆる環境の工夫をしても治らない場合には、ステロイド使用に慎重な医者を選んで、医師の管理の元に慎重に使用すること。湿疹の原因を究明する努力を怠らないこと(重大な疾患の可能性、等)

【いわゆるアトピー性の湿疹】
・「肘、膝の裏側(屈側)の赤み、湿疹。耳切れ」を特徴とする。
(目の周りがほんわり赤い子はアレルギー体質であることが多い。)
・乾燥の強い皮膚なので、顔、特にほおに湿疹が出ていることも多い。
・皮膚側の要因と免疫側の要因の両方の体質があることが多い。
・(対処)乾燥性湿疹と同様の入浴・保湿法。
・ステロイドは禁忌(アトピー体質を強める可能性あり。)
・アレルギー検査(血液検査)は離乳食前の6ヶ月ごろ受けてみても損はない。
・「アトピー性皮膚炎」の診断は「強い湿疹が4ヶ月以上続く」ことが要件。(厚労省ガイドライン)
※ただし、医師によって独自の基準があり、「ただの湿疹」と言ったり、4ヶ月よりも前に「アトピー」と言ったりする。
 つまり、あまり気にしなくて良い。ただし「乾燥性の肌質の子」としてスキンケア法は確立する必要がある。
(つまり、その子の体質に合わせた生活法を探る努力は必要。)
20100101_ring-1+.JPG

【食物アレルギー性の皮疹】
・卵、乳のアレルギーは、遅延型の反応であることが多い。(IgGが介在する。)
 摂取から症状がでるまで24時間?48時間程度かかる。まれに4日後、ということも。
 食事から除去して確認するには1週間は完全に抜くこと。
・そば、ピーナッツは即時型。30?1時間。ひどくなると呼吸困難になるので、注意。
 粘膜にでることが多い。
 これらの食物は0、1才では控えるべし。

ニーズの高い【化膿しちゃったかな?】という場合の記事を近日中にアップの予定です。

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「ステロイドを強制されないお医者さん」のリスト作りました。 [アトピー・湿疹対策]

みなさん、情報提供、ほんとうにありがとうございました!
あっという間に10軒以上集まりました!

こちらのブログにつくりましたので
リンクして公開します!
http://nosteroid.blog11.fc2.com/
「ステロイドを処方されないお医者さん」

でも、まだ書きかけで情報全部アップできてません。
「毎日一個」を目安にアップしていきたいと思います。
どうぞご了承ください。m(_ _)m

微妙ですね・・・。「処方しない医師」リストはずっと前からあって、このブログからもリンクしてますが、
「処方されないですむ医師」のリストはこれまであまりなかったように思います。
この意味の違い、微妙なんですが、分かりますでしょうか? あ、やっぱり分かりにくい? f(^ ^;)

今回載せてあるお医者さんを選んだ基準は「こちらが希望すれば、ステロイドの使用を強制されないお医者さん」です。あくまで「患者(の親)が"使いたくない"と言えば」という条件なので、お医者さんにお母さんの意思を伝えてくださいね。

もし記載事項に誤りがあれば、お手数ですけどLuxelまでお知らせください。


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