SSブログ

乾燥の季節が来ましたね。(対処法その1) [アトピー・湿疹対策]

スポンサード リンク




ここのブログを覗きに来られる方は、お子さんのお肌のトラブルに困って、この方がほとんどだと思います。

訪問者数とかPV数を見ると、夏は少なかったのが、すこしずつ増え始め、11月後半でぐっとのびていますね。

このことから、今の季節、お子さんの肌に、気になるトラブルが急に増えている、ということが見てとれます。

そういった方々のお子さんの、トラブルの原因はたいていの場合、乾燥です。
今の季節、急激に乾燥がひどくなっていきます。もう、20%切っている地方も多いでしょう。

逆にいえば、そういう、冬になって悪化する子たちは
皮脂温存入浴法&保湿をしてやれば、トラブルは解決する、ということでもあります。
(性能の良い保湿剤、というのはなかなかないのですが、、お子さんに合うものを見つけてみてください。)

ただし、冬の乾燥とアレルギー体質が重なっているお子さんは、
入浴法&保湿だけでは、湿疹は解決しないかもしれません。(次回記事で、こういうお子さんのことを書きます。)

また、今すでに肌トラブルでひどい炎症(湿疹)が起こっている場合は、
保湿で悪化するケースもあります。

だから、正解は、トラブルが起こる前の秋口から保湿を開始し、11月の「魔の乾燥月刊」に注意する、ということなんですね〜。
なかなかそのことを書いてある育児書がないので、ここに書いておきます。

愛育病院の小児皮膚科医・山本一哉先生は「産まれてすぐから保湿しましょう」と著書に書かれてますが、まぁ、そこまでしなくても、生後1ヶ月とかからで大丈夫と思います。3ヶ月頃に乳児湿疹は出始める子が多く、その頃に冬の乾燥が重なってしまうと、時期が早まったり(生後1〜2ヶ月目)、湿疹がひどくなったりします。

湿疹には季節性があり、秋冬生まれのお子さんは冬に湿疹が出やすいです。
これは乾燥が、生来の湿疹のでやすさに、さらに拍車をかけてしまうからです。
用心して保湿をなさった方が良いでしょう。
(ただ、頭が痛いのは、どの子にどのくらいの保湿が丁度良いのか、がわからないところなんですよね〜。小児皮膚科医ですと、TEWL(皮膚の水分蒸散量)や皮脂量の簡易測定が出来るかと思いますが、小児皮膚科専門医はなかなかに数が少なく、たどりつくのも困難です。(そして測ってくれるかどうかも、先生によるでしょう。)
<小児皮膚科学会>※残念ながら専門医のリストはありません。(というか、専門医制をとっていません。)
http://jspd.umin.jp/
こちらを見れば、主だった先生のお名前と病院はわかりますが、受診するかどうかはLuxelのこの記事を読んで、保護者ご自身でご判断ください。
http://jspd.umin.jp/01_2.html

そして何より、小児皮膚科医の先生がたも、ステロイドに対しては警戒感をお持ちの方が少ない、という(患者としての)悩みがあります。

小児皮膚科学会にも「小児にはステロイドを控えよう」という合意はないようです。先生個人の見解として、「控えた方がよさそうだ」と考えている先生はいると思いますが、こればっかりは受診してお話を伺ってみないと分かりません。もし受診されることがあったら、「ステロイドを小児に使うことについては、どのようにお考えですか?」と聞いてみてください。もし情報がわかりましたら、Luxelにメールで教えていただけるとありがたいです。メアドはプロフィールの中にあります。

また、アレルギー体質のお母さんだったら、お子さんは生後1ヶ月とかからしっかり保湿するのは、湿疹を避ける良い方法だと思います。(それでも、アレルギー体質が強いお子さんだと湿疹はでてきてしまいますが、そこでステロイドを使うか、使わずに凌ぐか、はいろんなファクターによって分かれるでしょう。このことについては、項を改めて書く予定です。)

「えー、今さらそんなこと言われても〜」という、既に今、湿疹が出ているお子さんのお母さんが
このブログを見てらっしゃる可能性が高いので、Luxelの経験を書きますね。

オイルは「保湿」という観点からは今いちです。
また、クリーム状や、白濁したエマルジョンの保湿剤には界面活性剤が含まれており、
刺激になってしまうことがあります。(我が家の経験でも。)
うちが一番よかったのは、短時間(5〜10分)入浴させた後、すぐに100%シアバターを塗る方法でした。これには界面活性剤が含まれていません。
水をはじくので、赤ぎれが、一週間とかからずに治りました。

ただし。
シアバターは冬場、そうとう固く、ベトベトして塗りにくいので、困ったな、と思ってワセリンを少量(1〜2割)混ぜてみたのです。
すると「おっ!」と思うほど、スルスル塗れるではありませんか!
ところが。
保湿性は下がってしまったようで、また手がガザガザしてきたので、
あわてて100%シアバターに戻した、という経緯があります。
混ぜると意外なほど保湿性能が落ちるようなのです。

ワセリンも界面活性剤を含まない、良い保護剤ではありますが、
保湿、という観点ではシアバターの方がはるかに保湿性、というか、カヴァー能力が高いようです。
シアバターは他の保湿剤と混ぜたりせず、
使う前に湯煎するなどして、短時間に塗れるような工夫をしてください。

入浴の頻度ですが、入浴自体は皮脂を落としてしまうので、冬場は頻度を落とすことになると思います。
お子さんの皮膚の様子を見ながら、決めることになります。

ちなみにうちの子たちも湿疹は出なくなっても、基本、アトピー・アレルギー体質ですので
入浴は今の季節、週1〜2回です。おしりだけ,毎日お湯でさっと洗ってます。
それで平気です。臭くもなりません。(臭くなる、というのは お風呂に入れて良い、という目安です。笑)

お風呂に入れない日はシアバターだけ塗って良いでしょう。その前に水(蒸留水)やアヴェンヌ・ウォーターみたいなのをスプレーしてから塗るのも良いかもしれません。(←これは当時、Luxelは知らなかったのでやらなかった方法です。他のお母さんがやってらっしゃいました。試してみました!という方、結果をお知らせくださると幸いです。)

入浴や保湿の頻度は、お母さんの観察眼によって決めてください。
「どうも塗りすぎて悪化したのかも」と思われる時は使用を中止してください。
塗り過ぎによって毛穴が詰まり、あせも状態になる可能性はあります。
この「中止のタイミング」もお母さんの観察眼が頼りです。

それでも、どうやっても効果ない、というお子さん(特に、ほっぺや関節の内側、手首手足に湿疹がでている子がそういう傾向にあります。)はアレルギー体質の可能性が高いです。

一度は血液検査をして、IgEの全体量(RIST値)と主要なアレルゲンに対するIgE抗体(RAST)が存在するかどうか、調べてみてください。(←お医者さんに是非、リクエストしてみてください。近所の小児科でできます。方針として2才まではやらない、という先生が多いので、そこをどうかおひとつ♪と頼みこんでください。「私が昔アトピーがあって、アレルギー(卵アレルギーとか花粉症とか適当に。◯◯も方便てヤツです)で、この子もアレルギーが心配で」とかいうと、「しょーがないな。では特別にやりましょう」と言って、やってくれることがあります。それでもやってくれなかったら別の小児科に行くだけです。日本はまだフリーアクセス制ですから♪ それに、この辺りのことは、学会報告がいくつか、というくらいの知識ですから、町のお医者さんが知らなくて対応してくれなくても仕方ありません。めげないことです。)

RIST値やRASTが陽性な人だけがアレルギー体質なのか、と言われると、「RISTやRASTが陰性でもアレルギー体質の人はいる(IgG依存型のアレルギー)のですが、それは極一部なので、基本的には「RISTやRAST陽性の人がアレルギー体質」と考えてかまいません。

そういう子の、湿疹対策は次回記事(近日中にアップします。)を是非ご覧ください。

もし、これらの値が低く、アレルギー体質ではなさそうだ、となったら
0才の冬は極力、上記のような重めの保湿で乗り切ります。

保湿や入浴の工夫ではどうやってもダメー!と
湿疹が出てしまった or 湿疹が消えないお子さんは
まず湿疹の炎症を抑えるために亜鉛華軟膏(たいていの小児科で処方されるはずです。)を、驚くほどもったりべったり、と多めに塗ってください。1mm厚さで塗るような感じで。
すぐ取れてしまうと思いますが、気にしない。
ガーゼでしっかり覆うのもアリです。「亜鉛華軟膏つきガーゼを巻いてるような感じになります。
(ラップは動けないのでNG)
で、湿疹の汁が出なくなったら、シアバターを試してみてください。

それでも、ジュクジュク湿疹の面積がすでに広くなっていて、亜鉛華軟膏を塗れない(←すべり落ちちゃうんですよね、、)、というときは
次回の記事をご覧ください。

(2014, 12.3 追加)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。