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アンダーム、ついに発売中止へ。 [アトピー余談]

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このブログで話題にしてきたアンダーム(成分名ブフェキサマク)、今年の5月ついに日本でも発売中止になりました。
日本ではこの薬はまだまだNSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)の塗り薬として広く使われており、
びっくりしたお医者さんも多かったことと思います。

欧州ではもう十数年前から「一ヶ月の使用で半数が接触性皮膚炎になる、アトピーの呼び水」としてほとんど使われなくなっていたので、この4月に欧州では薬としての承認が取り消されても不都合はなかったのでしょう。(リスクが利点を上回る、との判断でした。)
http://www.japal.org/contents/dom/notice/000230.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Bufexamac(Side Effect の項を参照。)

ブフェキサマクのリスクを決定的に証明した。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19183418
Prevalence and risk factors for allergic contact dermatitis to topical treatment in atopic dermatitis: a study in 641 children.
Mailhol C, Lauwers-Cances V, Rancé F, Paul C, Giordano-Labadie F.
Allergy. 2009 May;64(5):801-6. Epub 2009 Jan 31.

ちなみに最初のBufexamacに対する接触性皮膚炎の報告は1973年。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/4788476
Contact allergy to bufexamac.
Smeenk G.
Dermatologica. 1973;147(5):334-7.

この欧州での決定をうけて、日本でも製造9社が今年の5月、販売中止を決定しました。
「欧州の決定にならっていずれは日本でも禁止されるであろうから」というメーカー側の予防的措置だったようです。行政や医学会よりも企業の方がリスク回避に鋭敏だったようですね。

詳しい経緯はこちらの方のブログに。
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/100509.html

このように、開発年代が古い薬では
当時は効果の認定基準が甘く、
現在の基準で治験を行うと認定をとれない、という薬がまま存在します。
(bufexamacの製品化は1970年)

最初のステロイドの発売は1950年。

当時の基準のままに使用を続けて大丈夫なのでしょうか・・・
bufexamacのように、承認当時不明であった副作用が今後、判明することは
十分あり得る。

Luxelはそう考えています。





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