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安倍改憲「緊急事態条項」の恐ろしさ(だまされないで !! ーその4) [日本の子どもの未来に、大切なこと]

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今日、私、職場で同じ部屋に同居しているアラ還の、ななめ上くらいの立場にいるおじさんと
ひとしきり選挙談義。

まぁ、なんというか、ステレオタイプ、というか、
普段ご自身の専門以外への関心は薄いタイプ、というか、
ま、ゴシップレベルの情報で満足しているタイプ(ただし、ご自身の専門領域では腕は立つらしい。)
なんですが、たいていのサラリーマンはそんなもんだと思います。
いわゆる「一般人の改憲論者」。

右翼ではない、一般人の改憲賛成派がいかなるロジックで、改憲に賛成しているのか、がわかる典型的な例だと思うので、ここに記述します。

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部屋に入ってくるなり、「見た!?今朝のニュース!フランスでまたテロだよ!トラック突っ込んで70人以上亡くなったって!怖いよね〜〜!」

私「本当ですよね〜〜、最近、日本人もはっきり狙われるようになっちゃったみたいだから、ぼんやり海外に行ったりしたら怖い目にあいそうで、怖いです。」
「もー、安倍首相がエジプトで、テロ根絶のため、2億ドル拠出する、なーーんて言っちゃったから、日本人は世界中どこいってもイスラム国に「敵認定」されちゃって、、、、」

おじさま「でもさ、テロほっとく訳にも、許す訳にもいかないじゃない? あれ(エジプトでの安倍発言)は正しいと思うよ。それに後方支援するって言った訳で、直接殺す訳じゃないんだし。」
「ま、何にせよ、改憲勢力が3分の2以上になってよかったよ」(!!←あんぐり。。。っつか、奴らがやるのは改憲だけじゃないと思うんだけど。。。。)

私「でも、それ(対テロ行動で後方支援)なら改憲は必要ないのでは、、、、?(もう湾岸戦争でも日本はそれやった訳だし。)」

お「だってさ、今、日本周辺もきな臭いじゃない?尖閣とか、竹島とか南シナとか。
中国が発表した九段線の地図なんて、見た!?
九州まで入ってんだよ!?(←ホントか?ネットじゃさがせなかったけど。)
尖閣とられたら、沖縄まですぐぶんどられちゃうよ。」
「中国なんて、虎視眈眈と領土と領海を広げるチャンスを狙ってんだから。」

お「だからさ、日本も軍備が必要なわけよ。わかる?」

お「でも今回、ようやく9条改正ができるようになったから
安心だよ〜、いや、よかったよかった。」

お「でも、こんなに危なくなっても、まだ改憲いらないって連中が多いんだよな。(←ハイ、私です。)」

お「君、新聞とってる?」「何新聞?」

私「○日ですけど、、、」

お「うちもさぁ、ずーーーっと○日だったのよ。だけどさ、慰安婦問題の記事でウソついたじゃない。ま、謝ったけどさ、いまさら、ね。で、とるのやめたのよ、○日」
「知ってる?、同じ事件でも新聞によって書き方全然ちがうよの。意識したほーがいいよ。」(←ハイ、知ってます。それも加味して読んでますよ。うちが変えないのは政権側を利さないため。)

私「はぁ、でもテロは、9条を変えて戦闘機とか戦艦を海外に出せるようになったって、根絶できないかと、、、、(=ハードウェポンは、テロには無力ですよ)」

お「そりゃそーだけど。」

私「それに、東南アジアとかアフリカで武装解除にあたっていた軍事のプロが、この人、以前は9条改憲支持だった人なんですけど、今は、一言一句変えちゃダメだ、って言ってますよ?」

お「え、そーなの? なんでだろ?」(あ、そこは興味あるのね。)

話すと長いので、伝えきれなかったんだけど、
こういうことです。↓ これ説得力ありました。私的に。
中国は軍事的脅威ではありえない。
「自衛隊の軍備を増強」するのは間違い。
http://www.magazine9.jp/article/other/20036/

お「で、あなたはどーなの?改憲に反対なの?」

私「9条はいずれ、現実に即して変えて、自衛権は明記すべきと思うけど、集団的自衛権はまだいらないと思います。」

お「でもさぁ、僕は、日本はフィリピンとかあそこらへんと組んで、中国を阻止した方がいいと思う訳よ。」

私「それは、将来的には。。。。でも、今はダメです。安倍内閣での改憲はダメ。」

お「なんで?」

私「私、安倍さんとそのお取り巻き連中では、戦争に勝てる気がまったくしません。
特に、おとりまきの日本会議っていう右翼がイヤなんです。」
「あの人たちの、女性蔑視ってすごいんですよ?(選択的夫婦別姓反対や、中絶や性教育反対運動や、山梨県での上野先生講演会での顛末を話す。)
9条はともかく、24条を変えられて、ぜーーーんぶ家庭に、女の人に押し付けるのは許せません。
だから改憲に反対なんです。(ほんとは他にもいろいろあるけど、おじさん相手にはこのくらい話しを単純化しないとムリ。)」

と話題が軍事面から離れると、途端に目が脇を向いてモゴモゴモゴ。。。
関心ないのか(←だとしたら、本当に先日ご紹介した菅野氏の日本会議論まんまですけどね。「女子供」の話題だものね。)、あるいは形勢不利と見たか。(←普段、その手のことを、奥さんから耳タコなくらい聞かされていてトラウマ。けっこう家事はするおじさんなのです。奥さんに言われて。)


と、ここでおしゃべりは時間切れ。
まぁ、職場でここまで話せる機会って珍しいし、
このおじさんも、気さくでいい人なんですけどね〜(苦笑)
まだまだ、調査不足ですよ、と言ってさしあげたい。
(まぁ、私も調査の途中な訳ですが。そりゃ、専門家並みに知ってたら、それはすでに「専門家」な訳で。)

で、ここでふと
思ったんですが、
私たちは、こーいう人を「改憲を思い留まるように」と説得しないといけない訳です。

改憲=9条と思っている人は多いし、

「今回はしなくても、いずれ変えなくては、と思ってる人は多い。(私も。)」

でも、9条はもうとっくに事実上、骨抜きになってしまっています。(湾岸戦争からこっち。)
だからこそ、自民党も公明党も「9条は改憲しなくていい」と言っているのです。
みなさん、これを聞いて「じゃぁ、安心だわ」と思いました?
私はこのニュースを知って戦慄しました。

なぜなら。

「我々は
自民党憲法草案
98条・99条『緊急事態条項』
を全力で可決に持ち込む」
と宣言しているも同然だから。

これさえ作ってしまえば。
9条を改憲せずとも
自衛隊(もうその頃には日本軍)を海外に出して戦うことが可能です。

ちなみに、
現在案の「緊急事態条項」のとおり、改憲されてしまうと、
あっという間に日本はナチス・ドイツの再来となります。
なにしろ、総理大臣の一存で「緊急事態宣言」を出せてしまうのです。
(そして現在の総理大臣は「あの人」です。これが一番怖い。
だから私は安倍内閣での改憲に、反対なのです。)

マスメディアは全て政府の道具となり、
私たちに正しい情報は何一つ入ってこなくなります。
そんな中で「正しい判断」をするのがいかに難しいか。

「徴兵制」も思うがままです。
私やあなたのお息子さんも、無関係どころか戦争の当事者になります。
(時期が早ければ、だんなさんだって。)
女の子だって、「女性活躍」とか言って駆り出されかねません。
「うちは娘だから、無関係」とは言ってられません。

ちなみに「緊急事態宣言」が出されると、
内閣総理大臣も、国会議員も、その身分は
「宣言が解除」されるまでそのまま、です。

つまり。

あっという間に、北朝鮮が、もういっこ出来上がる訳です。

正直、どうして先日7月10日の選挙が
国をわける選挙が、

投票率 54.7%

という低調で、

しかも改憲勢力が3分の2を占めるほどの票を集めてしまったのか。

私は不思議でなりませんでした。
だけど、きっと
今日、私がしゃべったおじさんのような考えの人が多いのでしょう。

どうしたら、こういう人に情報が伝わるのか、
考えなくてはなりません。

(それと同時に、日本を脱出する手段も。)

私は、ここに至っての、
一連の政治と社会の流れを、
「あぁ、ナチスドイツは、民主主義の枠組みのなかで
こうやって独裁制を確立していったのか。。。。」と
苦々しい感慨とともに、眺めています。

民衆が、賢くなくては、こういう自己中心的な勢力は止められない。
おそらく今回の選挙で投票しなかった人、
改憲勢力に票を入れた人は、
きっとどこかの時点では後悔するでしょう。

戦後、日本人が後悔したように。
「我々は、いったいどの時点で、間違えたのか?」と。

でも、もう、ほとんど遅い。

安倍自民が改憲を思いとどまることを期待するのは、
「敵に命乞いをする」ようなものです。
期待できない。
改憲に反対してくれる野党にも
私たちは票を与えなかった。

私は3年ほど前からずっと考えてました。
「私たちは、ほかならぬ、自分たち自身のためにこそ、
野党を育ててこなくてはならなかったのに、
それをしてこなかった。」

だから、必要になった時に
誰もが票をいれたい、と思う野党を
私たちは持てていない。

でも、どうやって、野党を育てたらいいのか、私自身にもまだよくわかりません。
先日の選挙戦のさなか、私は地元の野党議員さんにも会いにいき、
質問しました。
でも、まだお返事は来ません。(催促してみて、来たらご報告します。)


次回テーマは「日本の防衛」です。

「Luxelさんが(緊急事態条項だけじゃなくて)9条改憲にも反対なのはどーして?」
「日本はどうやって身を守れ、というの?」

という疑問にお答えします。


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コメント 3

ママ

そのおじさんに、
「それじゃ、まずはあなたから率先して戦場へ行ってください」
と言いたいですね。
結局、自分じゃない誰かがやるんだから自分には関係ないって思ってるからそんな考え方になるんですよ。
戦争に行ったこともない世代ほどおじさんみたいな論調ですよね。
まずはお前が行け!って言いたい。

中国は、日本を攻めてきやしませんよ。
軍事力は、圧倒的に日本の自衛隊の方がが優位。
それに、経済的に持ちつ持たれつの日本を敵に回せるわけがない。
なんでみんなそれが分からないんだろう。

「日本が中国に攻めてこられたらどうするんだ」という論調がはなはだしいですね。
民衆は、メディアにうまい具合に操作されてますね。
3S政策、大成功みたいですね。
みんなスマホだ、オリンピックだ、色恋沙汰だと、
肝心なことから上手に目をそらすように仕向けられてますからね。
by ママ (2016-07-17 20:47) 

リズ

要するに『平和ボケ』なのかもしれませんよね。そして圧倒的な想像力の不足。
思想や言論に制限がかかり、お互いを監視する世界。自分が、自分の身内が、友人が、戦争に駆り出される世界。それがいかに恐ろしいことなのか、どこか他人事であり想像できないのです。
わたしの周りには『改憲には直接賛成ではないけど、(ねじ曲げて誇張された)ニュースを観ていると、漠然といずれは改憲した方がいいのかも...でもまさかすぐに改憲→戦争なんて』という人、『改憲とかよくわからないけど、とりあえず景気は良くなった方がいいよね...とりあえず野党は頼りなさそうだし、今のままで』みたいな人が多かったです。

そして仕事上中国の人と関わる機会も多いですが、日本人同様、血気盛んな人もいれば穏やかな人もいる。世界からどう見られているか考え、国内政策やニュースに不満を持ち、改善したいと思っている人だっているのです。
中国のやり方が間違っているところはもちろんある。でも、日本にも間違った過去はあったし、色んな人間がいる。操作された情報を鵜呑みにし、仮想敵を見つけては攻撃したがる今の風潮に激しい違和感を感じます。

○べは自分が戦地に行くことは明言していませんが、自分の名を歴史に残すため、憲法改正に心血を注いでいるそうですよ。
国のためではなく、国民のためでももちろんなく、全ては自分のため。
自分の目指す方向がどれほど重大で深刻な、退化の道であるかどうかの判断すら出来ない、二枚舌で姑息な人間が自国のリーダーであるなんて。
by リズ (2016-07-18 00:48) 

Luxel

>ママ様、リズ様

コメントありがとうございます。

>そのおじさんに、
「それじゃ、まずはあなたから率先して戦場へ行ってください」
と言いたいですね。

おっしゃるとおりですね。まったくもう!(憤然)
今回、「改憲」が争点とわかっていながら改憲勢力に投票した人たちはぜひ、年齢を問わないボランティア組織「日本防衛協力隊」とかいうのを作って、軍属として海外まで出ていって自衛隊のお手伝いに汗をかいていただきたい。ボランティアで。そしたらその本気を認めてあげますよ。「自分だって危険も承知で汗をかく」ってんなら、ね。

>○べは自分が戦地に行くことは明言していませんが、自分の名を歴史に残すため、憲法改正に心血を注いでいるそうですよ。
国のためではなく、国民のためでももちろんなく、全ては自分のため。

私もそう思います。彼は名誉欲しかない。もともと人々のリーダーになれる器ではない人物。「祖父コンプレックス」の誇大妄想狂。私は2年前、某週刊誌のインタビューに、そう答えています。

そういう男だからこそ、「緊急事態条項」を憲法に新設すれば、「緊急事態宣言」を出してみたくなる。私は、阿部氏が主導する改憲のその先が恐ろしい。彼は任期の定めにしたがってあと2年半の任期で総理の座をおとなしくおりるだろうか??

「アベノミクスの失敗」をG7の席で、あれほどお粗末な資料と理屈の通らない説で「リーマン前の状況に似ている」と力説して、(増税延期に対して)各国首脳のお墨付きを得ようとした男ですよ。自分の失敗を糊塗しようとした男。もう「恥ずかしい」を通り越して「滑稽」でした。(あんな資料でG7の首脳を納得させられる、と思う彼の頭は、どうかしている! 自身が経済について何もわかっていないことを暴露したも同然。頭痛。)

あんなことを恥ずかしげもやりだす男なのですから、「緊急事態宣言
、してみたーい!そしたらボクちゃん、いつまでも総理大臣でいられるもんねー(緊急事態の解除のその時まで)」っていう程度の動機で、説得力のないこじつけででも、「宣言」をするのではないか。彼に対しては、これまでの自民党政治家に対しては抱いたことのない根深い不信感を、私は抱いています。

彼も、彼の支持者である日本会議の面々も、まさか自分たちが「地獄のフタを開けた」という自覚はないでしょう。戦後70年まがりなりにも続いた日本の平和に引導を渡したのが自分たちだとは。腹がたつのは、余命があと20年もなさそうな面々に、私たちと子供たちの未来が引きずり落とされそうなこと。

私の上の予想(安倍氏みずから「緊急事態宣言」を出す)があたらないことを、皆さん、祈っていてください。


by Luxel (2016-07-19 03:14) 

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