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アトピーの子はとびひ(伝染性膿痂疹)に注意!!! [アトピー余談]

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とびひ、になってしまいました(T T)

キュ〜君は先々週の金曜日は発熱でお休み。37℃台なのでけっこう元気、親は疲弊・・・
ところがその日の夜、服を脱がせてみると・・・

「あれえ〜っ?」
腹部に直径2センチほどの”田んぼ”湿疹が出現。
しかも最近は滅多にないほどのジュクジュク浸出液。ティッシュでぬぐってもまたすぐジュクジュク・・・
丸い湿疹なので、「これが他のお母さんが言ってた”アトピっ子が風邪ひくと出てくる貨幣状湿疹”なのかなぁ・・?それともまさか、SSSS?」と思いつつも、いかにも黄色ブドウ球菌がいそうなジュクジュク具合だったので、念のため、ゲンタシン+アクアチム(両方とも抗生物質)を塗って就寝。
※それぞれ、gentamicin、nadifloxacin。前者はアミノグリコシド系、後者はニューキノロン系。抗菌スペクトラムの異なる2種を両方塗っておけば、一種類よりも効く確率が高まる。耐性菌も出にくい。ただし、たいていの場合、アクアチム一本でも大丈夫。(スペクトラムは広域をカバー。)

そして翌日。
「あれええ〜〜??」
なんと、昨日の丸い湿疹はもうカサブタへ。
なんか、いやに抗生物質が効くよなぁ・・・やっぱり、SSSSなのかなぁ、と心配になり
S小児科へ。
するとS先生、「あ〜、ウィルス性の風邪だと思うんだけど、(アトピーの子って)湿疹もつられて酷くなることが多いんだよね。」「ウィルス性の場合、抗生物質効かないから今回は出さないからね。熱が下がらなかったらまたおいで。」

なんだ、SSSSじゃなかったんだ〜、と安心し、それっきり湿疹も出なかったので、すっかり治ったものと思っていたLuxel。ところが、22日の水曜日、保育園からキョーフの呼び出しが・・・「キュ〜君、お熱が少しありますので迎えにきてくださーい!」げげっ、もう次の発熱か??? いやでも、4、5日間隔っていうのはやっぱり早すぎるよな〜、と思いつつ、迎えにいって家に連れ帰るともう熱は36度台。「???」
ところが、23日にまた丸いジュクジュク湿疹が2カ所。「ふ、増えとる・・・・f(@o@;)」

「あかん、やっぱ、よ〜わからんわ〜」と、土曜日にノンステロイドのMクリニックへ。
最後の受付順だったのでへろへろになった頃の夜8時、ようやく診察へ。
「あらまぁ、とびひ!」「お母さん、これとびひよ!!」
え〜っっ、ウィルス性風邪じゃなかったのぉ〜!!
溶連菌なのか、黄ブ菌かわからないけど、抗生物質塗っといて正解!
「咽も赤いわね・・・」ということで、発熱はとびひのせい・・・
抗生物質の内服がミヤBMとともに出されました。

・・・・というように、お医者さんでも、病気の初期には皮膚だけでは判別が難しいようです。
(S先生はアトピーにはステロイドを使う主義なので、アトピーの方はコンサルトしていないのですが、そのせいでS先生はピンと来てなかったのかもしれません。)

ま、なにはともあれMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)じゃなくてよかった〜(最初の抗生物質が効いたので、違うと分かった。)

ちなみにとびひとSSSSは同じ黄色ブドウ球菌が原因のことが多いけど、感染経路が違うようです。
(とびひは皮膚感染、SSSSは全身感染。粘膜感染から侵入?)

とびひ
http://www.nsknet.or.jp/katoh/impetigo.html
SSSS(黄色ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)
http://www.nsknet.or.jp/katoh/SSSS.html

とびひの一般的な説明
http://www.dermatol.or.jp/QandA/tobihi/contents.html

とびひのいずれの説明でも「患部を洗って清潔に」「石けんで洗って消毒」とあります。
Mクリニックの先生も「一日2回朝晩、石けんできれいに洗ってね。」とおっしゃったのですが、ただでさえ皮膚バリアが脆弱なアトピーの子に、このケアはどうしよう??
何せ、夏でもマイルドなアトピー用シャンプーで湿疹がひどくなっていたようなキュ〜君ですから、その薄い薄い皮脂膜を石けんで剥いでしまうのは・・・?
抗生物質軟膏を塗った時点で消毒はOKなはずで、さらに洗って皮脂を落とすのは危険ではないか??
いろいろと頭を悩ませてしまいます。

黄色ブドウ球菌によるとびひは秋冬に多いそうなのですが、何故なのでしょうか?
たしかにキュ〜君が熱を出したのは、突然季節が涼しくなった翌翌日でした。
皮脂の分泌量と汗の分泌量は、かなり相関があるように感じています。(あぁ〜、きちんとしたデータが見つからない〜 汗)そもそも、両方とも気温と湿度に相関していますよね。これは皆さん感覚的に納得がいくのではないでしょうか。
涼しくなると汗だけでなく皮脂の分泌が低下し、皮膚のバリア機能が弱まり、それまで毎日シャワーでなんとか耐えられていたのが、耐えられなくなるのでは? と想像してしまいます。

清潔をとるか、皮脂の温存をとるか。
悩ましいところですが、
シャワーの頻度を控えたまましばらく様子をみてみようと思います。
もとより石けんは使っていません。
(なかなか治らないようなら意を決して石けんを使ってみるかも。)
なるべくなら石けんを使わずに済むとよいのですが・・・どうなったか、後日談をここに書きますね。


<余談>
「食中毒防止には手洗いが有効」という、菌の寒天培養写真がのった手洗い励行ポスターを皆さんを見た事があると思います。
確かに石けん手荒いで皮膚の付着菌が一時的に数が減るのは事実です。
ですが、手洗い後数時間たつと、手の細菌は増えて元通り。手洗い前と同じです。
医師がアトピーの子にさえ「石けんを使って清潔に!」と指導するのは、上記の手洗いのデータが頭にあるからではないか、と私は想像してます。
上述のポスターの目的は「手洗い」であって、手はアトピーの人でさえ皮脂が比較的多いのです。
なのに、ただでさえ皮膚バリアがはるかに少ないアトピーの子の場合、
身体全体を「石けん+シャワーで清潔に!」という指導でいいのかなぁ? と不安になってしまいます。
「風呂に入る習慣のないモンゴルにアトピー患者はいない!」という事実を、ステロイド方針の皮膚科医も、非ステロイド方針の皮膚科医も、複数の先生がたが言っておられますが、では、モンゴルでとびひ(伝染性膿痂疹)は? どうなのでしょう??(SSSSはあるかもしれません、モンゴルでも。)
是非知りたいデータですね。f(^ ^)





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コメント 7

たっくんくん

皮脂と汗の関係ですか!!

うちの子も寒くなった次の日くらいから、畑の面積がぐっと広がりました。Uゾーンが真っ赤です。Luxelさんのところはどうかしらと思ってここを覗いたら気になることが書いてあるではないですか!!

アレルギー悪化かな?と思って数日過ごしましたが、ポリベビーを塗ると少し改善しました。(他に保湿剤も見つからず、仕方なく…ポリベビーって亜鉛華軟膏より若干保湿効果ありますよね)
ジクジクになってないので菌付着ではないと思いますが…

風呂なし、保湿で様子をみて駄目なら皮膚科に行ってみようと思います。

報告したいことがありますので、近いうちにメールさせていただきます。
by たっくんくん (2010-09-28 22:47) 

Luxel

>たっくんくん様

コメありがとうございます。
そちらはお顔のUゾーンですか?

うちは胴体の湿疹は「とびひ」でしたが、目尻の外側とあごはやっぱりアトピーの湿疹でした。お医者さんは「顔もとびひよ」とおっしゃいましたが、そーかなー??と疑問に思いつつも抗生物質を塗ってみましたが、やっぱりとびひではありませんでした。。。f(- -;)抗生物質軟膏を塗っても、さっぱり良くならないんですもの。。。ですから、顔はやっぱり皮膚バリアの破綻したアトピーなんですね。

顔全体は寒くなってから急に若干コナをふいたようになっています。あごは、食事どきには涎でじくじくすると、かゆそうに掻いていますが、寝た後などは乾いています。目のふちも掻くとじくじくしますが、普段は乾いています。これは抗生物質も塗っているのに全く変化ありませんから、菌のせいではありません。やはり皮脂や皮膚バリアが足りないんだと思います。

とびひになった原因の一つとして、寒くなって皮脂が減ると皮膚の正常な常在菌(表皮ブドウ球菌)が減ってしまう、という可能性があります。皮脂は表皮ブドウ球菌のエサなので、これが減ってしまうと増えられなくなり、黄色ブドウ球菌が繁殖するスキマ=微細な皮膚のキズ?ができてしまう、という可能性があります。(正常な皮膚では表皮ブドウ球菌がいることによって黄色ブドウ球菌が排除されている、という説が現在有力です。)

皮脂と常在菌は大切に、大切に、育てていかなくてはならないのかもしれませんね。文字通り「育菌」が大事なのかも。

うちの子の場合、アトピーのそもそもの原因であるアレルギー体質の方はそう急には変えられないので、せめて皮膚のバリアを剥がすようなことは止めようと思いました。今日からシャワーでお尻を洗うのもやめて、水スプレーで汚れをとるだけにしようと思います。。。

それでは、ご報告のメール、楽しみにしています♪(お時間のある時でけっこうですよ〜)

(^ ^)/
by Luxel (2010-09-30 19:17) 

ぬーの

なるほど、とびひとアトピー性皮膚炎の湿疹の出方と対処の違いが分かりやすいです!

うちのコも寒くなってから(アナフィラキシー事件もあったけれど・・・)ほっぺたが赤くなってきてます。

我が子に限って言えば、食物アレルギーの湿疹も即時性のは蚊に刺されたような湿疹がでます。
先日のアナフィラキシー事件の際に、全身に次々折り重なるようにでたり消えたりしていたのはこの蚊に刺されたような湿疹でした。

この湿疹は、初めての野菜やフルーツをあげたときにも出たりしていますが数時間でなくなります。
by ぬーの (2010-10-01 00:34) 

たっくんくん

報告したいことがあると言いながら、メールできていませんm(__)m
いつもながらの世間話程度のことなので、息子に邪魔されない時間ができましたらお送りします(今ちょっとだけ睡眠中)


ところで、息子の頬の湿疹の様子ですが急に改善しました。
風呂なしを始めて一週間くらいです。最近気温が高いせいかな?
でも、真夏のあの高温多湿の猛暑でも、頬の湿疹は今より出ていましたので、どうなんだろう?疑問もあります。



・LGG飲み始めて3週間くらいたった。

・離乳食のタンパク質の種類をしぼって、離乳食にアレルギー用ミルクを混ぜてみた。

・2週間前から母乳を減らした

など試行錯誤しているので、その効果かな?なんて・・・

ちなみにあれほど嫌がっていたアレルギー用ミルクですが、料理に混ぜるとすんなり食べました。あれやこれや食べさせる前にこの方法を試していれば・・・と悔やまれます。


いろんなサイトを覗いてみますと、9月下旬からの急な気候の変動を境に、湿疹悪化やトビヒなどの話題は見受けられますね。

とりとめもないことを書いてしまいました。

息子もこのままの状態をなんとかキープできればいいのですが、そんなに甘くないのは経験上わかってます。

では、またメールを送信したときにでもお知らせします。







by たっくんくん (2010-10-07 12:38) 

たっくんくん

申し訳ありません。

もしかしたら不適切な書き込みをしてしまったかもしれません。

問題ある場合は削除して下さい。
by たっくんくん (2010-10-08 14:31) 

Luxel

>たっくんくん様

不適切な、なんてとんでもない!
ご報告ありがとうございます!

うちも肌の調子の善し悪しの原因は???なことが多いです。
原因の確定が容易なときのことは書いていますが、
たいてい???です。
うちの子の場合、湿疹の調子と最も良く相関しているのは残念ながら「軽減法」ではなく感染症です。湿疹はリンゴ病でほぼ完治!というまで良くなり、しばらく維持していたのですが、水痘でやや悪化、その後の風邪、とびひで一層の悪化、以後固定してます。(T T)

食事の内容も疑っていますが、毎日ほぼ決まった食事のはずなのに、かゆくなってかきまくる日と、さほどではない日があって、これまた???です。食事や湿度気温、病気、摂取した菌やオリゴ糖などの記録を地道に取るしかないですよね。私も頑張らなくては〜(汗)

いろんなお子さんの情報が集まるのがベターなので、
またのご報告をお待ちしています。♪


by Luxel (2010-10-12 11:24) 

たっくんくん

Luxel様

おいそがしいところ、私が変な書き込みをしてしまったために、急いでコメントしていただきまして・・・大変申し訳ありませんでした。

軽減法に関係することをを思いっきり書き込んでしまっているのに気づいて、あわててしまいました。

あまり気にしないでいいようなことかもしれませんが、念のためにということでお許しください。

お仕事大変ですが、お体にはお気をつけてくださいませ。
by たっくんくん (2010-10-12 17:10) 

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