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注意点(1)「軽減法」の対象者、お約束 [アトピー・アレルギー軽減法]

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【お詫び】アンケートをリンクさせるのを忘れていました。m(_ _)m
訂正いたしました。(2010.7.1. PM16:00)

Luxelの「アトピー軽減法(トライアル)」を実践なさる前に注意点があります。
必ず読んでください。

(前提)本法を実行される方は、自己責任でお願いいたします。
 この方法は、Luxelが我が家で実行しつつある方法を記述したものです。
 (労力の関係上、ここに全ての論文を列挙はできませんが)
 査読付きの論文のみをもとに、証拠のある方法を選びました。
 ですが、私自身まだその結果を確認していません。
 したがって皆さんやお子さんに推奨できる状況にはまだなっていません。
 皆さん自身が「この方法を採用するかどうか」「トライアルに参加するかどうか」を
 自由意志にてお決めください。

対象者について
[1]免疫が低下した状態にある方は実行できません。
  ステロイド・プロトピック使用中の方は(塗り薬であっても)実行できません。
 (ただし、使用を中止し、リバウンドがほぼ終わった方はOKです。)
 
[2] この「軽減法」で効果が見込めるのは
   ・10歳までのお子さんでIgE高値あるいは食物アレルギー陽性が判明している子
   ・アレルギーハイリスクの母親(妊娠中から授乳中まで)
   ・アレルギーハイリスクの子(親もしくは兄弟がアレルギー疾患有り)
  です。それ以外の効果は確認されていません。
  もし、IgE値や陽性アレルゲンが分からない方はなるべく早く血液検査
  あるいは皮膚検査を受けてください。

[3]このブログで推奨するスキンケアをすでに実行なさっている方
     或いは、
  この方法と同時に併用してスキンケアをする!という方

[4]体調の悪い方や、病気になった場合は中止(中断)してください。
 万が一、異常が生じた場合にはすぐに医師を受診する、とお約束してくださる方のみ、参加可能。
 その際には、極力ステロイドを使わない or 慎重姿勢の医師を選んでおかかりください。

[5]【お願い】方法を閲覧したい方はアンケートにご協力ください。
 「軽減法エントリー用アンケート」
メールのタイトルを「PN◯◯、エントリー希望」として
アンケートの回答をメールでお送りくだされば、
「軽減法」のHPアドレスと閲覧パスワードをお送りいたします。
また、開始後は最低一回、トライアル開始後6ヶ月の時点でLuxelに経過をお知らせください


対象者を搾る理由(詳細)

[1]免疫が低下した状態にある方は実行できません。
 ステロイド・プロトピック使用中の方は、塗り薬であってもダメです。

なぜなら、本方法は生きた菌を使いますので、ステロイドの影響で
免疫が抑制状態にある場合には、免疫の防御力が菌に負けてしまい、
bacterial translocation (BT)などを起こす危険性があります。
※BT=菌が腸管から体内に入ること

ステロイドやプロトピックが免疫抑制剤であることは既に述べました。
たとえ外用剤(=塗り薬)であっても、ステロイドやプロトピックは塗った部分の皮膚の表皮細胞だけでなく全身の白血球の免疫応答能を変化させることがこれまでの多くの研究から示唆されています。
さらに幼い子ほどステロイドの影響を強く受け、その影響はステロイドを中止してしても数ヶ月から数年の単位で残ることがあります。(なるべく早く、幼いうちに中止することをお勧めします。その方がリバウンドの期間も短くてすみます。)

また、子どもにおいては、ステロイドはTh2優勢、つまりアレルギー体質を強める作用がある、と推測されます。(こう考える根拠となる論文が存在します。)「予防・軽減法」はアレルギー体質を変え、弱めることを目的とするものなのに、ステロイドを塗り続けるのは逆効果です。ステロイドはできるだけ早く中止してから、本方法を行ってください。

<リバウンドについて>
リバウンド皮膚炎(ステロイドをやめた直後〜数週間後に、湿疹が以前より酷い状態で再発する。)は出る子と出ない子といます。
ステロイドを使っているお子さんは、ステロイド中止後一ヶ月たってもリバウンドが出ないか、あるいはリバウンド終わったことを確認した後に、このトライアルにご参加ください。
リバウンドが生じた方は、リバウンドの症状が治まるまでは念のため、参加を見合わせてください。リバウンド中は免疫系細胞の活性が異常に亢進した状態にあるため、「軽減法」にどういう影響を及ぼすか予測がつかない、というのが理由です。

プロトピックも、作用機序はステロイドとは少々異なりますが、中止後に期間を設ける点に関しては同様です。プロトピックをご使用だったお子さんの場合は、お手数ですがトライアルを行う前にその旨をLuxelに必ずご連絡ください。

また、先天的に免疫不全(=免疫能が低い状態)が疑われる方はトライアルに参加できません。
免疫不全状態の方全身状態の悪い方(発熱中、下痢が続く、など。)は危険であるためトライアルには参加できません。参加中の方がなった場合には中止してください。熱が37.5℃以下でも感染症の最中は細心の注意を払って実施してください。(心配なら中止してくださってもかまいません。)

※免疫不全状態・・・◎糖尿病、AIDS、ステロイドや免疫抑制剤(プロトピック、タクロリムス等)
           を使用中の方(外用剤=塗り薬も含む。)
          ◎先天性免疫不全症を疑われる方
           (近親者に先天性免疫不全症の人がいる、など)

[2]の理由
この方法は、誰にでも有効な方法ではありません。
このことは、論文から示唆されています。(文献1)
・10才以下のお子さん
・なおかつ総IgE濃度が高いお子さん、
・あるいはIgE濃度が低くても、食物抗原に陽性で湿疹のでているお子さん
にのみ効果を見込める方法です。
また、予防の意味では下記の方も該当します。
・アレルギー性疾患の既往のあるお母さん(妊娠中、授乳中)のお子さん
・アレルギー性疾患の既往のあるお父さんのお子さん
・上の兄弟にアレルギー性疾患の既往のあるお子さん(湿疹未発症でも軽減法は可能)
※アレルギー性疾患とは食物アレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息を指します。

該当しない方は、残念ですが、効果を期待できるとする根拠の論文がありません。
IgE低値、陽性アレルゲンなし、の子には効きません。ただし月齢が低いとIgEが検出限界以下であることはあります。また検査項目以外にアレルゲンが潜んでいる可能性もあります。
根底にアレルギー体質がない場合には、その湿疹はスキンケアだけでも奏功する可能性が高いです。
(ただし該当しなくても、それでもいいからやってみたい!という方がトライするのはご自由です。10歳以上では効かない、という根拠もありませんので。効果は未知数です。)

離乳食をどうするか、も大きな問題ですが、
詳しい話は後ほどアップする「注意点(2)離乳食について」をご覧ください。

血液検査もしくは皮膚検査(プリックテスト/パッチテスト)を受けていないお子さんは、なるべく早い時点で受けてください。
その方が経済的にも時間的にも無駄をせずにすみます。
いずれの検査も3、4ヶ月頃から可能です。血液検査は半年毎に受けると良いでしょう。
(いつ頃検査するかは医師によって方針がまちまちなので、早めにやってくれる先生を探してください。だいたい6ヶ月以降、という先生が多いようです。)

まだ小さくて検査ができない、というお子さんはまずは本家ブログの記事を読んで徹底的なスキンケア「入浴法と保湿」を行うことをお勧めします。
すぐにこちらの方法をとると、経済的にも無駄に終わるかもしれません。(最大1万円/月くらいです。)
経済的に損してもいいわ!という方は併用しても構いませんが、必ずスキンケアも同時におこなってください。

どうしても心配な方で、はやくスタートしたい方はスキンケアと併用なさって良いのですが
そういう方は経済的な無駄は承知で、自己責任にてお願いします。

ただし、この方法は早く取り組めば取り組むほど効果は高いと考えられます。
なぜなら、なにもしないでいると食物アレルギーの子は生後6ヶ月くらいまでの間に次々に抗原に感作をしていくことが知られています。
これを「アレルギーマーチ」と言います。
本法はこれを食い止める、すなわち、アレルギー感作とアレルギー炎症を食い止めるためのものです。

※本方法開始前に感作したアレルギー反応を抑制することはできませんが、開始後、体質が変わってくれば、それ以降の感作をくい止められる可能性がでています。すでに感作の起こったアレルゲンについては、その炎症の程度を低くするだけです。(理由は後の記事で詳述します。)


[3]スキンケアを勧める理由
上記のような理由で、スキンケア(入浴法を工夫して皮脂を温存する & 保湿)はどの方も必ず行ってください。
「軽減法」はコストがかかります。(多いときでも一ヶ月一万円以下ではありますが、でもかかります。)スキンケアだけで良くなるようならそれに越したことはありません。

スキンケアを続けてやってもなかなかよくならず、検査を受けたら陽性アレルゲンが分かった、あるいはIgEが高かった、という(うちのキュ〜君のような)子には効果が見込めます。
スキンケアを行いながら、ならば、検査を受ける前でも本方法を開始してもOKです。スタートが早いほど悪化を止められる可能性が高くなります。ただしそれには経済的な負担が発生しますので、検査を受けてからご判断なさっても構いません。(ご家庭の事情によって、各自の判断は異なると思います。)

[4]体調の悪い方や、病気になった場合は中断してください。

※全身状態が悪い・・◎37.5℃以上の発熱中。腹痛・下痢の最中。
          ◎37.5℃以下であっても体調が悪い時は中段してください。
          ◎赤ちゃんの場合は下痢が分かりにくい、ということがありますが、
          「ぐったりしている。尿が少ない。顔色が悪い。」などの場合は、中止。

嘔吐・下痢・顔面蒼白・ショック症状などの急な症状が現れた場合には使用は至急中止して、緊急に受診してください。

もし本方法を行って「体調が悪くなった」「症状が悪化した」という場合は、必ず医師におかかりください。本方法を始める前に、極力、ステロイドを使わないことに理解のある医師を探して、受診できる体勢を整えておいてください。(最低でも一度受診しておいた方が良いです。)ステロイドを使う方針の医師にかけこんでしまうと、こちらの意思に反してステロイドを使われてしまう、というケースが多発しております。Luxelの元にもそのような経験談がたくさん届いております。
また、すでに受診なさっている方で、医師に「ブログを参考に、このような方法を行うつもりだ」とお話いただいても構いません。(医師の方がこの軽減法に使用する菌について知っている可能性は低いとは思います。が、「使うのは処方するミヤリサンやビオフェルミンのような細菌サプリだ」と説明すれば医師も納得してくれる方が多いと思います。)

皆様に誤解が無いようにお願いしたいのは、Luxelに出来ることは「方法を開示すること、ご相談に乗ること」だけで、実際に悪化した症状を治す手だてを私は持たず、またその責任もとれません。繰り返しになりますが、本法を採用し、トライアルに参加するのは自己責任にてお願いいたします。

もし体調不良が生じた場合、Luxelにもその旨をお知らせくださるようお願いします。が、私への連絡は受診された後でも全然構いません。まずは受診して、回復を優先なさってください。

繰り返しますが、
「もし体調が悪くなったら医師にかかる」とお約束してくれる方のみ、このトライアルにご参加いただけます。

[5]【お願い】

この「注意点(1)」の記事を読まれた後、「方法」について読みたい、と思われる方は、ちょっとたいへんだと思いますが、リンクのアンケート
http://sibelius.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01-1
の回答を添えて「エントリー希望」のタイトルで、Luxelにメールをください。
具体的な方法を記述したブログのアドレスと閲覧パスワードを返信にてお知らせいたします。
luxelblog@yahoo.co.jp

(アンケートはLuxel自身の情報収集のため、と、本方法を実行するのに問題が無いか、チェックするためです。どうぞご協力ください。)

「方法」を読んで、ご自身もやってみよう!という方はスタート時に再度Luxelに「スタートします」のメールをください。
読むだけ読んで「やっぱりやめる」と判断なさるのはご自由です。
途中での中止もご自由です。(その際はご遠慮なく「中止します」とのご連絡をください。中止のご連絡がないと、6ヶ月後に「結果をお知らせください」と催促いたしますので。)

<最低一回、スタート開始後6ヶ月の時点で結果報告をお願いします。>
結果が良くても悪くても必ずお願いします。
このトライアルを制限をかけて公開するのは、効果のほどを検証する目的もあるからです。
検証の意義にご賛同いただいた方のみに公開させていただきます。
そういう目的でなければ、まだ未検証の方法を公開する意味は無いからです。
(もちろん、「方法」を読んで知った上で、「やっぱりやめる」「途中だけど、やめる」のはご自由です。ご遠慮は無用です。)
◉6ヶ月後以外にも、途中経過報告は大歓迎です。
途中でトラブルが起こったときは、至急必ずご連絡をお願いいたします。

Luxelへの連絡方法:下記のアドレスにメールでお願いします。
 luxelblog@yahoo.co.jp

(追記)転載不可
リンクは構いませんが、内容の転載はしないでください。
そうたいした内容ではありませんが、当方の責任の範囲を超えてしまう故、です。


(文献1)
Probiotics for the treatment or prevention of atopic dermatitis: a review of the evidence from randomized controlled trials.
Betsi GI, Papadavid E, Falagas ME.
Am J Clin Dermatol. 2008;9(2):93-103. Review.

(文献2)
「医科プロバイオティクス学」(シナジー社)古賀泰裕/編、2009年発行

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