一ヶ月ぶりです:無事に産まれました。 [妊娠・出産]
コメントくださった皆様、お返事がなかなかできなくてすみません
&
ご心配・お祝いのコメントをいただきましてありがとうございます。
m(_ _)m
出産後、パソコンに向かう間もなく、あっという間に一ヶ月経ってしまいました。
遅ればせながらですが、
ご報告がてら、あるいは出産の記録としてもボチボチ更新していきたいと思います。
====================================================
6月28日に「おしるし」があった後、その二日後の6月30日に無事に経膣分娩で出産いたしました。
2924gの男の子でした。
(羊水検査で分かってはいたのですが、ついてる物がついてるのを見て「やっぱりか〜」と。f(^ ^;)
有無を言わさぬ予定帝王切開を免れたは良かったものの、
実を言うと危うく道っ端で産みかけてしまいました。f(^ ^;)
S県にあるパパの実家からG県にある分娩予定の産院までの距離は100km超。
高速道路を使って、順調に行って1時間半。
産院までの距離の上限は1時間と言われていますから、その距離が唯一の心配材料ではあったのです。
しかもそこの助産師さんから
「経産婦さんは(分娩にかかる時間が)読めないので、助産師泣かせなんですね〜」
「陣痛間隔が安定したら、間隔10分まで縮まるのを待たずに、15分くらいで出発してください」
と言われていたのに、
朝5時に陣痛の痛みで目が覚めたら、最初の間隔は既に12分!(ヤバッッ! 汗)
2度目の陣痛間隔は7分!!(エッ、ウソ〜 汗x2)
慌ててお義父さんを起こして車をだしてもらい、出発するも
さすがにこちらも経産婦、あれよあれよという間に陣痛間隔は3分をきり、
痛みが酷くなり、「はぁーっ、はぁーっ」と上ずった声が出るのを止められない。
一方で、自分の妻のたった一度の出産(しかも50時間という難産)に全くタッチしていなかった義父は
私の声を聞いて慌てたらしく、速度メーターを見ると・・・
「ゲッ・・・!」というくらい普段慎重な義父らしくない速度が出てる!
動揺して「だ、大丈夫か?大丈夫か?」と後ろを向いて問うお義父さん(←超危険)に向かって
陣痛の合間に「だ、大丈夫です〜っ!! これって、普通の、お産の、経過、ですから!!」
と、ほとん怒鳴りかえすも、陣痛中いきみを逃すためにはどうしても「あ”〜〜っ!!」と声がでるもんで、
「だ、大丈夫か?」(以下略)の繰り返し。
「や、やばい。このままではおじいちゃんも、あたしもお腹も子も事故って死んでまうわ・・・」
と、お産とは別の身の危険性を感じたため、携帯で産院に電話し、
「陣痛間隔2分を切ってまーす!!
運転手の義父も70才超えてて心臓病もあるんで、救急車呼びまーーーーす!!」
とお断りして(さけんで)から、119。
(普段ちゃんと納税してるんだから、こういう時くらい許されるだろう、と・・・f(^ ^;) )
すると救急車はナント消防車を引き連れてきて、でかい消防車に前方の車をどかさせつつ
高速道路から産院にかけこんだのでした。
(私は痛くて消防車が来たことは全く知らなかったのですが、
後からついて来たお義父さんによれば
「ホンのちょっと遅かったら、朝の渋滞に巻き込まれるとこやったで!
救急車呼んで正解やわ! 救急車速くて、わしはついて来れんかった。」
実際には、救急車は陣痛の度に路側に寄って止まってくれての運転だったのですから驚きです。
救急車の運転技術の高さには脱帽です。
ともかくもストレッチャーで産院に運び込まれ、分娩台に飛び移って3回くらいいきんだら産まれたのでした。
ギリギリセーフです(爆)。
赤ちゃんの「キュキュ・キュ・キュ〜〜〜ッ!」という泣き声がすぐに聞こえ、一安心したのでした。
(という訳で、名前が決まるまでの仮名は「キュ〜くん」。ブログ名はこのままで行きます。)
ただ、東京から3時間かけてきたLuxelパパは、申し訳ないことに、出産には立ち会えず。
ギャオの出産のとき、最後の9時間余りを一緒に頑張ってくれたパパとしては、
今回も相当覚悟して来てくれたらしいのですが、出産が終わっていたのが拍子抜けで
いささか不機嫌なくらいでした。(しかも、おじいちゃんが先に赤ちゃんを抱いてたし・・・)
(パパが逆・里帰り出産に同意してくれたのは、Luxelが「前回20時間だったんだから、
さすがに3時間ってことはないんじゃない?」と言ったこともあると思うのです。
私も(実)母も、2時間半で出産が済むとは思ってなかった。
母は弟の時は半日くらいはかかったので。)
ちなみに
ギャオの時、立ち会ったパパは文字通り、Luxelの「支え=支柱がわり」になってくれました。f(^ ^;)
いわば生きた「産綱(うぶつな)」状態。立ち会い産=旦那が見物する、ではなかったのです。
助産婦さんに「ハイ、旦那さんは奥さんをつかまらせてあげてくださいね〜」と指示され、
言われるがままに踏ん張って協力していたら、「ハイ、分娩室の方に移りま〜す」と当然のように促され、
分娩室に引きずりこまれた、というのがパパの感想のようです。
(Luxelが分娩台に載ってからは枕元に居てくれました。)
そんで、出産の翌日だか翌々日だかに「筋肉痛になった」と後に語ってた。
こっちも必死にパパにつかまってイキみを逃したり、イキんだりしてたので、当然か・・・。
そういう経験があったので、パパも相当の覚悟で駆けつけてくれたのですが、
キュ〜くんの出産には間に合わず・・・ゴメンね、パパ。
でも、ギャオの時、立ち会い産をしてもらってて良かったです。今回は果たせなかった訳ですから。
女性にとってもそうですが、
その旦那さんにとっても赤ちゃんの誕生の瞬間に立ち会える機会って、そうそう無いですよね。
立ち会い産はお勧めです。
「この瞬間を知らずには、死ぬに死ねない!」というくらいの、貴重な体験だと思うのです。
それにしてもLDRまで完備しておきながら、最後の最後が分娩台だなんて・・・
これだけがこの産院での不満。
「仰向けで産む」って妊婦にとってかなりきつい・・・生物学的には不自然な姿勢だと思います。
前回フリースタイルの産院で四つん這いで産んだので、余計にキツく感じました。
3回のイキミで産まれたから良かったようなものの、もっと時間がかかっていたら
四つん這いじゃなきゃ産めなかったと思います。
(知人の中には「この姿勢じゃ産めません!!」と助産師の制止をとっさに振り払って
分娩台上で四つん這いになって産んだお母さんがいる。笑)
考えたら、女性が分娩台で仰向けで産むようになったのって、戦後の50年くらいだと思うんですよね。
それまで何十万、何百万年、四つん這いとか半立位、側位で産んでいた人間の生物としての歴史は
急には変えられない、と思うのですが・・・。
分娩台上で仰向けって、医療関係者の都合(=分娩を監視しやすいから)だと思います。
まぁ、それにしても助産師さんの指示の元で産めて、ほっとしました。
会陰切開にもならず、裂傷ですみました。(縫ったけどね。)
でも、ちょっと遅かったら道っ端か救急車の中で産んでしまうとこだったわ、フ〜〜。
(わがままこいて、大学病院から岐阜の産院に転院しといて・・・ですから笑い話にもなりません・・・f(^ ^;)
・・・で、無事産めたことに安心して、初日のんびりしていたら、その夜からおそろしいことが・・・
痛いんですよ、腹が。
差し込むようなこの痛みは何?
助産師さんに訊くと「ああ、あとばらですよ。
初産の人はあまり痛みがないんですが、経産婦さんは痛みが強いんです。」
あとばら・・・? あ、「後腹」か。子宮収縮の痛み、ね。
そういえば、この産院は母子同室なので、Luxelは泣く子を持て余し
出ないおっぱいを初日から吸わせていたのでした。(ギャオの時は母乳が出たのは丸三日後。)
しかも子宮収縮剤(オキシトシン)も服用してて、
ダブルのオキシトシン攻撃のせいか、エラく痛い。
(オキシトシンは途中で、医師には内緒で服用やめた。=あたし、こんなんばっかりやわ。不良患者?)
それにしても「後陣痛」とはよくいったもんです。
しかも、本物の陣痛と違って「間歇期」がない。
ず〜〜〜っと、けっこう長い間痛いわけです。
オキシトシン・ダブルのせいか、経産婦だからか、母乳は翌日から出始め、
母乳量の増加率も大きかったので
退院時には完全母乳体勢に持ち込めたのですが、
分泌過剰気味なのか、子どもが小さいせいで吸引パワーが足りないのか、
乳が張り気味で2日目の夕刻からイタイ。
しかも(今思えば)吸わせ方が下手なせいで(何しろ5年ぶり)、乳頭に血豆が出来てイタイ。
トリプルで痛みに苛まれ、腕をあげるのもイタイ(背中まで痛い感じ)。
というわけで、イタくなかったのは出産した日の出産後のわずかな時間だけ。
2日目から退院まで「イタイ・イタイ・イタイ」状態で過ごす事になったのは予想外でした。
・・・・経産婦だから「楽」だったのは、お産の時間が短くて済んだことくらいで、
痛みの総量としては初産とあんまり変わらないなぁ。
・・・とまあ、「痛いことづくし」のお産ですが、唯一の楽しみは「食事」。
別に食事で産院を選んだ訳ではなかったのですが(下から産めればよかったのですが)、
この産院はナント、フレンチ出身のシェフが直々に作っているらしく、料理がえらく豪勢かつ凝っていて
予想外のご褒美をもらった気分♪
「いてててて・・・、でも うま〜〜〜い!」
と言いつつ、全て平らげたのでした。
だってね。もしご飯が美味しくなかったら、
イタイ+粗食な訳で、けっこうブルーな気分になってたと思うんですよ。
マタニティ・ブルーに落ち込んでしまわないように、
ご飯だけでも楽しめたら、脳内では結構な量のエンドルフィンか何かが出て
鬱状態にならずにすむんじゃないかなぁ、と思うのです。(←贅沢してる言い訳?)
※初産のときの産院の食事はいかにも「体に良い」和食中心だったので、そのときはホテル並みの食事を出す産院を懐疑的に見ていたのですが、経産婦の今となっては「どちらも一理あり」だなぁ、と思っています。
というのは、洋食だからと言って、母乳がわずかにしか出ないこの時期、乳管づまりを起こすでもなく、妊娠・出産で消耗した体力を戻すにはある程度「精のつく食事」が必要、ということが、出産・母乳育児を経験している今回は分かっていたからです。何しろ、出産の後にも母乳を出すというエラく消耗する作業が延々と続くのです。きちんとカロリーを摂っておかないと育児中にダウンしてしまいます。(ちなみに母乳育児の際の摂取カロリーは妊娠中と同じ2,200kcal。非妊娠時は1,750kcal。)
もちろん、これからの5〜10年の間、これくらいの料理を出すハイソなレストランに行けなくなる、ということもあって、「最後の晩餐」を楽しみました。入院中のお母さんたちも経産婦の方が多かったせいか「これくらいの贅沢、許されるよね♪」と言い合ってた。
かくして
「イテテテ・・・ でも、ウマ〜〜イ!」を繰り返しつつ、
出産後5日で無事に母子とも退院、となりました♪
&
ご心配・お祝いのコメントをいただきましてありがとうございます。
m(_ _)m
出産後、パソコンに向かう間もなく、あっという間に一ヶ月経ってしまいました。
遅ればせながらですが、
ご報告がてら、あるいは出産の記録としてもボチボチ更新していきたいと思います。
====================================================
6月28日に「おしるし」があった後、その二日後の6月30日に無事に経膣分娩で出産いたしました。
2924gの男の子でした。
(羊水検査で分かってはいたのですが、ついてる物がついてるのを見て「やっぱりか〜」と。f(^ ^;)
有無を言わさぬ予定帝王切開を免れたは良かったものの、
実を言うと危うく道っ端で産みかけてしまいました。f(^ ^;)
S県にあるパパの実家からG県にある分娩予定の産院までの距離は100km超。
高速道路を使って、順調に行って1時間半。
産院までの距離の上限は1時間と言われていますから、その距離が唯一の心配材料ではあったのです。
しかもそこの助産師さんから
「経産婦さんは(分娩にかかる時間が)読めないので、助産師泣かせなんですね〜」
「陣痛間隔が安定したら、間隔10分まで縮まるのを待たずに、15分くらいで出発してください」
と言われていたのに、
朝5時に陣痛の痛みで目が覚めたら、最初の間隔は既に12分!(ヤバッッ! 汗)
2度目の陣痛間隔は7分!!(エッ、ウソ〜 汗x2)
慌ててお義父さんを起こして車をだしてもらい、出発するも
さすがにこちらも経産婦、あれよあれよという間に陣痛間隔は3分をきり、
痛みが酷くなり、「はぁーっ、はぁーっ」と上ずった声が出るのを止められない。
一方で、自分の妻のたった一度の出産(しかも50時間という難産)に全くタッチしていなかった義父は
私の声を聞いて慌てたらしく、速度メーターを見ると・・・
「ゲッ・・・!」というくらい普段慎重な義父らしくない速度が出てる!
動揺して「だ、大丈夫か?大丈夫か?」と後ろを向いて問うお義父さん(←超危険)に向かって
陣痛の合間に「だ、大丈夫です〜っ!! これって、普通の、お産の、経過、ですから!!」
と、ほとん怒鳴りかえすも、陣痛中いきみを逃すためにはどうしても「あ”〜〜っ!!」と声がでるもんで、
「だ、大丈夫か?」(以下略)の繰り返し。
「や、やばい。このままではおじいちゃんも、あたしもお腹も子も事故って死んでまうわ・・・」
と、お産とは別の身の危険性を感じたため、携帯で産院に電話し、
「陣痛間隔2分を切ってまーす!!
運転手の義父も70才超えてて心臓病もあるんで、救急車呼びまーーーーす!!」
とお断りして(さけんで)から、119。
(普段ちゃんと納税してるんだから、こういう時くらい許されるだろう、と・・・f(^ ^;) )
すると救急車はナント消防車を引き連れてきて、でかい消防車に前方の車をどかさせつつ
高速道路から産院にかけこんだのでした。
(私は痛くて消防車が来たことは全く知らなかったのですが、
後からついて来たお義父さんによれば
「ホンのちょっと遅かったら、朝の渋滞に巻き込まれるとこやったで!
救急車呼んで正解やわ! 救急車速くて、わしはついて来れんかった。」
実際には、救急車は陣痛の度に路側に寄って止まってくれての運転だったのですから驚きです。
救急車の運転技術の高さには脱帽です。
ともかくもストレッチャーで産院に運び込まれ、分娩台に飛び移って3回くらいいきんだら産まれたのでした。
ギリギリセーフです(爆)。
赤ちゃんの「キュキュ・キュ・キュ〜〜〜ッ!」という泣き声がすぐに聞こえ、一安心したのでした。
(という訳で、名前が決まるまでの仮名は「キュ〜くん」。ブログ名はこのままで行きます。)
ただ、東京から3時間かけてきたLuxelパパは、申し訳ないことに、出産には立ち会えず。
ギャオの出産のとき、最後の9時間余りを一緒に頑張ってくれたパパとしては、
今回も相当覚悟して来てくれたらしいのですが、出産が終わっていたのが拍子抜けで
いささか不機嫌なくらいでした。(しかも、おじいちゃんが先に赤ちゃんを抱いてたし・・・)
(パパが逆・里帰り出産に同意してくれたのは、Luxelが「前回20時間だったんだから、
さすがに3時間ってことはないんじゃない?」と言ったこともあると思うのです。
私も(実)母も、2時間半で出産が済むとは思ってなかった。
母は弟の時は半日くらいはかかったので。)
ちなみに
ギャオの時、立ち会ったパパは文字通り、Luxelの「支え=支柱がわり」になってくれました。f(^ ^;)
いわば生きた「産綱(うぶつな)」状態。立ち会い産=旦那が見物する、ではなかったのです。
助産婦さんに「ハイ、旦那さんは奥さんをつかまらせてあげてくださいね〜」と指示され、
言われるがままに踏ん張って協力していたら、「ハイ、分娩室の方に移りま〜す」と当然のように促され、
分娩室に引きずりこまれた、というのがパパの感想のようです。
(Luxelが分娩台に載ってからは枕元に居てくれました。)
そんで、出産の翌日だか翌々日だかに「筋肉痛になった」と後に語ってた。
こっちも必死にパパにつかまってイキみを逃したり、イキんだりしてたので、当然か・・・。
そういう経験があったので、パパも相当の覚悟で駆けつけてくれたのですが、
キュ〜くんの出産には間に合わず・・・ゴメンね、パパ。
でも、ギャオの時、立ち会い産をしてもらってて良かったです。今回は果たせなかった訳ですから。
女性にとってもそうですが、
その旦那さんにとっても赤ちゃんの誕生の瞬間に立ち会える機会って、そうそう無いですよね。
立ち会い産はお勧めです。
「この瞬間を知らずには、死ぬに死ねない!」というくらいの、貴重な体験だと思うのです。
それにしてもLDRまで完備しておきながら、最後の最後が分娩台だなんて・・・
これだけがこの産院での不満。
「仰向けで産む」って妊婦にとってかなりきつい・・・生物学的には不自然な姿勢だと思います。
前回フリースタイルの産院で四つん這いで産んだので、余計にキツく感じました。
3回のイキミで産まれたから良かったようなものの、もっと時間がかかっていたら
四つん這いじゃなきゃ産めなかったと思います。
(知人の中には「この姿勢じゃ産めません!!」と助産師の制止をとっさに振り払って
分娩台上で四つん這いになって産んだお母さんがいる。笑)
考えたら、女性が分娩台で仰向けで産むようになったのって、戦後の50年くらいだと思うんですよね。
それまで何十万、何百万年、四つん這いとか半立位、側位で産んでいた人間の生物としての歴史は
急には変えられない、と思うのですが・・・。
分娩台上で仰向けって、医療関係者の都合(=分娩を監視しやすいから)だと思います。
まぁ、それにしても助産師さんの指示の元で産めて、ほっとしました。
会陰切開にもならず、裂傷ですみました。(縫ったけどね。)
でも、ちょっと遅かったら道っ端か救急車の中で産んでしまうとこだったわ、フ〜〜。
(わがままこいて、大学病院から岐阜の産院に転院しといて・・・ですから笑い話にもなりません・・・f(^ ^;)
・・・で、無事産めたことに安心して、初日のんびりしていたら、その夜からおそろしいことが・・・
痛いんですよ、腹が。
差し込むようなこの痛みは何?
助産師さんに訊くと「ああ、あとばらですよ。
初産の人はあまり痛みがないんですが、経産婦さんは痛みが強いんです。」
あとばら・・・? あ、「後腹」か。子宮収縮の痛み、ね。
そういえば、この産院は母子同室なので、Luxelは泣く子を持て余し
出ないおっぱいを初日から吸わせていたのでした。(ギャオの時は母乳が出たのは丸三日後。)
しかも子宮収縮剤(オキシトシン)も服用してて、
ダブルのオキシトシン攻撃のせいか、エラく痛い。
(オキシトシンは途中で、医師には内緒で服用やめた。=あたし、こんなんばっかりやわ。不良患者?)
それにしても「後陣痛」とはよくいったもんです。
しかも、本物の陣痛と違って「間歇期」がない。
ず〜〜〜っと、けっこう長い間痛いわけです。
オキシトシン・ダブルのせいか、経産婦だからか、母乳は翌日から出始め、
母乳量の増加率も大きかったので
退院時には完全母乳体勢に持ち込めたのですが、
分泌過剰気味なのか、子どもが小さいせいで吸引パワーが足りないのか、
乳が張り気味で2日目の夕刻からイタイ。
しかも(今思えば)吸わせ方が下手なせいで(何しろ5年ぶり)、乳頭に血豆が出来てイタイ。
トリプルで痛みに苛まれ、腕をあげるのもイタイ(背中まで痛い感じ)。
というわけで、イタくなかったのは出産した日の出産後のわずかな時間だけ。
2日目から退院まで「イタイ・イタイ・イタイ」状態で過ごす事になったのは予想外でした。
・・・・経産婦だから「楽」だったのは、お産の時間が短くて済んだことくらいで、
痛みの総量としては初産とあんまり変わらないなぁ。
・・・とまあ、「痛いことづくし」のお産ですが、唯一の楽しみは「食事」。
別に食事で産院を選んだ訳ではなかったのですが(下から産めればよかったのですが)、
この産院はナント、フレンチ出身のシェフが直々に作っているらしく、料理がえらく豪勢かつ凝っていて
予想外のご褒美をもらった気分♪
「いてててて・・・、でも うま〜〜〜い!」
と言いつつ、全て平らげたのでした。
だってね。もしご飯が美味しくなかったら、
イタイ+粗食な訳で、けっこうブルーな気分になってたと思うんですよ。
マタニティ・ブルーに落ち込んでしまわないように、
ご飯だけでも楽しめたら、脳内では結構な量のエンドルフィンか何かが出て
鬱状態にならずにすむんじゃないかなぁ、と思うのです。(←贅沢してる言い訳?)
※初産のときの産院の食事はいかにも「体に良い」和食中心だったので、そのときはホテル並みの食事を出す産院を懐疑的に見ていたのですが、経産婦の今となっては「どちらも一理あり」だなぁ、と思っています。
というのは、洋食だからと言って、母乳がわずかにしか出ないこの時期、乳管づまりを起こすでもなく、妊娠・出産で消耗した体力を戻すにはある程度「精のつく食事」が必要、ということが、出産・母乳育児を経験している今回は分かっていたからです。何しろ、出産の後にも母乳を出すというエラく消耗する作業が延々と続くのです。きちんとカロリーを摂っておかないと育児中にダウンしてしまいます。(ちなみに母乳育児の際の摂取カロリーは妊娠中と同じ2,200kcal。非妊娠時は1,750kcal。)
もちろん、これからの5〜10年の間、これくらいの料理を出すハイソなレストランに行けなくなる、ということもあって、「最後の晩餐」を楽しみました。入院中のお母さんたちも経産婦の方が多かったせいか「これくらいの贅沢、許されるよね♪」と言い合ってた。
かくして
「イテテテ・・・ でも、ウマ〜〜イ!」を繰り返しつつ、
出産後5日で無事に母子とも退院、となりました♪
産まれました [妊娠・出産]
パパです。
ブログが更新されないので心配されている方もいるかと思いまして、
ママに代わってご報告いたします。
去る6月30日予定より早く無事第二子(男のこ)が誕生しました。
あだ名は「キューちゃん」(泣き声がきゅーきゅーときこえたので)です。
誰に似ているかはまだわかりません。
ママは実験に使うとかで、生まれた直後にくっついていた皮脂を採取していました。
とりいそぎご報告いたします。
ブログが更新されないので心配されている方もいるかと思いまして、
ママに代わってご報告いたします。
去る6月30日予定より早く無事第二子(男のこ)が誕生しました。
あだ名は「キューちゃん」(泣き声がきゅーきゅーときこえたので)です。
誰に似ているかはまだわかりません。
ママは実験に使うとかで、生まれた直後にくっついていた皮脂を採取していました。
とりいそぎご報告いたします。
帝王切開からの脱出!(2) [妊娠・出産]
前回から続く経過報告です。
「東京圏内だから産科医の不足に悩まされることはないだろう」と日本の「産科崩壊」を他人事のように考えていたLuxel、実はバッチリその余波を喰らうことになってしまったのでした。
どういうことかというと・・・
人様と比べて、少々血栓傾向(=血液凝固傾向)が高いらしいLuxelの今回の妊娠は「内子宮口付近の血管の発達が著しく、自然分娩時の大量出血が懸念される」という少々複雑な理由で、予定帝王切開へ、とのルートが敷かれてしまいました。
さすがに手術が本決まり、入院日も指定されてしまったLuxel、この晴天の霹靂に大慌て。
それまでは他人事のように「まぁまさか本当に帝王切開にはならないよね〜」なんてナゼか思ってしまってました。(毎度のことながら、危険がすぐそこまで迫らないと察知できない、頭が巡らない、のは性格か・・・・)
「足のうっ血が、静脈炎が、再発するかも!?」なんて「もし本当に帝切になったら」と考えたらすぐに分かりそうなものなのに・・・もうアホか!って感じ。
「エエ〜、帝王切開って、そんなに慌ただしいの!? もっと考える余地ってないの!?」
と、セカンドオピニオンをやってる病院をさがすものの、何故か産科、特に妊娠・分娩に関してはどこもやってない。(←やっぱり他の病気に比べたら妊婦の数が多いからだろうか・・・疑問を持ち出したらキリがない、ってこと??)
セカンドオピニオンをやってないなら、直接押し掛けて診察してもらって判断、という手もあるけど、そこでまた「やっぱり帝王切開でしょう」という判断なら意味がない。
しかも件の大学病院の医師の言葉から「帝切か下から分娩か、のライン上にいるらしいLuxelの場合、帝切でない判断が出る可能性は五分・・・・35週の今、悠長に何軒もまわっている暇はない・・・とすると、「安易な帝切には反対」とのスタンスを打ち出している医師を探すしかない!と、本を書いている医師を探しました。
そしたらこの本の著者の先生しかありえませんでした。
「お産の時間です。」(新風舎)
これはたいへん良書でした。
帝王切開術の進歩のおかげで、母子の周産期死亡率が世界トップ10に入るくらいには下がってきていること、それでも死亡率「0(ゼロ)」というのは(どの国でも)ありえないこと、一方の帝王切開にもそれなりの後遺症やリスクがあること、をフェアに説明されていました。
ちなみに死亡率だけをとれば帝王切開は経膣分娩の4倍程度です。(後遺症が残る割合はさらに高い。)
もちろん、もともと経膣分娩困難な、なんらかの産科トラブルをかかえた妊婦さんが帝王切開になるのでしょうから、「手術をしたから死亡した」とは言えないでしょう。でも、赤ちゃんの死亡率も(逆子以外は)帝王切開は高いのです。
幸いビョルン君の体位は逆子だったのが、今は治ってる。
残る問題は「子宮口付近の血管の状態」。こればっかりは専門家でないと分かりません。
果たして前置血管の疑いはどれほどあるのか・・・。
もしこの本の著書の先生が診察して「帝王切開は必要」と言えば、もう誰が診察しても結論は同じでしょう。
そう覚悟して、この本の著者の行方を探したら、なんとLuxelパパの実家のあるS県の隣、G県の産院に最近ご勤務先が変わられた事がわかったのです。しかも開業1年くらいで、HPには「10ヶ月の分娩でも受け付けます」の文字が・・・(里帰り出産受け付けの最終締め切りは通常32週とか34週くらい。それも予約でいっぱいで、もっと前に締め切り、という産院は多いはず。)
「エエエ〜〜、10ヶ月でも!? き、奇跡や・・・」
どうやらI市の市民病院が産婦人科を閉鎖したため、そこの医師がまとまって病院を開業したらしく、その分院であるG県の産院にご勤務されていたのでした。いわばI市民病院の産婦人科そのもの、というマンパワー的にもレベル的にも心強い産院。
S県からG県の産院までの搬送時間は、机上で1時間半。まぁ、ギリギリか・・・東京だってちょっと渋滞の時間の引っかかったら、30分がすぐ1時間や1時間半にはなる世界。
「これはもう、行くしかない!」「神様が、いえ、このお腹の子が『行け!』と言ってるんや〜!」
よし、行くぞ!と、首都圏からG県への日帰り受診を試みたのでした。
(よゐこの妊婦さんはマネしないでくださいね〜! Luxelは体調が比較的安定していたことと、前回の妊婦検診で「子宮口の開大はまだ無い」状態だったので決行しましたけど、こんな無茶はとても他の方にはお勧めできません。)
朝、7時に首都圏を出発(もちろん座って始発に乗るためです。35週の腹で満員通勤電車に立つのは無謀ですもん。)、新幹線を乗り継いでG県へ。最寄り駅に着いても駅周辺をつくづく観察するような心の余裕は無いまま、お目あての産院へ。
そのピカピカな建物や待ち合い室の贅沢なソファを堪能する余裕もなく、予約時間枠の最後まで待たされ(そりゃそうか・・・紹介状も持たない不審な妊婦ですから。受付で「I先生の著作を読んで、ここに来ました」と告げて、ようやく納得を得る。)、ようやく診察室へ。
早速、内診台へ。まず経膣エコー。次に内診。
I先生「別に、どうということのない普通の妊娠ですよ? 胎盤の位置も低くないし・・・100人の妊婦さんがいたら数人は心配な妊婦さんっているもんだけど、こういっちゃ悪いけどあなたは僕の記憶にも残らないフツーの妊婦さんです。帝王切開でなきゃいけない理由は、一つもない。」
・・・あっけにとられるLuxel。
もちろん、その後、あわてて血液検査の結果や足のトラブルについて、「何故、帝王切開がいやでここに来たか」もお話しましたが、I先生のご意見は変わらず。
血液検査結果についても「プロテインS? なんだそりゃ。初めて聞きましたよ。僕はこれまでその成分が問題になったのを聞いたことがない。」
「次週来れますか? そんとき院長もいるから、一緒に診察してどうするか決めますけど、ほとんど通常分娩で問題ないと思いますよ。」
・・・思いっきり脱力してしまったLuxelでした。
10時ごろ自宅に帰り着きましたが、駅まで迎えにきてくれたluxelパパに、拍子抜けのような診断結果を伝え、パパの実家にご厄介になりたい旨を告げました。(パパは既に実家に連絡してくれていたのですが、その言い方がとんでもなく「なんか、そっちで産む事にしたらしいよ〜」って電話で言ったらしい。チョット そんな言い方したら、わたしがスッゴイ、エラそうじゃないの〜 こっちが頭下げてお願いしなきゃなんないのよ!! でもパパのご両親は数時間のショックの後、快く受け入れてくださいました。さすが、筋金入りの規格外夫婦(←いい意味で、です。)、並の柔軟性ではありません。)
というわけで、Luxelの「逆」里帰り出産は決まったのでした。
(追記)
東京の病院では、しつこく受けたカラードップラーによる血管位置の探索が、I先生は全くせず、「意味がないから」とおっしゃる。次の週の、I先生よりかなり若い院長先生も、ちらっと参考程度に見た程度で「別に、変な所見はないですよ。これくらい普通です。」
要は、大学の流儀、先生毎の流儀や重み付けの違い、といったもので、経験や出身大学の教えによっても差がある微妙な部分なのかもしれません。ちなみに名古屋大学の産科の流儀は周産期医療技術については、安易な帝王切開を戒め、分娩技術を磨くことを昔から推奨していた、とI先生は著作の中で述べています。
でも、Luxelが帝王切開を予定されていた東京の某大学が安易に帝王切開をしている、という訳ではないと思います。大学病院の手術室は産婦人科以外の他科の手術予定もビッシリで、救急搬送もいつ来るか分からず、緊急帝王切開を入れられるとは限らないのです。勢い、予定帝王切開、という安全策を取ることになります。妊婦の我がままを聞き入れて「自然分娩にトライ、何か起こったら緊急帝切に切り替え」という戦略は非常にとりにくいのだと思います。ついでに大学はどこも産科のマンパワー不足に悩まされています。予定帝切は2人の執刀医、1人の麻酔科医、2人の看護婦で、30〜40分で行える手術なので、マンパワー不足なこの時代に好まれるのは致しかたないかもしれません。
ましてや、福島の産科医逮捕事件や墨東病院の搬送たらい回し事件の直後で、「万が一が起こってはいけない」という気運が高まっている時期です。今、落ち着いて考えると、大学病院の医師の置かれた立場や判断の根拠はよく分かる気がします。大学のS先生、S院長、我がまま言って、逃げ出してしまってゴメンナサイm(_ _)m
でも、自分としては納得の行く選択ができたと思います。このまま、万が一のことがあっても悔いは残りません。「産む」と決めたその時から、命の危険があることは(低い危険性ですけど)覚悟の上なのです。「妊娠して産む」ことは幸せを掴むための「賭け」のようなものです。ただし、医療のお陰で、昔(50年前は妊婦600人に一人が死亡していた。)に比べたら遥かに分の良い賭けにはなりました(今は1万5000人に一人死亡)が、それでも「賭け」には違いありません。その事を知らない妊婦は(少なくとも経産婦は)いないのではないでしょうか。
(P.S.)産科医療保障制度がやっと発足したお陰で、出生時に判明した脳性マヒの子の経済的保証がえられるようになりましたが、これまでは何の罪もなかった産科医が裁判に負けて、その賠償金が脳性麻痺の子の生活保障金として支払われてきた、という(またしても)「制度の穴」があった訳です。「今では出生時脳性マヒは産科技術の未熟によるものは全体の1割程度で、残りは先天的、つまり胎児の頃から問題があった子であることが科学的に分かってきています。人間は生物であり、生物はすべからく、必然的に遺伝子にエラーを含んでいる存在です。
「人間は生物である」その認識が、この社会に欠けているように思えてなりません。そして、その認識を最も体で感じることができるのは出産を体験する私たち母親であり、私たちがもっとそのことを社会制度に反映させていく努力をしなくてはいけないように思います。産科崩壊についても、私たち妊婦や母親がもっと「こうしたら良い」という声を発するべきだ、という気がします。
「東京圏内だから産科医の不足に悩まされることはないだろう」と日本の「産科崩壊」を他人事のように考えていたLuxel、実はバッチリその余波を喰らうことになってしまったのでした。
どういうことかというと・・・
人様と比べて、少々血栓傾向(=血液凝固傾向)が高いらしいLuxelの今回の妊娠は「内子宮口付近の血管の発達が著しく、自然分娩時の大量出血が懸念される」という少々複雑な理由で、予定帝王切開へ、とのルートが敷かれてしまいました。
さすがに手術が本決まり、入院日も指定されてしまったLuxel、この晴天の霹靂に大慌て。
それまでは他人事のように「まぁまさか本当に帝王切開にはならないよね〜」なんてナゼか思ってしまってました。(毎度のことながら、危険がすぐそこまで迫らないと察知できない、頭が巡らない、のは性格か・・・・)
「足のうっ血が、静脈炎が、再発するかも!?」なんて「もし本当に帝切になったら」と考えたらすぐに分かりそうなものなのに・・・もうアホか!って感じ。
「エエ〜、帝王切開って、そんなに慌ただしいの!? もっと考える余地ってないの!?」
と、セカンドオピニオンをやってる病院をさがすものの、何故か産科、特に妊娠・分娩に関してはどこもやってない。(←やっぱり他の病気に比べたら妊婦の数が多いからだろうか・・・疑問を持ち出したらキリがない、ってこと??)
セカンドオピニオンをやってないなら、直接押し掛けて診察してもらって判断、という手もあるけど、そこでまた「やっぱり帝王切開でしょう」という判断なら意味がない。
しかも件の大学病院の医師の言葉から「帝切か下から分娩か、のライン上にいるらしいLuxelの場合、帝切でない判断が出る可能性は五分・・・・35週の今、悠長に何軒もまわっている暇はない・・・とすると、「安易な帝切には反対」とのスタンスを打ち出している医師を探すしかない!と、本を書いている医師を探しました。
そしたらこの本の著者の先生しかありえませんでした。
「お産の時間です。」(新風舎)
これはたいへん良書でした。
帝王切開術の進歩のおかげで、母子の周産期死亡率が世界トップ10に入るくらいには下がってきていること、それでも死亡率「0(ゼロ)」というのは(どの国でも)ありえないこと、一方の帝王切開にもそれなりの後遺症やリスクがあること、をフェアに説明されていました。
ちなみに死亡率だけをとれば帝王切開は経膣分娩の4倍程度です。(後遺症が残る割合はさらに高い。)
もちろん、もともと経膣分娩困難な、なんらかの産科トラブルをかかえた妊婦さんが帝王切開になるのでしょうから、「手術をしたから死亡した」とは言えないでしょう。でも、赤ちゃんの死亡率も(逆子以外は)帝王切開は高いのです。
幸いビョルン君の体位は逆子だったのが、今は治ってる。
残る問題は「子宮口付近の血管の状態」。こればっかりは専門家でないと分かりません。
果たして前置血管の疑いはどれほどあるのか・・・。
もしこの本の著書の先生が診察して「帝王切開は必要」と言えば、もう誰が診察しても結論は同じでしょう。
そう覚悟して、この本の著者の行方を探したら、なんとLuxelパパの実家のあるS県の隣、G県の産院に最近ご勤務先が変わられた事がわかったのです。しかも開業1年くらいで、HPには「10ヶ月の分娩でも受け付けます」の文字が・・・(里帰り出産受け付けの最終締め切りは通常32週とか34週くらい。それも予約でいっぱいで、もっと前に締め切り、という産院は多いはず。)
「エエエ〜〜、10ヶ月でも!? き、奇跡や・・・」
どうやらI市の市民病院が産婦人科を閉鎖したため、そこの医師がまとまって病院を開業したらしく、その分院であるG県の産院にご勤務されていたのでした。いわばI市民病院の産婦人科そのもの、というマンパワー的にもレベル的にも心強い産院。
S県からG県の産院までの搬送時間は、机上で1時間半。まぁ、ギリギリか・・・東京だってちょっと渋滞の時間の引っかかったら、30分がすぐ1時間や1時間半にはなる世界。
「これはもう、行くしかない!」「神様が、いえ、このお腹の子が『行け!』と言ってるんや〜!」
よし、行くぞ!と、首都圏からG県への日帰り受診を試みたのでした。
(よゐこの妊婦さんはマネしないでくださいね〜! Luxelは体調が比較的安定していたことと、前回の妊婦検診で「子宮口の開大はまだ無い」状態だったので決行しましたけど、こんな無茶はとても他の方にはお勧めできません。)
朝、7時に首都圏を出発(もちろん座って始発に乗るためです。35週の腹で満員通勤電車に立つのは無謀ですもん。)、新幹線を乗り継いでG県へ。最寄り駅に着いても駅周辺をつくづく観察するような心の余裕は無いまま、お目あての産院へ。
そのピカピカな建物や待ち合い室の贅沢なソファを堪能する余裕もなく、予約時間枠の最後まで待たされ(そりゃそうか・・・紹介状も持たない不審な妊婦ですから。受付で「I先生の著作を読んで、ここに来ました」と告げて、ようやく納得を得る。)、ようやく診察室へ。
早速、内診台へ。まず経膣エコー。次に内診。
I先生「別に、どうということのない普通の妊娠ですよ? 胎盤の位置も低くないし・・・100人の妊婦さんがいたら数人は心配な妊婦さんっているもんだけど、こういっちゃ悪いけどあなたは僕の記憶にも残らないフツーの妊婦さんです。帝王切開でなきゃいけない理由は、一つもない。」
・・・あっけにとられるLuxel。
もちろん、その後、あわてて血液検査の結果や足のトラブルについて、「何故、帝王切開がいやでここに来たか」もお話しましたが、I先生のご意見は変わらず。
血液検査結果についても「プロテインS? なんだそりゃ。初めて聞きましたよ。僕はこれまでその成分が問題になったのを聞いたことがない。」
「次週来れますか? そんとき院長もいるから、一緒に診察してどうするか決めますけど、ほとんど通常分娩で問題ないと思いますよ。」
・・・思いっきり脱力してしまったLuxelでした。
10時ごろ自宅に帰り着きましたが、駅まで迎えにきてくれたluxelパパに、拍子抜けのような診断結果を伝え、パパの実家にご厄介になりたい旨を告げました。(パパは既に実家に連絡してくれていたのですが、その言い方がとんでもなく「なんか、そっちで産む事にしたらしいよ〜」って電話で言ったらしい。チョット そんな言い方したら、わたしがスッゴイ、エラそうじゃないの〜 こっちが頭下げてお願いしなきゃなんないのよ!! でもパパのご両親は数時間のショックの後、快く受け入れてくださいました。さすが、筋金入りの規格外夫婦(←いい意味で、です。)、並の柔軟性ではありません。)
というわけで、Luxelの「逆」里帰り出産は決まったのでした。
(追記)
東京の病院では、しつこく受けたカラードップラーによる血管位置の探索が、I先生は全くせず、「意味がないから」とおっしゃる。次の週の、I先生よりかなり若い院長先生も、ちらっと参考程度に見た程度で「別に、変な所見はないですよ。これくらい普通です。」
要は、大学の流儀、先生毎の流儀や重み付けの違い、といったもので、経験や出身大学の教えによっても差がある微妙な部分なのかもしれません。ちなみに名古屋大学の産科の流儀は周産期医療技術については、安易な帝王切開を戒め、分娩技術を磨くことを昔から推奨していた、とI先生は著作の中で述べています。
でも、Luxelが帝王切開を予定されていた東京の某大学が安易に帝王切開をしている、という訳ではないと思います。大学病院の手術室は産婦人科以外の他科の手術予定もビッシリで、救急搬送もいつ来るか分からず、緊急帝王切開を入れられるとは限らないのです。勢い、予定帝王切開、という安全策を取ることになります。妊婦の我がままを聞き入れて「自然分娩にトライ、何か起こったら緊急帝切に切り替え」という戦略は非常にとりにくいのだと思います。ついでに大学はどこも産科のマンパワー不足に悩まされています。予定帝切は2人の執刀医、1人の麻酔科医、2人の看護婦で、30〜40分で行える手術なので、マンパワー不足なこの時代に好まれるのは致しかたないかもしれません。
ましてや、福島の産科医逮捕事件や墨東病院の搬送たらい回し事件の直後で、「万が一が起こってはいけない」という気運が高まっている時期です。今、落ち着いて考えると、大学病院の医師の置かれた立場や判断の根拠はよく分かる気がします。大学のS先生、S院長、我がまま言って、逃げ出してしまってゴメンナサイm(_ _)m
でも、自分としては納得の行く選択ができたと思います。このまま、万が一のことがあっても悔いは残りません。「産む」と決めたその時から、命の危険があることは(低い危険性ですけど)覚悟の上なのです。「妊娠して産む」ことは幸せを掴むための「賭け」のようなものです。ただし、医療のお陰で、昔(50年前は妊婦600人に一人が死亡していた。)に比べたら遥かに分の良い賭けにはなりました(今は1万5000人に一人死亡)が、それでも「賭け」には違いありません。その事を知らない妊婦は(少なくとも経産婦は)いないのではないでしょうか。
(P.S.)産科医療保障制度がやっと発足したお陰で、出生時に判明した脳性マヒの子の経済的保証がえられるようになりましたが、これまでは何の罪もなかった産科医が裁判に負けて、その賠償金が脳性麻痺の子の生活保障金として支払われてきた、という(またしても)「制度の穴」があった訳です。「今では出生時脳性マヒは産科技術の未熟によるものは全体の1割程度で、残りは先天的、つまり胎児の頃から問題があった子であることが科学的に分かってきています。人間は生物であり、生物はすべからく、必然的に遺伝子にエラーを含んでいる存在です。
「人間は生物である」その認識が、この社会に欠けているように思えてなりません。そして、その認識を最も体で感じることができるのは出産を体験する私たち母親であり、私たちがもっとそのことを社会制度に反映させていく努力をしなくてはいけないように思います。産科崩壊についても、私たち妊婦や母親がもっと「こうしたら良い」という声を発するべきだ、という気がします。
【11月1日 AFP】帝王切開による分娩は通常の分娩に比べ、妊婦が死亡したり健康障害を起こすリスクは2倍以上になるが、逆子の場合、赤ちゃんが助かる確率ははるかに高いという研究結果が31日、英医学誌「British Medical Journal」のインターネット版に発表された。 オックスフォード大学(Oxford University)で産婦人科学を研究するJose Villar氏のチームは、2005年の世界保健機関(World Health Organisation、WHO)の統計で、アルゼンチン、ブラジル、キューバ、エクアドル、メキシコ、ニカラグア、パラグアイ、ペルーの各国で行われた帝王切開3万1821件と通常分娩6万2486件について調べた。 その結果、母親が出産で死亡する確率は、通常分娩で1.8%、予定された帝王切開で5.5%、緊急の帝王切開では4.0%となり、帝王切開で妊婦が死亡する確率は、通常分娩に比べて3-5倍に上った。健康障害を起こす確率はさらに高く、子宮摘出のリスクは4倍、集中治療室に入る確率は2倍だった。 しかし、帝王切開で赤ちゃんの命が助かることもある。胎児が逆子だった場合、通常分娩だと9.69%が死亡したが、予定された帝王切開では0.96%、緊急の帝王切開では0.69%の死亡率にとどまった。 一方、頭が先に出てくる正常な向きの胎児の場合、死亡する確率は通常分娩で0.38%だったのに対し、予定された帝王切開では0.77%、緊急の帝王切開では0.65%となり、帝王切開の方が通常分娩に比べて死亡する確率が高かった。 研究チームは報告の中で、世界各地で帝王切開が激増しているため、この手術の必要性や効果について調べることが急務になっていると解説。逆子の場合は帝王切開手術を勧めてもいいが、頭を下にした正常の向きの胎児では死亡や健康障害につながることもあると警鐘を鳴らしている。 途上国で帝王切開が行われる割合は、1970年代は約5%だったが、現在は国によっては50%を超す。これは通常分娩で問題が起きた場合の訴訟不安も一因となっている。(c)AFP
帝王切開からの脱出!(1) [妊娠・出産]
皆さま、ご無沙汰しております。(←まだ読んでくださってる方、いるのでしょうか・・・??)
永らくブログを放置していてすみませんでした。
今、Luxelパパの実家に里帰りしていて、やっと腰を落ち着けて更新できます。
(ごめんなさい、コメントへのお返事はまだお休みさせていただきます。)
というのも、自分の妊娠が10ヶ月目に入ったにも関わらず、
病院の「帝王切開する!」という意向に、逆らい続けて
あれこれ調べて動いていた結果、産休に入っても一日も家でじっとしている日がナイ!という「アキレタ妊婦」をやってしまっていました。(連日どっかの病院へ、病院に行かない日は仕事の残務整理で職場へ。そんなことやっているから子宮頸管が縮むんや〜〜 /(> <)
今回の妊娠は、「高齢妊婦は経験と知恵でカバー!」をモットーに
なかなか調子良く月が進んでいたのですが・・・
とんだケチがついてしまいました。
産院の一室で行われている鍼灸の治療をのんびり受けている最中に
Luxel、うっかりと「そういえばね〜、前回の妊娠9ヶ月目のとき、失語症みたいになったことありますよ」と鍼灸の先生(同い年くらいの若い女性鍼灸師。話やすかったので・・・。)にしゃべってたんです。
鍼「あ〜、妊娠中って血が固まりやすくなるんですよね、確か」
L「へ〜、そうなんですか。じゃあ、血栓でも出来たのかな? そういえばその時はいつのまにか仰向けに寝てて、起きたら苦しかったんですよね〜。」
という雑談をしたのでした。
ところがこの針灸師さん、産院で施術するだけあってなかなか優秀で、Luxelのこの何気ない雑談をカルテに書き留めておいてくださったのです。
そのカルテのメモは、その後何人もの医師の方の目に触れながらもしばらく放置されていたのですが、先月末医師のマンパワー不足を補うために自ら妊婦検診もこなしていたS院長先生(御歳70才くらいか? もはや女医といったイメージは無い。)の目に留まり、Luxelにこういう言われたのでした。
S院長「あのね、こないだ失語症のTV番組を見ていてね、似ていると思うのよ、あなたのこの症状にね。」「もし、血が固まりやすい体質だったりしたら、出産の時に意気んでどうなるか心配だから、大学病院を紹介するから調べてもらってらっしゃい。なるべく早く受診するんですよ。」とおっしゃる。
で、まぁ、それはそうだわね、とおとなしく紹介先の大学病院の産科を受診。そこから神経内科に回してもらい、精密な血液検査と脳のMRIを受けた結果、前回の失語症の様な症状は血栓が詰まって梗塞が起きた訳ではないが、血液検査では凝固系の因子の一つ「プロテインS」というものに異常値がある、とおっしゃる。(最低値の半分くらい。まぁ、妊婦の大半はこれは下がるらしいが、それにしても低い)「でもまぁ欠損症という程の値じゃないし、これで即、帝王切開というほど大きな異常じゃありませんから。」と神経内科の先生。
ところが、大学の産婦人科の先生(30代くらいの男性オーベン。横に25才くらいのピヨピヨな感じのネーベンの女の子がくっついていて、ルーチンの診察はこの子がしてくれる。)はしげしげと経膣超音波の画像を見ていて、また来週来なさい、と言う。3週目にして医局カンファ(?)の結論が出たらしく「予定帝王切開でいきましょう」とのたまう。
え〜、せっかく神経内科がほぼ無罪放免だったのに〜・・・。
帝王切開後しばらくは、術後後遺症としてかえって血栓が出来やすい、っていうのに・・
なんで??と思ったら、
「血管の位置が悪い。気になる血管が内子宮口付近にあるんですよ。」
って。
え〜〜
「辺縁前置絨毛」が「低置胎盤」になり、せっかくそれも脱出したのに〜〜、と思っていると
子宮口付近に太い血管が残って(←?)いるんですよね、とのこと。
「で、この血管が子ども側、つまり臍帯血管だとすると、分娩時のちょっとの出血で子どもは失血死してしまうのです。」
大ショックでした。
それで、「その血管が私のものか、子どものものかは分からないのですか?」と聞いてみるも、「分からない。判別はできない」とのこと。(カラードップラーで脈拍数の差とか分からないのかな??)
子どもの血管である可能性はどのくらいのものか?と聞いても「それも不明」
・・・帝王切開はできれば極力避けたかったLuxel。
これを聞いてガックリ。orz
意外と知られていないようですが、
帝王切開すると、普通の外科手術をするのと同じように
いろんな後遺症が出やすいのです。
帝切の後遺症に比べれば、自然分娩は分娩当日こそ激!痛なものの、予後はすっきりしています。
ところが、Luxelは前回の妊娠中にギャオと子宮の重みによって下肢の脈管のどこかを傷めてしまったらしく、自然分娩だったのにも関わらず、下肢の痛みは分娩後も毎年決まった時期に再発し、「うっ滞性静脈炎」という診断名がついたのでした。
これはどういうものか、というと
ギャオの妊娠の時からふくらはぎ全体におよぶ怠い痛み、
毎年のように5月頃ひどくなり、Dr.shoppingをしているうちに8月末にはまぁ良くなる、というもので、ここ4年程このパターンを繰り返していました。
この脹ら脛全体に広がる怠い痛みは交感神経を刺激するのか、胸部狭窄感まで出る始末。
とてもじゃないけど、この先10年も仕事を続けてなんていけない・・・と思うような痛みだったのです。
どうやら、下肢のどこかの静脈弁だか脈管だかを前回の妊娠時に傷めてしまったのだろう、と予測して、あ〜、今回の妊娠のせいで更に悪くなるんじゃないかな〜、とビクビクしていたLuxel。
ところが、です。
今回の妊娠で始めていったマタニティー整体で、体のゆがみを整えてもらうことで、この足の痛みはアッサリ霧散してしまいました。これまで他の流派の整体やら保険適応外の漢方や、弾性ストッキングの購入代やらなんやらで100万円近くを足の痛みにつぎこんでいたLuxelにしてみれば、たった4,000円の整体で治るなんて「超・ラッキ〜!!」としか言いようのない奇跡的な出来事だった訳です。
でも、それはリンパ管を含む脈管系がintact(無傷)だったからこそ整体程度で治ったのかもしれません。脈管がもし手術により切断され、リンパの流れが完全に塞き止められてしまっていたら・・・整体程度で良くなるとは思えない・・・。
乳がんや子宮癌、子宮筋腫などの婦人科系の手術後、3割程度の人にリンパ浮腫や静脈瘤などの術後トラブルが出ることは意外と知られていません。帝王切開の場合は割に単純な手術なのでもっと割合は低いようですけど、数%の人には癒着やリンパ浮腫など、普通の外科手術と同じ後遺症がでます。このことはあまり知られていないようです。
それと、もう一つ、大学病院の医師が診察の時に再々「うーん、帝王か下からか・・・悩ましいんですよね。施設によって基準が違うので、よその病院では下から(分娩)となっても、ウチでは帝切、ということになるケース、ボーダー(ライン上)なんですよね・・・」と言っていたことを思い出しました。
ということは、「施設(産院)を選べば、自然分娩が可能」ということだよね!?
でも、どこへ・・・?
10ヶ月目に入らんとする35週の妊婦を受け入れてくれる余裕のある産院なんて、あるんだろうか・・・?
こうして、Luxelの産院探しが始まりました。
(まさか10ヶ月目で産院探しをすることになろうとは夢にも思ってなかった〜〜(;> <;) )
(その2へ続く)
永らくブログを放置していてすみませんでした。
今、Luxelパパの実家に里帰りしていて、やっと腰を落ち着けて更新できます。
(ごめんなさい、コメントへのお返事はまだお休みさせていただきます。)
というのも、自分の妊娠が10ヶ月目に入ったにも関わらず、
病院の「帝王切開する!」という意向に、逆らい続けて
あれこれ調べて動いていた結果、産休に入っても一日も家でじっとしている日がナイ!という「アキレタ妊婦」をやってしまっていました。(連日どっかの病院へ、病院に行かない日は仕事の残務整理で職場へ。そんなことやっているから子宮頸管が縮むんや〜〜 /(> <)
今回の妊娠は、「高齢妊婦は経験と知恵でカバー!」をモットーに
なかなか調子良く月が進んでいたのですが・・・
とんだケチがついてしまいました。
産院の一室で行われている鍼灸の治療をのんびり受けている最中に
Luxel、うっかりと「そういえばね〜、前回の妊娠9ヶ月目のとき、失語症みたいになったことありますよ」と鍼灸の先生(同い年くらいの若い女性鍼灸師。話やすかったので・・・。)にしゃべってたんです。
鍼「あ〜、妊娠中って血が固まりやすくなるんですよね、確か」
L「へ〜、そうなんですか。じゃあ、血栓でも出来たのかな? そういえばその時はいつのまにか仰向けに寝てて、起きたら苦しかったんですよね〜。」
という雑談をしたのでした。
ところがこの針灸師さん、産院で施術するだけあってなかなか優秀で、Luxelのこの何気ない雑談をカルテに書き留めておいてくださったのです。
そのカルテのメモは、その後何人もの医師の方の目に触れながらもしばらく放置されていたのですが、先月末医師のマンパワー不足を補うために自ら妊婦検診もこなしていたS院長先生(御歳70才くらいか? もはや女医といったイメージは無い。)の目に留まり、Luxelにこういう言われたのでした。
S院長「あのね、こないだ失語症のTV番組を見ていてね、似ていると思うのよ、あなたのこの症状にね。」「もし、血が固まりやすい体質だったりしたら、出産の時に意気んでどうなるか心配だから、大学病院を紹介するから調べてもらってらっしゃい。なるべく早く受診するんですよ。」とおっしゃる。
で、まぁ、それはそうだわね、とおとなしく紹介先の大学病院の産科を受診。そこから神経内科に回してもらい、精密な血液検査と脳のMRIを受けた結果、前回の失語症の様な症状は血栓が詰まって梗塞が起きた訳ではないが、血液検査では凝固系の因子の一つ「プロテインS」というものに異常値がある、とおっしゃる。(最低値の半分くらい。まぁ、妊婦の大半はこれは下がるらしいが、それにしても低い)「でもまぁ欠損症という程の値じゃないし、これで即、帝王切開というほど大きな異常じゃありませんから。」と神経内科の先生。
ところが、大学の産婦人科の先生(30代くらいの男性オーベン。横に25才くらいのピヨピヨな感じのネーベンの女の子がくっついていて、ルーチンの診察はこの子がしてくれる。)はしげしげと経膣超音波の画像を見ていて、また来週来なさい、と言う。3週目にして医局カンファ(?)の結論が出たらしく「予定帝王切開でいきましょう」とのたまう。
え〜、せっかく神経内科がほぼ無罪放免だったのに〜・・・。
帝王切開後しばらくは、術後後遺症としてかえって血栓が出来やすい、っていうのに・・
なんで??と思ったら、
「血管の位置が悪い。気になる血管が内子宮口付近にあるんですよ。」
って。
え〜〜
「辺縁前置絨毛」が「低置胎盤」になり、せっかくそれも脱出したのに〜〜、と思っていると
子宮口付近に太い血管が残って(←?)いるんですよね、とのこと。
「で、この血管が子ども側、つまり臍帯血管だとすると、分娩時のちょっとの出血で子どもは失血死してしまうのです。」
大ショックでした。
それで、「その血管が私のものか、子どものものかは分からないのですか?」と聞いてみるも、「分からない。判別はできない」とのこと。(カラードップラーで脈拍数の差とか分からないのかな??)
子どもの血管である可能性はどのくらいのものか?と聞いても「それも不明」
・・・帝王切開はできれば極力避けたかったLuxel。
これを聞いてガックリ。orz
意外と知られていないようですが、
帝王切開すると、普通の外科手術をするのと同じように
いろんな後遺症が出やすいのです。
帝切の後遺症に比べれば、自然分娩は分娩当日こそ激!痛なものの、予後はすっきりしています。
ところが、Luxelは前回の妊娠中にギャオと子宮の重みによって下肢の脈管のどこかを傷めてしまったらしく、自然分娩だったのにも関わらず、下肢の痛みは分娩後も毎年決まった時期に再発し、「うっ滞性静脈炎」という診断名がついたのでした。
これはどういうものか、というと
ギャオの妊娠の時からふくらはぎ全体におよぶ怠い痛み、
毎年のように5月頃ひどくなり、Dr.shoppingをしているうちに8月末にはまぁ良くなる、というもので、ここ4年程このパターンを繰り返していました。
この脹ら脛全体に広がる怠い痛みは交感神経を刺激するのか、胸部狭窄感まで出る始末。
とてもじゃないけど、この先10年も仕事を続けてなんていけない・・・と思うような痛みだったのです。
どうやら、下肢のどこかの静脈弁だか脈管だかを前回の妊娠時に傷めてしまったのだろう、と予測して、あ〜、今回の妊娠のせいで更に悪くなるんじゃないかな〜、とビクビクしていたLuxel。
ところが、です。
今回の妊娠で始めていったマタニティー整体で、体のゆがみを整えてもらうことで、この足の痛みはアッサリ霧散してしまいました。これまで他の流派の整体やら保険適応外の漢方や、弾性ストッキングの購入代やらなんやらで100万円近くを足の痛みにつぎこんでいたLuxelにしてみれば、たった4,000円の整体で治るなんて「超・ラッキ〜!!」としか言いようのない奇跡的な出来事だった訳です。
でも、それはリンパ管を含む脈管系がintact(無傷)だったからこそ整体程度で治ったのかもしれません。脈管がもし手術により切断され、リンパの流れが完全に塞き止められてしまっていたら・・・整体程度で良くなるとは思えない・・・。
乳がんや子宮癌、子宮筋腫などの婦人科系の手術後、3割程度の人にリンパ浮腫や静脈瘤などの術後トラブルが出ることは意外と知られていません。帝王切開の場合は割に単純な手術なのでもっと割合は低いようですけど、数%の人には癒着やリンパ浮腫など、普通の外科手術と同じ後遺症がでます。このことはあまり知られていないようです。
それと、もう一つ、大学病院の医師が診察の時に再々「うーん、帝王か下からか・・・悩ましいんですよね。施設によって基準が違うので、よその病院では下から(分娩)となっても、ウチでは帝切、ということになるケース、ボーダー(ライン上)なんですよね・・・」と言っていたことを思い出しました。
ということは、「施設(産院)を選べば、自然分娩が可能」ということだよね!?
でも、どこへ・・・?
10ヶ月目に入らんとする35週の妊婦を受け入れてくれる余裕のある産院なんて、あるんだろうか・・・?
こうして、Luxelの産院探しが始まりました。
(まさか10ヶ月目で産院探しをすることになろうとは夢にも思ってなかった〜〜(;> <;) )
(その2へ続く)
2度目の妊娠。途中経過。 [妊娠・出産]
《胎齢23週》
やっと半分きたぞ〜(まだ半分か〜、が正直なところ。)
男の子のせいか、ギャオの3倍は動くビョルン君。(<ハーフではない。ビョルビョル動くから。)
そんで2度目の妊娠のせいか、異様に腹の出る時期が早い。
まだ6ヶ月なのに、ギャオの時の8ヶ月目くらいの気がする。
先週くらいから急に前に出てきて、とうとう普通のパンツが入らなくなってしまった。
妊婦用のデカパンでっせ〜。
さすがに腹がこの大きさになると、満員の通勤電車(当然、座れない。優先席の前までもたどり着けない。)に乗るのは怖い。
(=一度でも、急停車されて、周囲の人の悪意のないエルボーを腹にくらうことを考えると、ね・・・・)
というわけで、かかりつけのM産婦人科で書いてもらった「母性健康管理カード」を職場に提出して、
通勤緩和の措置として出勤時間をずらしてもらっています。
さて、今回、非常にショックなことに安定期らしきものがないLuxel。
つわりも、軽くはなったけど、ちょうど通勤時間にはあるし、
夕方よく腹がパンパンに張るのです。
これが、いわゆる産科関係者のいう「お腹が張る=子宮が収縮する」というとのはどうも違う。
「むくんで突っ張らかる」といった感覚なのです。
水が腹巻きのようにお腹から背中まで溜まり、胴体ぱんぱん、といった感覚で
体を曲げられません。最早だるまさん状態。かがめない。床の物をとるのもイヤ。
そういうときは気分も酷く悪いので、休日家にいれば全てを投げ出して
ゴロんと横になり寝てしまいます。(旦那さま後はヨロシク〜)
でも、困るのが、勤め先でこれになった時。
たぶん疲労がピークに達するとなるので、よく木曜とか金曜の週末になってしまい、仕事は中断、「旦那様、迎えにきて〜」とヘルプ。
今までに3度も千葉から車を飛ばして迎えにきてもらったのですが(というのはタクシーだと1万2千円はかかる)、
車の運転が全く好きではない旦那さまにとっては苦行。
時間も予定の倍かかってようやく到着です。(おかしいな〜、方向音痴ではないと思うのだが・・・)
という困った妊娠トラブルに見舞われ、これでは5月末の産休突入まで持つかどうか、、、
という訳で、何とかならないものか、と出産予定の産婦人科へ月曜日に行ってきて相談しました。
ところが、1時間もNST(ドップラー)で測定してもその時はお腹が張っていなかったため、何も検出できず。
医師(女医さん)も「そんな妊娠トラブルは、1000件以上お産を扱っているけど聞いたことない。
これ以上どうして欲しいのか」
と言う始末で、「あー、こりゃもう医師の手には負えないんだな。またもやあたしゃ特殊事例か」
と思い、昨日、助産師さんのやっているマタニティー整体に行って相談。
フリーでやっている助産師兼整体師のI先生も「うーん、聞いたことはないけども・・・」と言いつつ、
整体の後に「もしかしたら、これが効くかしらねえ」と、磁石付き湿布を出してくれて、
「お代はいいから、効果があったかどうか、聞かせてちょうだい」とおっしゃった。
そこでフと、「教科書や産科の常識を越えてしまうと手も足もでない医師」と、
目の前の患者(?)を楽にしてあげようと、あれこれ考えてくれる「非医師(=整体師)」。
対照的な姿勢のお二人を比べて、これは医師と非医師の違いなのか、
それとも人間としての性格の違いなのか、と思わず考えこんでしまいました。
医師の仕事場は「ホスピタル」=癒す場所、です。
Hospitalityがある場所、の意。
Luxelが出産を予定しているこの病院はアクティブバースにも取り組む良い病院なのですが、
そこにお勤めの助産師さんから感じるあふれんばかりの"hospitalityを
そういえば何故かどのお医者さんからも感じることが、ほとんど,、無い。
この差は一体、何?
この病院での役割分担なのでしょうか。
そういえば、Luxelが出産を予定しているM産婦人科は問診も分担性です。
事前問診は助産師が行い、(おそらく治療に必要と思われる情報を患者の言葉から抽出し、カルテに書く。)
医師は患者を診る前にそのカルテを読むから、私と目があった時に、「で、どうされました?」とはあまり聞きません。(カルテの確認程度。)
すぐに検査に入り、結論を下し、処方せんを書きます。
というふうに、医師との接点があまり感じられないシステムなのです。
この産院は女医さんメインだし、患者さんも多いし、忙しいから仕方ないといえば仕方ないのでしょうが、
唯一の不満はまさにその一点です。
これでは患者(妊婦)が医師に人間的な信頼感を持ちにくいように思うのですが・・・・。
ここでは正常分娩の場合、ずっとつきそっていてくれるのは助産師さんで、優しくて優秀な方ばかり。
医師は出産の最後の方にやってきて見守っている+会陰裂傷の縫合、だった。(前回)
確か産科医は不足していて忙しいだろうし、モンスター患者も昨今はいるだろうとは思うけど、
「私には分からないし、治せないわ。」じゃなくて、何故「これ以上どうして欲しいのか」
という台詞が出てくるのか、、、そういう医師って人間的にどうなんだろう??
医師の人間性って、どこかでその医師の治療技術と繋がっている、とLuxelは最近思うようになりました。
「医師は、技術だけ、学歴や頭の良さだけじゃない」と思うLuxelです。
(追記)
助産師整体師のI先生は、出産後のお母さんへの施術も、もちろんなさいます。
ですから、妊娠トラブルだけではなく、赤ちゃんのトラブルにも詳しいのですが、
子どものアトピーの話をすると、「同じようにステロイドではいくらやっても治らなかった子が
漢方で一週間で治った人の話を、皮膚科の先生から聞いたよ」とおっしゃいました。
やっぱり。
I先生はその皮膚科医(女医さん)の方とお知り合いで、
そのお医者さんは「私が絶対治してあげよう、といくら一生懸命治療しても治らなかったものが、
他の先生の漢方で一週間で治って、すごくショックだったわ」ともらしたそうです。
それで「先生、漢方も勉強されたら?」とI先生が言ったら「うん、そうするつもりよ。」と申されたそうです。
この皮膚科の先生は、良い先生だと思うのです。
「患者のためになることなら、なんでもしよう」と思っている限り、いつか正解にたどりつく。
でも、その先生が「教科書、ガイドラインを疑う」ところにまでたどりつくのはもう少し先かもしれないないな、
と思うLuxelでした。
やっと半分きたぞ〜(まだ半分か〜、が正直なところ。)
男の子のせいか、ギャオの3倍は動くビョルン君。(<ハーフではない。ビョルビョル動くから。)
そんで2度目の妊娠のせいか、異様に腹の出る時期が早い。
まだ6ヶ月なのに、ギャオの時の8ヶ月目くらいの気がする。
先週くらいから急に前に出てきて、とうとう普通のパンツが入らなくなってしまった。
妊婦用のデカパンでっせ〜。
さすがに腹がこの大きさになると、満員の通勤電車(当然、座れない。優先席の前までもたどり着けない。)に乗るのは怖い。
(=一度でも、急停車されて、周囲の人の悪意のないエルボーを腹にくらうことを考えると、ね・・・・)
というわけで、かかりつけのM産婦人科で書いてもらった「母性健康管理カード」を職場に提出して、
通勤緩和の措置として出勤時間をずらしてもらっています。
さて、今回、非常にショックなことに安定期らしきものがないLuxel。
つわりも、軽くはなったけど、ちょうど通勤時間にはあるし、
夕方よく腹がパンパンに張るのです。
これが、いわゆる産科関係者のいう「お腹が張る=子宮が収縮する」というとのはどうも違う。
「むくんで突っ張らかる」といった感覚なのです。
水が腹巻きのようにお腹から背中まで溜まり、胴体ぱんぱん、といった感覚で
体を曲げられません。最早だるまさん状態。かがめない。床の物をとるのもイヤ。
そういうときは気分も酷く悪いので、休日家にいれば全てを投げ出して
ゴロんと横になり寝てしまいます。(旦那さま後はヨロシク〜)
でも、困るのが、勤め先でこれになった時。
たぶん疲労がピークに達するとなるので、よく木曜とか金曜の週末になってしまい、仕事は中断、「旦那様、迎えにきて〜」とヘルプ。
今までに3度も千葉から車を飛ばして迎えにきてもらったのですが(というのはタクシーだと1万2千円はかかる)、
車の運転が全く好きではない旦那さまにとっては苦行。
時間も予定の倍かかってようやく到着です。(おかしいな〜、方向音痴ではないと思うのだが・・・)
という困った妊娠トラブルに見舞われ、これでは5月末の産休突入まで持つかどうか、、、
という訳で、何とかならないものか、と出産予定の産婦人科へ月曜日に行ってきて相談しました。
ところが、1時間もNST(ドップラー)で測定してもその時はお腹が張っていなかったため、何も検出できず。
医師(女医さん)も「そんな妊娠トラブルは、1000件以上お産を扱っているけど聞いたことない。
これ以上どうして欲しいのか」
と言う始末で、「あー、こりゃもう医師の手には負えないんだな。またもやあたしゃ特殊事例か」
と思い、昨日、助産師さんのやっているマタニティー整体に行って相談。
フリーでやっている助産師兼整体師のI先生も「うーん、聞いたことはないけども・・・」と言いつつ、
整体の後に「もしかしたら、これが効くかしらねえ」と、磁石付き湿布を出してくれて、
「お代はいいから、効果があったかどうか、聞かせてちょうだい」とおっしゃった。
そこでフと、「教科書や産科の常識を越えてしまうと手も足もでない医師」と、
目の前の患者(?)を楽にしてあげようと、あれこれ考えてくれる「非医師(=整体師)」。
対照的な姿勢のお二人を比べて、これは医師と非医師の違いなのか、
それとも人間としての性格の違いなのか、と思わず考えこんでしまいました。
医師の仕事場は「ホスピタル」=癒す場所、です。
Hospitalityがある場所、の意。
Luxelが出産を予定しているこの病院はアクティブバースにも取り組む良い病院なのですが、
そこにお勤めの助産師さんから感じるあふれんばかりの"hospitalityを
そういえば何故かどのお医者さんからも感じることが、ほとんど,、無い。
この差は一体、何?
この病院での役割分担なのでしょうか。
そういえば、Luxelが出産を予定しているM産婦人科は問診も分担性です。
事前問診は助産師が行い、(おそらく治療に必要と思われる情報を患者の言葉から抽出し、カルテに書く。)
医師は患者を診る前にそのカルテを読むから、私と目があった時に、「で、どうされました?」とはあまり聞きません。(カルテの確認程度。)
すぐに検査に入り、結論を下し、処方せんを書きます。
というふうに、医師との接点があまり感じられないシステムなのです。
この産院は女医さんメインだし、患者さんも多いし、忙しいから仕方ないといえば仕方ないのでしょうが、
唯一の不満はまさにその一点です。
これでは患者(妊婦)が医師に人間的な信頼感を持ちにくいように思うのですが・・・・。
ここでは正常分娩の場合、ずっとつきそっていてくれるのは助産師さんで、優しくて優秀な方ばかり。
医師は出産の最後の方にやってきて見守っている+会陰裂傷の縫合、だった。(前回)
確か産科医は不足していて忙しいだろうし、モンスター患者も昨今はいるだろうとは思うけど、
「私には分からないし、治せないわ。」じゃなくて、何故「これ以上どうして欲しいのか」
という台詞が出てくるのか、、、そういう医師って人間的にどうなんだろう??
医師の人間性って、どこかでその医師の治療技術と繋がっている、とLuxelは最近思うようになりました。
「医師は、技術だけ、学歴や頭の良さだけじゃない」と思うLuxelです。
(追記)
助産師整体師のI先生は、出産後のお母さんへの施術も、もちろんなさいます。
ですから、妊娠トラブルだけではなく、赤ちゃんのトラブルにも詳しいのですが、
子どものアトピーの話をすると、「同じようにステロイドではいくらやっても治らなかった子が
漢方で一週間で治った人の話を、皮膚科の先生から聞いたよ」とおっしゃいました。
やっぱり。
I先生はその皮膚科医(女医さん)の方とお知り合いで、
そのお医者さんは「私が絶対治してあげよう、といくら一生懸命治療しても治らなかったものが、
他の先生の漢方で一週間で治って、すごくショックだったわ」ともらしたそうです。
それで「先生、漢方も勉強されたら?」とI先生が言ったら「うん、そうするつもりよ。」と申されたそうです。
この皮膚科の先生は、良い先生だと思うのです。
「患者のためになることなら、なんでもしよう」と思っている限り、いつか正解にたどりつく。
でも、その先生が「教科書、ガイドラインを疑う」ところにまでたどりつくのはもう少し先かもしれないないな、
と思うLuxelでした。
前置胎盤、ならぬ「前置絨毛」 [妊娠・出産]
《胎齢13週》
昨夜、「すわ、出血!?」
と、慌てて産婦人科にすっ飛んで行った。
ベットリした褐色の出血。
超音波で見てみたら、先生が「あ〜、まだ胎盤は出来てないんだけど、絨毛の先が子宮口の上にかぶさってますね〜。これが出血の原因ではないかと思われます。」とのこと。
ナルホド。
どうりでちょくちょく出血する訳だ。
ギャオの時は切迫流産しかかって、一ヶ月の自宅安静だったけど、
その時は痛みのサインはあったものの、出血はなかった。。
今回は痛みは非常に頻度が少ないが
出血(褐色)はちょくちょくある。
ギャオの前の子の時は鮮血がちょろっと出た、と思ったら
既に胎内で心停止・流産していたので、今回も冷やっとしたけど、
超音波で見たら元気だったので、「ほ〜っ」と胸をなで下ろした。
(流産のときは、つわりが急に弱まったように記憶している。
今回はつわりがまだバリバリにあったので、そこまで心配した訳ではなかった。が・・・)
つくづく、「一度として、同じ経過のお産はない」のだ
と身をもって知ったLuxelでした。
紀子さまのお陰で有名になった「前置胎盤」ですが、
Luxelの場合、辺縁前置胎盤の位置に、まだ胎盤になっていない絨毛があるわけです。
これは子宮が大きくなってくれば、じきに胎盤の位置が上がり
自然分娩が可能となるそうで、経産婦や高齢出産ではよくある現象らしい。
(Luxelは「高齢・経産婦」と2重に好発群・・・f(^ ^;) )
※Luxelの想像では、経産婦では子宮がやはり初産時より若干緩んでいて、内部空間が大きいからなのでは?受精卵が子宮の下のスペースにまで落下していって着床するのかもしれません。
この時期(13週)は絨毛はまだ胎盤にはなっておらず、まだ「絨毛組織」の状態なので
こういうのを「前置絨毛」という、ということをネット検索で知りました。
(こういう専門用語は患者には難しいとドクターは思うのか、なかなか言ってくれない。
おかげでネットでの検索にとまどってしまいます。言ってくれれば情報収集は簡単なのに。)
ここで「前置絨毛」の情報の確度が高いと思われるHPを。(ネット上にもあんまり情報ないのよね〜)
秋山記念病院(Q&Aが充実)
http://akiyama.hakodate.jp/cgi-win/akiyama/QAlist.exe?akiyama/akiyama.ini+%25%35%42%4A%41%4E%49%44%25%35%44%2D%31%36+TITLEID+344
全妊娠数の30%に前置絨毛が見られる、とあります。
そんなに心配することはなさそうですね。
森山病院のHP(切迫流産の項、下部に記述)
http://www.forestriver.net/sankaippan.html
産婦人科医のブログ(千葉産婦人科)
http://chibasanf.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_ac2b.html
まあ、とりあえず
「24週くらいまでには胎盤の位置が上がり、
子宮口にかからなくなると思います。」というドクターの言葉に
ホッとするも、「24週!?」 けっこう先ではないですか??
仕事が快適にできる安定期のうちに仕事を進めておこう、と思ったのに、
このまま安静だと困るんですケド・・・どうしよう。
胎盤は超音波で、絨毛の下に血腫があった訳でもないから、
「絨毛性出血」であって、より重大な「絨毛膜下血腫」ではないのでしょう(推測)。
ただし、胎児への直接の危険性はさほどない、と言っても
切迫流産になる可能性はゼロではなく(大量出血があると子宮が収縮する)、
出血は感染に続く流産を招く可能性があるので止めなくてはならなりそうで、
子宮収縮防止剤と止血剤の2種類のお薬がでました。
という訳で、最低でも明日一日は安静にして、仕事はお休み。
出血が止まるか、様子見です。
それにしても、胎児が「生きてる!」と確認できるまでの
不安やストレスは嫌なものでした。
夜間診療に走ろうか?という迷いを押さえつけて
朝を待つ・・・。
今回の妊娠では
「一度は妊娠出産を経験しているのだから」と慢心して
情報収集をしていなかった。
もっと詳しい妊娠の医学書でも買って、手元に置いておくべきでした。
(それにしても、一般向けの妊娠本って情報少ないと思いませんか?
ウチにある2冊には出血の原因と思しき「絨毛膜下血腫」「絨毛性出血」「前置絨毛」などの言葉は見当たりませんでした。それでなくても、妊婦は出血には敏感になってますのに・・・働く妊婦も増えてるんだから、安静の目安も示して欲しいなあ。)
なにしろ「一つとして同じ経過の妊娠はなく、何が起こるか分からないのが妊娠・出産」なのですから、一回出産したくらいで分かったつもりになってはいけない、というのが今回の教訓です。
あ〜、甘い見込みのもとに立てていた仕事の長期計画も修正しなくては・・・・。
昨夜、「すわ、出血!?」
と、慌てて産婦人科にすっ飛んで行った。
ベットリした褐色の出血。
超音波で見てみたら、先生が「あ〜、まだ胎盤は出来てないんだけど、絨毛の先が子宮口の上にかぶさってますね〜。これが出血の原因ではないかと思われます。」とのこと。
ナルホド。
どうりでちょくちょく出血する訳だ。
ギャオの時は切迫流産しかかって、一ヶ月の自宅安静だったけど、
その時は痛みのサインはあったものの、出血はなかった。。
今回は痛みは非常に頻度が少ないが
出血(褐色)はちょくちょくある。
ギャオの前の子の時は鮮血がちょろっと出た、と思ったら
既に胎内で心停止・流産していたので、今回も冷やっとしたけど、
超音波で見たら元気だったので、「ほ〜っ」と胸をなで下ろした。
(流産のときは、つわりが急に弱まったように記憶している。
今回はつわりがまだバリバリにあったので、そこまで心配した訳ではなかった。が・・・)
つくづく、「一度として、同じ経過のお産はない」のだ
と身をもって知ったLuxelでした。
紀子さまのお陰で有名になった「前置胎盤」ですが、
Luxelの場合、辺縁前置胎盤の位置に、まだ胎盤になっていない絨毛があるわけです。
これは子宮が大きくなってくれば、じきに胎盤の位置が上がり
自然分娩が可能となるそうで、経産婦や高齢出産ではよくある現象らしい。
(Luxelは「高齢・経産婦」と2重に好発群・・・f(^ ^;) )
※Luxelの想像では、経産婦では子宮がやはり初産時より若干緩んでいて、内部空間が大きいからなのでは?受精卵が子宮の下のスペースにまで落下していって着床するのかもしれません。
この時期(13週)は絨毛はまだ胎盤にはなっておらず、まだ「絨毛組織」の状態なので
こういうのを「前置絨毛」という、ということをネット検索で知りました。
(こういう専門用語は患者には難しいとドクターは思うのか、なかなか言ってくれない。
おかげでネットでの検索にとまどってしまいます。言ってくれれば情報収集は簡単なのに。)
ここで「前置絨毛」の情報の確度が高いと思われるHPを。(ネット上にもあんまり情報ないのよね〜)
秋山記念病院(Q&Aが充実)
http://akiyama.hakodate.jp/cgi-win/akiyama/QAlist.exe?akiyama/akiyama.ini+%25%35%42%4A%41%4E%49%44%25%35%44%2D%31%36+TITLEID+344
全妊娠数の30%に前置絨毛が見られる、とあります。
そんなに心配することはなさそうですね。
森山病院のHP(切迫流産の項、下部に記述)
http://www.forestriver.net/sankaippan.html
産婦人科医のブログ(千葉産婦人科)
http://chibasanf.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_ac2b.html
まあ、とりあえず
「24週くらいまでには胎盤の位置が上がり、
子宮口にかからなくなると思います。」というドクターの言葉に
ホッとするも、「24週!?」 けっこう先ではないですか??
仕事が快適にできる安定期のうちに仕事を進めておこう、と思ったのに、
このまま安静だと困るんですケド・・・どうしよう。
胎盤は超音波で、絨毛の下に血腫があった訳でもないから、
「絨毛性出血」であって、より重大な「絨毛膜下血腫」ではないのでしょう(推測)。
ただし、胎児への直接の危険性はさほどない、と言っても
切迫流産になる可能性はゼロではなく(大量出血があると子宮が収縮する)、
出血は感染に続く流産を招く可能性があるので止めなくてはならなりそうで、
子宮収縮防止剤と止血剤の2種類のお薬がでました。
という訳で、最低でも明日一日は安静にして、仕事はお休み。
出血が止まるか、様子見です。
それにしても、胎児が「生きてる!」と確認できるまでの
不安やストレスは嫌なものでした。
夜間診療に走ろうか?という迷いを押さえつけて
朝を待つ・・・。
今回の妊娠では
「一度は妊娠出産を経験しているのだから」と慢心して
情報収集をしていなかった。
もっと詳しい妊娠の医学書でも買って、手元に置いておくべきでした。
(それにしても、一般向けの妊娠本って情報少ないと思いませんか?
ウチにある2冊には出血の原因と思しき「絨毛膜下血腫」「絨毛性出血」「前置絨毛」などの言葉は見当たりませんでした。それでなくても、妊婦は出血には敏感になってますのに・・・働く妊婦も増えてるんだから、安静の目安も示して欲しいなあ。)
なにしろ「一つとして同じ経過の妊娠はなく、何が起こるか分からないのが妊娠・出産」なのですから、一回出産したくらいで分かったつもりになってはいけない、というのが今回の教訓です。
あ〜、甘い見込みのもとに立てていた仕事の長期計画も修正しなくては・・・・。
タグ:前置絨毛 前置胎盤
元気につわってます。 [妊娠・出産]
2回続けて書いたパパが得意気に「早く書いてよ〜」とせかすので。
こっちゃ、つわりバリバリの妊婦でっせ〜
だけど、パパは知らないのである。何せ共働きの我が家、
つわりで機嫌のわるい妻を目にするのは何の罪もない通勤途中の勤め人や職場の人だったりする。
つわりの英名が"Morning Sickness" であるように、
Luxelの悪阻もほとんど午前中。(昼は「眠りつわり」。これも困るけど。)
今日なんか、なんとか口にできた固形物はポテチだけなんだけど、
その一時間後、猛烈な吐き気におそわれ、文字通り「吹き上げて」しまった。
しかもトイレに駆け込むまで、吐き出すのを我慢していたため、鼻から吹き出す始末。
喉が胃酸で焼ける痛みは唾液のお陰でかなり早く治るのだが、
胃酸で焼けた鼻粘膜は延々痛いのである。・・・・なーんてこと、世の男性方、ご存知かしら?
ほぼ全ての人類が女性だけにこんな負担をかけて産まれてくる、というのは
前回の妊娠と出産で知った私的大発見だった。
ギャオにも、ちったあ感謝してもらいたいものであるが、
まだママのお腹から出てきたことすら納得しがたいギャオなのでした・・・ふっ・・・。
まあね、つわりが早々に消えてラッキー、と言ってたら流産だった、という話は結構あるようなので
つわりがきついのは胎児が元気な証拠、であるのかもしれません。
(というわけで、日記のタイトルです。)
それにしても「つわりの仕組み」ひとつ解明できてないなんて、
人間の科学なんて、その程度なのね、フッ・・・。
【追記】
ちなみにお義母さんは、Luxelパパがお腹にいたとき、全くつわりがなかったそうである。
(そういう幸せな人は、妊婦の一割程度らしい。いいな〜、この苦労を知らないのか〜。)
パパ曰く、「僕がお腹中から既に”いい子”をやっていたお陰だ!」
こっちゃ、つわりバリバリの妊婦でっせ〜
だけど、パパは知らないのである。何せ共働きの我が家、
つわりで機嫌のわるい妻を目にするのは何の罪もない通勤途中の勤め人や職場の人だったりする。
つわりの英名が"Morning Sickness" であるように、
Luxelの悪阻もほとんど午前中。(昼は「眠りつわり」。これも困るけど。)
今日なんか、なんとか口にできた固形物はポテチだけなんだけど、
その一時間後、猛烈な吐き気におそわれ、文字通り「吹き上げて」しまった。
しかもトイレに駆け込むまで、吐き出すのを我慢していたため、鼻から吹き出す始末。
喉が胃酸で焼ける痛みは唾液のお陰でかなり早く治るのだが、
胃酸で焼けた鼻粘膜は延々痛いのである。・・・・なーんてこと、世の男性方、ご存知かしら?
ほぼ全ての人類が女性だけにこんな負担をかけて産まれてくる、というのは
前回の妊娠と出産で知った私的大発見だった。
ギャオにも、ちったあ感謝してもらいたいものであるが、
まだママのお腹から出てきたことすら納得しがたいギャオなのでした・・・ふっ・・・。
まあね、つわりが早々に消えてラッキー、と言ってたら流産だった、という話は結構あるようなので
つわりがきついのは胎児が元気な証拠、であるのかもしれません。
(というわけで、日記のタイトルです。)
それにしても「つわりの仕組み」ひとつ解明できてないなんて、
人間の科学なんて、その程度なのね、フッ・・・。
【追記】
ちなみにお義母さんは、Luxelパパがお腹にいたとき、全くつわりがなかったそうである。
(そういう幸せな人は、妊婦の一割程度らしい。いいな〜、この苦労を知らないのか〜。)
パパ曰く、「僕がお腹中から既に”いい子”をやっていたお陰だ!」